Thirty
桜が舞う春。
春休みはもう終わり、新学期の始まりだ。
新学期といえば、新しいクラスツナは不安で胸をいっぱいにして恐る恐る組分け表から自分の名前を探した。
ツ「沢田・・・沢田・・・・。」
「別に探さなくても、私とツナとごっきゅんともっちゃんと恭君と京子ちゃんとは一緒のクラスだから。」
ツ「え、何で?・・・・・雲雀さんも!?!?」
「うん。恭君に頼んだから。 ツナと離れるなんて冗談じゃない(にこにこ」
ツ「(怖っ) あれ?雲雀さんって・・・え?・・・何年生?」
「自分の好きな学年とか言ってるけど、ツナと同じ2年生。去年は1年生ってことだね〜。」
ツ「えぇ!?」
入学した手で学校を征服したのか・・・ツナの雲雀に対する恐怖があがった。
夕翡はそんなツナを優しい目で見ながら、不意にA組のメンバーを見て・・・叫んだ。
「
ああああああーーーーー!!!」
ツ「何ー!」
「ツナ!絶対内藤ロンシャンと関わらないで!ストラップにされるからー!!」
ツ「急に何!?内藤ロンシャン??
ってか、ストラップー!?」
「CGの化け物に襲われるからー!!案なのにツナの童貞奪わせない!!」
ツ「よくわかんないけど、大声でそんなこと言うなぁー!!//」
夕翡の奇声?は1年のころから有名?なので、誰も気にしていなかった。
ツナは軽くため息をつきなんとなく周りを見渡す。
すると、一人の少年を胴上げしている3人が目に入り・・・・少し(かなり)引いた。
変なやつとは関わらないほうがいいということで早々立ち去ろうとしたが・・・
ロ「あ!はいはーい。沢田ちゃ
「ちゃん呼びすんなぁぁあ!!」ぎゃっ!」
ツ「ちょっ、夕翡!!いきなり何やってんだよ!」
「ツナ!あれがロンシャン。さっさと逃げるよ!!」
夕翡はロンシャンを気絶させてから、ツナの手を引っ張り急いで走った。
ここまでして関わらせたくないのか・・・とツナはかなり驚き。
やっと止まったときには、ツナの息はかなり乱れていた。
夕翡のペースについてきたのだ。当たり前だろう。
ツ「ハァ・・・・・ハァ・・・・疲れた〜;;」
「ここまでくれば大丈夫!近付いてきたら消してやる!」
ツ「ふー。そこまで?よっぽど嫌いなんだ・・・・・」
「うん。一応ロンツナってCPもあるらしいし・・・・。念には念を。それにうざいし。うん。」
獄「10代目ー!!
おはようございます!!2年も同じクラスなんてうれしいッス!」
自己完結して、夕翡が納得していたところへ獄寺と山本が走ってきた。
獄寺の目は嬉しさのあまりか潤んでいる。
山「はよっ、ツナに夕翡。」
ツ「おはよう。」
「おはよ。 ごっきゅん、私に挨拶は〜?ツンデレもいいけどさー寂しい;」
獄「誰がツンデレだ!!お前に挨拶する義理はねぇ!」
「大切な10代目の妹ちゃんです♪ま、別にいいけどね。」
それより・・・・そういって、夕翡は珍しく真剣な顔つきで獄寺を見た。
その気迫に押され、獄寺はごくりと唾を飲み夕翡を見る。
しーんっとした空気が続いた。
夕翡が静かに・・・そして威厳のある声で囁いた。
「実は、同じクラスに内藤ロンシャンがいるんだ。」
ツ「夕翡、馬鹿なことやってないで。獄寺君も無視していいから!」
「ツナ〜。空気壊さないでよー。」
獄「・・・・・・ロンシャン?・・・・ま、まさか・・・・・」
「そう。マフィア創世記にボンゴレと対立し2代目を殺しあったトマゾファミリー8代目だよ。」
ツ「え?ちょっと待って・・・トマゾファミリー!?その内藤ロンシャンってマフィアなのー!?」
「いまさら何を。」
ツ「いやいや、一回もそんなこと言ってなかったよね!?初耳だよ!!」
獄「ちょっと待て、何でトマゾのやつがこんなところにいるんだ!まさか・・・10代目の命を・・・・。」
「ううん。ただ単に地元だから見たいだけど・・・・いつ行動を起こすか・・・・。」
獄寺と夕翡の間にだけマフィアっぽい雰囲気が流れていた。
もはやツナは関わる気なし。
山本は、「またマフィアごっこか?」と笑ってみている。
そして、夕翡と獄寺はツナをロンシャンという魔の手から守る方法を計画した。
「はーい、先生。私はロンシャン君を殺すのが一番手っ取り早くていいと思いまーす。」
獄「そうだな。俺もそう思う。って・・先生ってなんだぁー!!」
「のりだよ、のり。 よし、じゃぁ消して
「夕翡、くれぐれも学校で問題起こさないでね?」つな。なんか黒くなかった?」
ツ「え?だって・・・夕翡が問題起こしたら・・・俺まで雲雀さんにかみ殺されるかもしれないじゃん!!」
「そんな涙目になるほど怖いの!?」
ツ「当たり前だよ!夕翡と違って俺はぐちゃぐちゃにされるんだからな!」
「はーい、議長。ツナが反対するのでこの法案は否決されました。」
獄「あぁ。10代目の決定は絶対だ!!」
こいつらはあほだ・・・
夕翡と獄寺の世界はツナを中心に回っているらしい。
というか、とっくに授業は始まっているのだが・・・いいのかこれで。っと不安に思っているのはツナだけだった。
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