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「・・・・・・」
リルは目の前に積み立てられている書類の山を見て、少し唖然としてしまった。
何をどうすればここまで書類が溜まると言うのか・・・
「どんだけ仕事してないの」
ジ「してるだろ。現在進行形で。」
「普通に仕事してたらここまで溜まるはずないでしょう。」
G「すぐサボるんだ。」
雨「5分ごとに1時間の休憩でござる(笑)」
「全然笑えないわ。どおりで溜まるはずね。」
はぁとため息とつき、キッと目つきを変える。
やるからには徹底的に。それがリルの主義である。
「とりあえず、この書類全部終わるまで休憩どころか部屋から出ることもないと思いなさい。」
ジ「横暴だ。お前にそんな権限ないだろ。」
「あるわよ。(キッパリ)大体、私は貴方の命令なんて聞く気さらさらないわ。私の余計な仕事が増えるのだけはごめんよ。」
G「クッ・・ぷぷ・・」
雨「ははっ、とんでもない女性を連れてきたでござるな。」
笑いをこらえていたGだが、すぐに声をあげて笑った。
雨月など、我慢することもなく大笑い。
当の本人にジョットに睨まれようと気にすることなくすまし顔だ。
「とりあえず、終わらせなさい。」
ジ「手伝え。」
「・・・・私に何のメリットがあるの?(きょとん」
ジ「秘書の仕事だろ。」
「秘書、要職の人に直属して、機密の文書・事務などを取り扱う職。また、その人。分かる?私は取り扱うだけ。手伝う義理はないわ。」
ピシャリと跳ね除け、リルは出て行った。
その後、今まで聞いたことないほどの笑い声がその部屋から響いたと言う。
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