Fifteen
リ「おい、夕翡。」
「ん〜?」
夕翡は膝に乗っているリボーンに向かって笑いかけた。
時々ほっぺをぷにぷに触っている。
何でも癒される&一回やってみたかったらしい
ちなみに、ここはリボーンの否・・ツナの部屋である。
ツ「
わざとだよな!?」
「ツナツナ、ナレーターさんに突っ込まない。変な子だよ。」
リ「そんなことより夕翡。そろそろ話せ。」
「えぇー。まだ癒されてたい
「離すじゃねぇ話すだ」やっぱり?」
リ「なんでお前がボンゴレのこと、特殊弾のこと知ってるんだ。」
「超直感で
「適当に言ってんじゃねーぞ。」・・・・・・」
ツ「俺も知りたい。」
「ツナまで・・・・」
夕翡は悲しそうに目を伏せた。
信じてくれるのか不安、・・・だけじゃない。
「言わなきゃダメ?」
ツ「え・・・いや、俺は夕翡が言いたくないならいいけど・・・」
「ツナ優しい><」
夕翡はツナに抱きつく。
当然リボ−ンを抱っこした状態で。
リボサンド((((逝け
リ「いいわけねぇぞ。お前がどこまで知ってるかによって危険の度合いが違うんだ。」
珍しく真剣なリボーンの口調。
まぁ、いいたいことは分かる。ツナには分からないようだが。
夕翡は面倒になり、ため息をついてから話し始めた。
「実は・・・私には前世の記憶があるんだ☆」
シリアスムードをぶち壊すかのように、夕翡はVサインをして言った。
その言葉に、ツナとリボーンは首をかしげる。
「その前世の世界でこの世界は漫画だった。」
ツ「漫画!?」
「うん。家庭教師ヒットマンRERBONっていう題名で。イタリアからやってきたヒットマンリボーンがダメダメ少年沢田綱吉をマフィアのボスに育てるお話。」
リ「まんまだな。」
「うん。私は大ファンだったからばっちり全話暗記してるんだけど。」
リ「それでお前はどこまで知ってるんだ?」
リボーンの質問に、夕翡は顔を伏せた。
瞳から涙が零れ落ちる。
悔しそうに歯を食いしばった。
ツ「え??」
「途中で・・・かなりいいところで・・・・折角恭君の腕が食われたのは幻覚で・・・フランと骸様が・・・来たってところで終わって・・・その続きを買ったら・・・
読む前に死んだんだよ、コノヤロー!バーロー!!」
かなりネタばれが含まれている。
今の時点でツナとリボーンは骸も、フランも、バーローも知らないのだから。
リ「で、どこまで知ってるんだ?(黒笑+銃当て)」
「未来。10年後かな。」
ツ「かなり広範囲だね。」
ツナは苦笑した。
別に10年間全て知ってるわけではないが、面倒なのでいいだろう。
「でもね、変わる・・・と思う。ツナたちが応接室に行くのって2学期のはずだったんだけど・・・多分私がいるから。」
リ「お前の知る未来と違う可能性が高いってことか。」
「うん。あー・・・ツナがスレか黒だったらなー。白も可愛くていいけど・・・黒はかっけーし。でも脅されそう・・・」
夕翡の嘆きにツナはキョトンと首をかしげた。
黒やらスレやら何の話だろう。
それはリボーンも同じようだ。
そんな2人に気づいてか、夕翡が説明した。
「黒って言うのは、一般的に黒ツナ。真っ黒いツナでリボーン見たいな俺様な性格。」
ツ「えぇ!?」
「スレは・・・自分がボンゴレ10代目だって知ってる超頭がよく運動神経抜群のツナ。でも、10代目になるのが嫌だからダメダメなふりをしてると。」
ツ「・・・・・。わざわざダメダメな振り?」
「もてて大変だからってのもあるよ♪」
ツ「
言ってみてー!!」
ツナが泣き目なのに対して、夕翡は笑った。
だけど、すぐにしょんぼりとする。
ツ「夕翡?」
「・・・ツナは気持ち悪いとかないの?私がそーいうこと全部知ってて。それにこれから何が起こるか知ってるけど何も出来ない。」
リ「何か起こるのか?」
「教えたら・・・あれだよ。未来は自分の手で切り開くものって言うし。」
ツ「別に夕翡が気にすることじゃないけど。それに、夕翡の知ってる未来は変えられるんでしょ?」
「え・・・多分。(未来編のツナと似たようなこと言ってる。)」
ツ「夕翡が前世何であろうと・・今は俺の大事な妹だから。」
ツナはにっこりと笑った。
その笑顔につられ、夕翡も笑う。
夕翡は、抱きつく力を強めた。ツナも、抱きしめかえす。
こんなとき、白ツナでよかったと思う。
「でも・・・妹かー。私ツナのこと兄だと思ってないし。」
ツ「えぇ煤v
「ツナは私が大好きなキャラナンバーワンだもんね。」
ツ「////俺が?」
リ「お前ら・・・近親相姦だぞ。」
ツ「??」
「それはない。ツナと結婚するのは恭く
「まだ言ってんのかよ!!」当たり前じゃん!」
夕翡は笑って言った。
この先何があろうとも、ツナを守る。
てか、全部ギャグにしちゃうぜ
そう決意した日だった。
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