Nono

クロームゥゥゥゥ!!やっと見つけた!!」

ツ「夕翡、近所迷惑。」

「だって、だって、やっと見つけた・・・・這何で泣いてるの!!?

ク「夕翡・・・・・・・。」



時は既に夜。

さすがに心配になり、夕翡は並盛黒曜近辺を探し回っていた。

やっと、公園でブランコに乗っているのを見つけたと思えば・・・クロームは涙を流していた。

顔はかすかに赤く、目は腫れている・・・・



「・・・とりあえず、犯人殺っちゃおう。どこのどいつ?」

ツ「夕翡、落ち着けって。クローム、大丈夫?」

ク「コクン)」

「それで、どうしたの?」

ク「骸様が・・早く・・犬と千種にあってほしいっていってたから・・・。」

「とどつまり、犬と千種がクロームを泣かしたんだ(にこにこー) ツナー、私行ってくるね。」

ツ「待て待て待て!!とりあえず、これからリング争奪戦なんだからさ。」



ツナが慌てて止めると・・・夕翡の黒い笑みはツナに向けられた。

怒りはさらにまし、ゴォォォォォ と音はすさまじくなっていく。



リング争奪戦?ぶっ飛ばすよ?消し炭にするよ?この世に肉片も残さずばらぐちゃにするよ?

ツ「ひっ!;」←白ツナ

「今のクロームを戦わせるなんて、ツナって・・・そんなに鬼だったんだ。(黒笑」

ツ「誰もそんなこと言ってないから!!」

「そうだよね。戦わないよね。クローム、大丈夫?」

ク「うん・・・・・・・。」



涙は止まっていた。

不思議なことに、心が軽い。

暖かい・・・・


ぎゅっ


夕翡は優しくクロームを抱きしめた。



「うん。平気ならいいや。棄権しようね、今日の勝負は。」

ク「でも・・・私・・骸様の代わりに・・・。」

「いいの。それだけがクロームのいる理由じゃないからね。いまのとこ2勝してるわけだし。」

ク「でもっ「いいから!」夕翡・・・・」

「今のクロームが戦ったら傷つくだけ。誰もそんなこと望んでないから。むっくんのことを思うんだったら今日の勝負は棄権しよ?ていうか、私は棄権してほしいよ?」

夕翡は願うように言った。

クロームは、骸のためにたちたかったけど・・・夕翡がそれを望まないと言うのなら・・



ク「うん。」

「じゃ、リング私に行こうね。犬と千種については・・・また今度。

ツ「・・・・・・夕翡、殺すなよ?」

「やだな〜。殺すなんて、そんな生易しい方法で私が済ますと思っているの?



にこにこ黒い笑顔を浮かべ、夕翡はどう躾けてやろうか考えていた。

たぶんクロームにいったのは犬。



「やっぱり、躾けのなっていない犬を放置したのが間違いだった。」

ツ「・・・・・・」

ク「・・・・・・」

「?どうしたの?(キョトン)」

ツ「・・・・ううん、並中行こうか。」



さっきまでの黒笑はどこへやら、可愛らしく夕翡は笑っている。

その違いに恐怖を覚えながら・・・・3人は並中に向かった。







*







獄「10代目!!」

山「よっ、ツナ。」

了「遅かったな!」

リ「たくっ。なにしてんだ。」



並中、霧のリング争奪戦は体育館で行われる。

体育館には既に皆集まっていて、夕翡たちが一番最後のようだ。

「集まってくれたとこ悪いけど、霧のリング争奪戦はクローム棄権ね。」

「「「「「は?」」」」」」

「マーモン、ハイ、リング。」

マ「むむっ。本物のようだね・・・」



いつとったのか、夕翡はポンッと霧のリングの片割れをマーモンに渡した。

突然のことに何も分からず、全員が呆然とするばかり。



獄「お、おい!!何考えてんだ!!」

「ごっきゅん!こんなに可愛くてか弱い女の子を戦わせろと!!?」

山「正論っぽいけど、納得してんだろ??」

「クロームはもっちゃんと違って繊細なの。分かる?だから、とりあえず棄権!」

リ「納得できるか。ちゃんと説明しろ。」

え?納得したよね?(にこり←有無を言わさぬ笑み」

了「よく分からんが、女子を戦わせるのは極限に反対だぞー!!」

「さすが了平!分かってる!!」



ということで、ファミリーも夕翡の気持ちを分かってくれたので((え

無事、クロームは棄権となった。

ヴァリアー側としてもリングが簡単に手に入ったのだから文句はないだろう。



チェ「で、では・・・明日のリング争奪戦は嵐のリング争奪戦です。」

ツ「ってことは・・・・」

獄「俺か・・・。」

「マジか・・・テンション下がるー。」

獄「なんでだよ煤v

山「けど、獄寺なら大丈夫だな!!」

「・・・・・ま、負けても怒らないから。」

ツ「そうだね。負けても別に気にしないから。」

獄「・・・・・・・・・・・・・・」



負けてもいいといっている割に・・・

なんだろうそのあくどい笑みは・・・



獄「頑張ります・・・・」

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