Thirty-one
奈「じゃぁ、ちゃんと留守番してるのよ?ランボ君とイーピンちゃんよろしくね。」
リ「心配すんな、ママン。俺がちゃんと見てるぞ。」
ラ「ガハハ!俺っちは大丈夫だもんね!!」
イ「イッテラッシャイ!」
フ「いってらっしゃーいー!」
「う・・・ん・・・・。大丈夫・・・だよ。いってらっしゃい・・・・・・」
ツ「夕翡!全然大丈夫聞こえないから!!いってらっしゃーい。」
笑顔で見送る5人に比べ、夕翡だけは引きつり顔だった。
今日から何日間か、奈々は旅行に行くことになった。
そのため、夕翡が家事炊事等をすることに。そうすれば・・・・必ず起きる問題がある。
ランボだ。
夕飯の時はしょうがないから我慢をする。それ以外は極力ランボを近づけるなと夕翡からのお達しだ。
ので、ツナはかなり神経を張り巡らせてなければいけなかった。
ツ「ランボ、命が惜しかったら絶対夕翡に近づくなよ!」
ラ「ガハハハハ!!分かってるもんねー。」
ツ「・・・・・・・・・・本当かよ。」
「ツナー。お風呂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕方ないからランボと入ってきて。」
ツ「(間が長い・・・) 分かった。」
「・・・・・
絶対変なことされちゃダメだからね!!!!」
ツ「変なことってなんだよ!!」
とはつっこんだものの、本当につっこむべきことは「される」ではないか?
だって、ランボ5歳だし。馬鹿だし。そのランボにされるツナって一体・・・・
とりあえず、ランボとツナはお風呂へ。夕翡は夕飯作り中。
ツナがお風呂を上がった頃には、おいしそうな夕飯が並んでいた。
「じゃぁ、食べよ
「ガタッ」・・・?」
食べ始めようとすると、扉の開く音がした。
夕翡は一瞬顔をしかめ、ツナは怯える。
ランボは既に食べ初めていて気付かなかったようだ←
「うーん、誰・・・。予想はつくけど。ツナいって来て。」
ツ「お、俺!?変な人とかだったらどうするんだよ;;」
「多分違う。」
ツ「じゃぁ、夕翡が行けばいいだろ!!」
夕「たぶん、私が言ったら嫌な顔するもん。絶対だよ・・・・畜生。」
イ「じゃぁ、イーピン行く!」
「いいいいい!!!イーピンちゃんは大人しくご飯食べてて??ほら、ツナ。」
夕翡に促され、ツナは渋々玄関に向かった。
夕翡の言葉と、イーピンに対する反応で・・・・ある人物が予想されるがあえてその考えは消した。
それはくるはずのない人物・・・なのだが・・・
ツ「ひ、雲雀さん!?!?!?!」
いた。雲雀恭弥。
玄関でびしょぬれで突っ立っている。
色気が半端なかった・・・・・
「やっぱ、恭君?インターホン鳴らさないで入ってきたから予想はついてたけど。・・・エロイ////」
ツ「いうことそれ!?っとわわ。」
雲「お腹空いた。」
ツ「え?え?雲雀さん!?」
雲雀はぐぅぅとお腹を鳴らしてツナに寄りかかった。
寝ている・・・・??
雲雀はあたふたして、助けを求めるように夕翡を見る。
「お腹空いた?てか、恭君どうしちゃったんだろ。ツナに寄りかかるなんて。」
ツ「え?」
「だって、最強風紀委員長で群れるのが嫌いなんだよ?人によっかかったりするはずないじゃん。」
ツ「ぁ、そう言われれば。」
桜クラ病にかかっても、人の手を借りずに歩いたのだ。
お腹空いたからといってツナに寄りかかるのか?
「ま、そんなことより着替えだね。ツナ、
脱がせて。」
ツ「は・・・・・はぁ!?
ぇぇぇえええええ!?」
夕翡は平然として言ってのけたが、ツナは絶叫した。
そんな、平然といえる内容でもないのだが?
「煩い。」
ツ「ご、ごめん。」
「私がやってもいいけど・・・さすがの恭君にも羞恥心はあるだろうし(多分」
ツ「夕翡には羞恥心ないの!?//」
「ぇ、いまさら。小さい頃からツナで見てるし、同人も見てるし、経験だって
「もういいから///」あはは。タオルと着替え持ってくるから。」
ツナは何とか雲雀を背負って、上までつれて行った。
夕翡はイーピンとランボに大人しくしてるようにいい、タオルと着替えをもって部屋までいく。
部屋では、ツナが少し怯えながら雲雀の服を脱がしていた。
「脱がせた?」
ツ「う、うん。一応・・・・。タオルくれる?」
「ハイ。早くやらないと起きたら咬み殺されるからね。」
ツ「しゃれにならない・・・・って・・・服・・
これー!?」
「しょうがないじゃん!!ツナの服じゃ小さいし!!」
ツ「う;けど・・・これ・・絶対咬み殺される!!」
ツナは当然、反論した。
が、この家に他の服はなく夕翡はめんどくさくなりメイド服にささっと着替えさせてしまった。
少しすると、夕翡はランボとイーピンの様子を見に行くと・・・・挙動不審気味に そそくさと部屋を出ていた。
と、同時に・・・雲雀が目を覚ます。
少しボーっとしてから周りを見渡し、当然服の着心地が違うのに気付くわけで・・・・
雲「何これ・・・・///////沢田綱吉・・・////咬み殺す!!!////」
ツ「
夕翡ー!!!何一人で逃げてんだー!!」
ドガッ ドギャッ グギッ 数分、ツナの部屋から不穏な空気・・・というか、不吉な音が聞こえた。
夕翡は超直感で雲雀が起きるのを感じ取り、一人逃げているし。
夕翡が呆れため息をついてから、しばらくすると音は聞こえなくなり
少し恥ずかしそうな雲雀と
フルボッコにされたツナが降りてきた。
ツ「最低。」
「超直感使えないツナが悪い。」
雲「何この格好。(ムスゥ)」
「ツナが
小さいから「強調しないでよ!」ごめん。」
雲「何でメイド服なの・・・」
「だから、小さいツナの服は着れないでしょ?この家で最年長だけど小さい
「もういい!!」あはは。つまり、ツナの服がダメなら私のコスプレ衣装しかないってこと。」
夕翡のコスプレ衣装となれば、ナース服・猫・ゴスロリ・ロリドレス・・・その中で一番無難なのがメイド服。
メイド服ならよくきてたしいいか、という夕翡なりの気遣いだ。
雲雀は不機嫌そうにしながらも、もぐもぐ食べていた。
怒らないのは珍しい・・・・
「おいしい?」
雲「別に。」
「ん〜・・・ツナ、体温計持ってきて。」
ツ「え?なんで??」
「いーから、いーから。」
夕翡にいわれ、キョトンと首を傾げるツナだがいわれたとおり体温計をとりにいった。
体温計なんてあまり使わないため、探すのに少しかかったが。
戻ってきたときには、雲雀は完食しており満足そうに座っていた。
ツ「持ってきたよ。」
「ありがと。さ、恭君。熱測って。」
雲「は?やだよ。」
「いいから!」
無理やり夕翡に体温計をつけられ、嫌そうな顔をするものの抵抗があまりない・・・
そういえば、今日雲雀にボコられたときいつもより力が弱かったかもなんてツナは思ったりする。
それでも痛かったことには変わりないけど・・・
ピピピピピピ
体温計が鳴った。
夕翡は、それを見るなりため息をつく。
「7度3分。まぁ、あれだけびしょぬれだったらね。」
ツ「風邪?」
「そ。さすがにスカートのミニはダメかな・・・・・。」
雲「・・・・平気だよ。もう帰
「ダメ!」・・・・夕翡・・・。」
「ほら、寝なさい!!体弱いんだから!」
本当に具合が悪いのか、雲雀は大人しく夕翡に従った。
ふらふらとした足取りで二階に行く様は見ていてかなり危なっかしい。
「ツナ、恭君にベッド使わせるから ツナは私の使って。」
ツ「うん。」
夕翡は雲雀を無理やり布団に押し込めた。
ちなみに、ここで夕翡の部屋を使わせなかったのは合成写真だらけだからである
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