Sesto

ツ「夕翡!!?」



ボタッ ボタボタッッ

血は止まることを知らず流れ出る。

慌てて抑えたが、それはまったく意味を成さない。

ツナの目は恐怖・・・・というより、驚きで見開いていた。



ツ「何で鼻血出してんだよ!!



そう、ただ単に鼻血を出していただけという←

夕翡はティッシュで鼻を押さえながら喋ろうとするが、



「ゲホッゲホッ!!」



口から血が飛び出して思うように話せなかった・・・



(だ、だって・・・・)

ツ「だって?」

ザン様めちゃカッコイゲホゲホッ!!!!

獄「アホか!!」

「うるはい、10らいめばかぁ!!(煩い10代目馬鹿ぁ!!)」

山「シリアス雰囲気ぶち壊しなのな!さすが夕翡だぜ。」

「褒めてるの?貶してるの?」

山「半々。」


家「夕翡ー。父さん出るタイミングなくしちゃったぞー。」



いじいじとアスファルトに「の」 の字を書きながら家光は登場した・・

という邪魔が入らないうちに、家光の役職やらリング争奪戦やらチェルベッロの説明が入る←短っ

そして、やっと鼻血が止まったかと思えば夕翡が口を開いた。



「でもさ、ザンザスって養子じゃん。」←











しーんっとした空気。夜らしい静寂が流れる。

誰も何もいわなかった・・・否、言えなかった。

ただ、心の中で(こいつ何言っちゃってんの!!?)と思うばかり。

「ん?違うの?(キョトン」

家「夕翡、ザンザスは9代目の実子だぞ?」

「それはお父さんが知らないだけでしょ?」

ザ「・・・・・・・何言ってやがる・・ヒック・・・・」



・・・・ヒック?



ザ「お、俺は・・正真正銘親父の息子だぁ!!!;;;;」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キャラ崩壊ー!!



ザンザスは泣き出した・・・

それを必死に慰めるヴァリアー一同・・・アホの集団だ。

そこへ、


バババババババババッ


突然ヘリコプターの音がして、



9「ザン君ー!!!どうしたんじゃぁー!!



9代目がパラシュートで飛び降りてきた←

ザ「ヒック・・・お、俺が・・・お、親父の・・ほ、本当の息子じゃないって・・ヒック・・・う・・・・;;;」

9「な!!だ、誰がそんなことを!!」

「あ〜、実子設定なのか。ごめんね、ザン君☆」

家「きゅ、9代目・・・どうしてここに・・・」

9「大事なザン君が心配でな!家光・・・どうしてザンザスを拒む!!?」



9代目は真正面から家光を睨みつけた。

どうやら9代目は、本当にザンザスを後継者として考えているらしい。

では、何故家光は拒むのか?



家「9代目!!ザンザスにボンゴレを渡したら確実にボンゴレは潰れます!」

9「何を言うのじゃ、家光!!」

家「考え直してください!!大体・・・どうして8年間引きこもっていたザンザスにボンゴレを渡す気に!!」

「・・・は?引きこもり?」

9「だからこそじゃ!!今、ザン君は脱引きこもり&ボンゴレ10代目として第2の人生を歩もうとしている!」

「・・・どーいうこと?」



夕翡だけじゃない。

ツナも山本もそのほか呆然と2人の会話を聞いている。

聞きたくても、その気迫だけは恐ろしいもので、簡単に口を挟めなかった。



「お父さんー。説明ー。」



訂正

夕翡に怖いものなどなかった←



家「あ・・・あぁ。ザンザスは8年前から引きこもっていたんだ。これをゆりかごという。だが、最近になってボンゴレ10代目になりたいと暴れだした。」

「ふぇ〜。いいじゃん、ボンゴレ10代目にしてやれば。」

家「夕翡!!正気か!?今のザンザスを良く見ろ!!」



ザンザス⇒泣いている。

ヴァリア総出で慰めている。



夕「ぁ、ボンゴレ1日で壊滅。

家「だろ。」

9「なっ!!」

「で、結局リング争奪戦と。」

9「そうじゃ!綱吉君に勝てばザンザスはボンゴレ10代目として認められるはずじゃからな!!」



愛は人の人格をも変えるらしい。

こうして、ボンゴレの命運を賭けた戦いが始まってしまった・・・



「どうでもいいけど、あのモスカの中身誰?」

ザ「ブワッハッハ!アレは・・機械だ。(堂々」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(キュン」

ツ「何でだよ!!?」

「いや、あまりにも堂々としてて//」

山「機械ってありなのか?」

9「駄目だとはいってないぞ☆」

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