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・・・・いまさらだけど、私みたいな売女を秘書にして大丈夫なのかしら?

身分はそれなりに高そうなのに・・・

いまさら過ぎて聞けな「平気だ。」


「え?」

ジ「顔はいい。身元は俺がつれてきたなら文句は言われない。言葉も綺麗だしな。」

「・・・・・なんで。」

ジ「読心術って知ってるか?」

「心を読むの・・・まさか・・」

ジ「使えるんだ。」

聞いてない。

ジ「言ってないからな。」

「ムス)読まないでよ。」



プライバシーも何もあったもんじゃない。

おかげで知りたいことは知れたけど。

それからは特に会話もなく、私は外の景色を見ていた。



キキーッ



車が森の深くで止まる。

男はにやりと笑い



ジ「ようこそボンゴレへ。」



そう言って私を抱きかかえ・・・抱きかかえー!?



「ちょっと!おろして!」

ジ「黙ってろ。足の長さの分このほうが早い。」

「そ、それはそうだけど・・・」

ジ「迷子になられても困るしな。」

「そこまで子供じゃないわ!!」



そう返したものの、案外中は広くて・・・本当に迷子になってしまいそうだった。

置いてあるものは高価なものばかり・・


まるでマフィアのお城だ。



ジ「おろすぞ。」

「ぁ、はーい。」

ジ「服とタオルはおいて置くから風呂に入れ。分からないことはあるか?」

「いえ。」


おろされた先はお風呂場らしい。

広い温泉のようなお風呂。ガラスを通して外の景色が見れるのはとても綺麗。

だけど、今はまだ明るいから・・少し気恥ずかしい気もする。



「はぅー。」


温かいお湯が体を癒す・・・

気持ちがいい。



ガララララッ



突然、扉の開く音がして誰かが・・姿を現した。



「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



誰・・・。

お互い見つめあったまま、何も言わなかった。


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