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ジ「そうそう、お前の名前を聞いてなかったことを思い出したんだ。ついでに俺の名前も教えてなかったよな。」

「ぁ、いえ。Gさんに教えてもらいました。ジョットさん・・ですよね。」

ジ「ジョットでいい。敬語も要らない。」

「あぁ、そう。私の名前はリルよ。」

ジ「リルか。来い。ファミリー全員集めて紹介する。そういえば、Gにあったと言ったがどこでだ?」

風呂場よ。

ジ・ア「「は?」」

「聞こえなかったの?貴女が私をおいていったお風呂場よ。」


ふぅと、半分馬鹿にするようにリルはため息をついた。


ジ「つまり・・・・Gと一緒に風呂に入ったのか?

「まぁ・・・そうなるわね。」

ア「・・・君に恥じらいはないの?」

「ないわよ。あるわけないでしょ。」



蔑むような目で、リルはアラウディを見た。

もともと、売女。恥じらいなんてあっては生きていけない。

そしてこれからも、恥らうきなんてさらさらない。



ア「そういえばこれ、サキにいったの?」

ジ「言ってない。」

ア「平気なわけ?」

ジ「気にしないだろ。浮気もいいっていってるしな。言っとくが、俺はこいつに手を出す気はないぞ。」

「手を出したら給料とは別にお金を貰うわよ。」

ア「うわっ・・・・」

ジ「クスクス)こういうところが面白くてな。気に入ったんだ。」

「・・・・・頭撫でないでくれる?このロリコン(ギロ」

ア「・・・・・・・・・・なに?真面目にこれが気に入ったの?M?

ジ「お前はもう黙れ。」



フンッと鼻を鳴らして、すたすた歩くリル。

場所も知らないくせによくそんなに、気軽に歩けるなぁと2人は微妙に感心していた。



「ここ?」

ジ「何で分かったんだ?」

「一番豪華そうだから。」

ア「何?君の中で一番豪華そうな部屋に集まるって言う決まりでもあるの?」

「・・・・・・・・まぁ、」



アラウディの問いに、リル自身が一番驚いているようだった。

すぐに嫌悪感で顔を歪める。

ジョットは不思議に思いながらも、何も聞かずに扉を開けた。



ス「遅いですよ。大体、また集めるんですか。」

ラ「帰りたいんだもんね。」

ナ「究極にな!」

雨「ん?誰でござるか?

G「ぁ、お前さっきのっ!!」

ジ「すまない。こいつが迷子になってな。」

「迷子じゃないわ。探索してただけよ。」

ア「口だけは達者だね。」



そこに集まっているメンバーはかなりのイケメン揃いだった。

ホスト会社の社長?なんてことを考えてしまったり。



ジ「こいつを今日から俺の秘書にする。」



ジョットはリルを前に出すと、いきなりそういった。

ジョットの急な思い付きには慣れている彼らだが、こればっかりは目が点になる。

リルはいきなりのことで、訝しげにジョットを見上げていた。



G「おい、マジだったのかよ。」

雨「天変地異の前触れでござるな・・。」

了「うむ!究極に分かったぞ!」

ラ「もう帰っていい?」

ス「んー、別にどうでもいいですが・・・どういう風の吹き回しですか?」


変な髪形をした、微妙エロい顔の男がゆっくりリルに近づいてきた。

リルは思わず体をのけぞらせる。



ジ「こいつは見ていて面白い。リル、こいつがスペードだ。」

ス「よろしくお願いしますね。デイモン・スペードです。」

「・・・・・・格好だけじゃなくて、名前も変ね。

ス「・・・・本人前にしてはっきり堂々と言ったのは君が初めてですよ。(にこ

ジ「クク)面白いだろ?」

ス「とても不愉快です。」



顔を歪ませて、スペードはまた席についてしまった。

リルは反省する様子もなく、すまし顔。



ジ「赤い髪はG・・・挨拶したんだってな。」

G「てめっ//ふざけやがって・・・男湯に女いれてんじゃねぇよ!!//」

「あれ男湯だったの?聞いてないわよ・・・。」

ジ「女湯なんてないだろう。使用人がいないのだから。サキの部屋に勝手に入るわけにも行かないしな。」

G(同じ部屋だろうが・・・)

ジ「あの、長い帽子を被った男は雨月。」

雨「朝利雨月でござる。」

「・・・・・」



にこっと笑って、挨拶をした雨月にリルはうっとおしそうにため息をついた。



ジ「緑の髪がランポウ。黒の髪はナックルだ。そして、これがアラウディ。」

「ふぅん。サキっていうのは?」

ジ「俺の妻のことだ。今は・・・・・・・・・・」

ア「・・・買い物だよ。」

ジ「だそうだ。本当に買い物が好きだな。(呆れ」

ア「本当は君と行きたかったようだけど、出かけてるから僕を誘ったけど、断ったからGを誘っても断られたから泣きながら外に出てったよ。」

ジ「・・・何やってるんだお前ら。」

「夫の癖に妻のこと知らないのね。(呆れ」

ジ「興味ないからな。」



あっさりと返したジョット。

だったら、なぜ結婚したのだろうと不思議に思ったがリルは聞きはしなかった。

こんなに大きな屋敷だ。

政略結婚があっても不思議じゃない。



「それで、私の仕事は?」

ジ「特に。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なによそれ。」

ジ「そうだな・・・。俺の仕事でも手伝うか?」

G「あるぞ、こいつがサボらないように見張ってくれ。

ア「あぁ、すごくいい考えだね。」

「分かったわ。」

ジ「勝手に話を進めるな。

「任せて。彼を見張ればいいんでしょう?」


楽しそうにリルは笑った。

明日から、仕事をサボるのがいささか大変になるだろう。


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