デージ−


数年が経ち...


ドガッ バギッ!


恭弥は、12歳に なろうとしていた。





***





「委員長、知ってますかい」

「なんだ」

「前々から噂になってたガキ、本格的に暴れ始めたそうです。不良どもが次々と潰されていきます」

「俺たちを差し置いて・・か。それはほおって置けねぇな」



ガタッ


一人の少年が立ち上がり、周りにいた少年たちも立ち上がる。



「それは俺たち風紀委員の仕事だ





***





「ふぅ」



恭弥目の前に倒れている男たちを冷たい目で見下げていた。

群れていたから咬み殺しただけ。

それに、こんなやつらはいないほうが並盛は綺麗になる。



ザッ



「・・・・誰」



目の前に新しい集団が並んだ。

全員リーゼントに学ラン・・・・・明らかに変な集団だ。

不良と言うより変人。

不良には関わってもいいが、変人には関わってはいけない←←



「お前が雲雀恭弥か?」

「ふぅ。またか」

「子供の癖に済ました顔しやがって!!おま「止めろ。」委員長!!」

「まずは話し合いだ。」



ボスらしき少年・・・だろか?にしては・・うん、言わないでおこう。



「君がボス?ずいぶん老けてるね

「おまっ、委員長の一番気にしてることを!!」

「ぐっ!・・・ふ、こ、子供のいうことだ」

「しかも、リーゼントとか馬鹿にしか見えないよ?変人とは話したくない。

「グハッ! ぐ、(大人になれ俺!!) 雲雀恭弥。お前は並盛の風紀を乱しすぎている」

「は?」

「この並盛の実権を握っているのは我々風紀委員だ!」



ピクリと恭弥が反応をしめした。

何が面白いのか、微かに笑い品定めするような目で風紀委員を見ている。



「ふぅん。じゃぁ、君たちを手元に置けば並盛は僕のものになるわけだ」

「なっ、てめっ!あんまりなめてっ「黙ってくれる?」げぇっ!!

「たっ、田中ぁあああああ!!」

「何そのありふれた名前」

「てっ、てめぇ!!なにしやがる!!」

「煩いな。そこに横たわってる屍が見えない?一緒に咬み殺されたいの?



うっ と男たちはひるんだ。

一目で分かる・・・その強さ。戦ったところで勝ち目がないのは明らかだ。

そして、なぜだか人目を引くカリスマ性。



「おっ、御見それしました!!

「「「「委員長!?」」」」」

「図に乗っていました!!草壁哲矢、貴方について行きます!!

「なにそれ」

「どうか、どうか風紀委員の委員長として並盛を収めてください!!」



恭弥の前に土下座する草壁を見て、他の風紀委員も驚きを隠せないようだった。

だが、圧倒的な強さ カリスマ性を前に、他の風紀委員たちも次々とひざをつく。

周りの人間は 何の集団だ と訝しげに見ていたが。



「ふぅん。いいよ。その委員長とやらになる」

「ありがとうございます!!」

「委員長って何するわけ?」

「並盛中学校を牛耳り、並盛を治めます!!並盛の風紀のために活動する委員会でして」

「あぁ、その頂点ね。中学校?」

「はい!」



自分はまだ12歳で、中学生になるのは来年なのだが・・・

まぁ、1年ぐらい変わらないだろう((



「あれ?恭弥と・・・お友達?」

「お母さん。」

「「「「「「「委員長のお母上!!?」」」」」」」

「い、委員長?お母上?」

「気にしないで」

「面白いお友達だね!でも、恭弥にも友達がちゃんと出来たんだ!!」

「別に友達じゃ・・・」

「え?違うの?じゃぁ、そう言えばさっき委員長とか言ってたよね。同じ委員会の人?」



キョトンと首を傾げる咲希に、軽く恭弥はため息をついた。

最終的にはそれでいいかなんて、適当に相槌をうつ。



「えっと、うちの恭弥がお世話になっています」

「い、いや。委員長とは今会ったばっかr「ドガッ!」グハッ!

「ちょっ!お友達に何して・・・」

「だから友達じゃないって」

「お、お気になさらず。平気です。」

「ちょっと、何鼻血だしてるの」



ゲシゲシッ

そんな感じで、恭弥は草壁を足蹴りにした。

#name#を見て鼻血を出したとでも思ったのだろう。

とんだ勘違いだ。



「何って、恭弥がトンファーで殴ったからでしょ。友達にそんなことしちゃだめ」

「友達じゃないってなんか言えば・・・」

「照れなくてもいいんだよー」



照れてない

そう言おうと思ったが、何をいっても無駄な気がして恭弥はただため息をついた。

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