Six
その日は転入生が2人来ると、誰もが話していた。
ツナはさして興味もなかったが・・・・・・・・・・・・
先「イタリアからの留学生と転校生が1人だ。入ってこい。」
転校生と言うときの先生の顔はかなり蒼かった。
呼ばれて入ってきたのは・・・・
先「留学生の獄寺隼人君と転校生の沢田夕翡さんだ。」
ツ「
んなー!!」
クラスメイトの間にざわめきが広がった。
獄寺くんかっこいいねー
沢田?ダメツナと同じ苗字だな
結構可愛くね?
などなど。
先「沢田の妹だそうだ。」
「そうです。みんな、よろしくねw!」
((((可愛い))))
その無邪気な笑みに心を打ち抜かれた男子が幾人もいることはいうまでもないだろう。
ツナは目を丸くして夕翡を見ていた。
HR後、獄寺の周りには女子が夕翡の周りには男子が集まった。
そんな中、ツナは夕翡を呼び廊下に出る。
ツ「夕翡・・・・
何でお前がいるんだよ!!」
「転校してきたからだよww」
ツ「
そういうことじゃねー!!お前小六だろ!?12歳だろ!?」
「勉強は大丈夫だよwツナより頭いいしwww」
ツ「煩い。・・・・てか、どうやって入ったんだ?」
「恭君のコネで☆」
ツ「☆じゃねぇよ!恭君?」
さっきから、ツナと会話がかみ合っているのか良く分からない夕翡。
ニコニコ笑って、すごいだろうといわんばかりにピースしている。
ツナはどっと疲れが増した。
「いや〜それにしてもごっきゅん・・・
かっこいいー!!」
ツ「話変えるな!ていうか、ごっきゅん??」
「もち、獄寺隼人。」
ツ「何つーあだ名つけてんだよ!あいつ怖いし・・・」
「あんなへたれ。ぜんぜん怖くないもんww」
夕翡のペースにはついていけない・・・・
ツナはため息をつき、「もういいよ。」と言って教室に入っていった。
そのとき
「2-A、沢田夕翡。退学させられたくなかったら、今すぐきなよ。」
不機嫌そうな、雲雀の冷たい声が並中中に響いた。
呼び出された本人といえば、反応はゆるく
「ワオ。恭君に私を退学する権限がある何てね・・・・本当怖い。てか、どこに行くのかか言ってないし。」
とか言いながら、屋上に向かっていた。
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「恭君。」
夕翡は話しかけた。
が、反応はなし。
これで、呼びかけたのは4回目だ。
完全なシカト。
「恭君、不機嫌でも可愛
「咬み殺す。」やっとしゃべった。怒んないでよww」
夕翡は笑いながら言った。
雲雀はしまったというように、舌打ちをする。
呼び出された原因は大体分かる。
今日の朝、夕翡が寝坊したため戦えなかったから。
「本当にごめん><朝は弱くて・・・」
雲「戦ってくれるなら許す。」
「無理。っと、恭君、あれ見てww」
夕翡はフェンスに飛び乗り裏庭を見た。
雲雀もフェンス越しに同じところを見る。
そこには、土下座している獄寺とパンツ一丁のツナがいた。
雲「何あれ(ムカ) 風紀を乱してえるね。咬み殺す・・・」
「駄目だから!あの銀髪はごっきゅん。今は恭君の足にも及ばないけどそのうち強くなるよw」
雲「弱い草食動物に興味はない。」
ごっきゅんはどっちかって言うと一匹狼だけど・・・・でも、ツナは・・・強い草食動物だよ?」
雲「ツナ?マグロかい?」
「あの露出狂」
酷い言いようだが、夕翡の言葉で雲雀は分かったと言うようにうなずいた。
「あれじゃぁ・・・まだ弱いけどね。」
雲「早く強くなればいいのに。」
「すぐだよ。人は守るものがあるから強くなるんだから。」
雲「くだらない。」
雲雀ははき捨てた。
けれど、夕翡は笑う。
「だから恭君はツナに勝てないんだよーw」
雲「・・・
はあ?」
「でも、並中を守りたいっていうのは同じかな?さて、相手するよw」
雲「最初からそうしなよ。」
両者とも武器を構えた。
その日は・・・青い空だった。
余談だが
帰ったときにぼろぼろで奈々やツナに心配されたと言うのは
いつものこと。
「だから嫌なんだよなぁ。」
夕翡の溜息がひっそりとその場に消えた。
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