voice of mind - by ルイランノキ |
〜RUI Voice of mind〜
運命だと思った。
でも、君はどう思ったのでしょうか。
アールさんと出会った少年は紛れもなく僕だと知って、そのとき君の中に溢れ出た感情の中に深い悲しみがあったのではないかと今、不安になります。
そんなに前から自分はこの世界に呼ばれる運命だったのかと、何をどうやったって逃れられなかったのだと知って、君の心は深く沈んでしまったのではないかと、今更意味も無く気に病んでしまう。
あれは僕ですよと、言わなければよかったと、今更後悔している。
君は驚いて、笑ってくれたけれど……。
だけど、言わなかったこともある。言わなくてよかったと思う。
君が、僕の初恋相手だったことを。
この胸の中に止めておいてよかった。
君を苦しめる材料になるのなら、僕は永遠にこの想いを封印すると決めたのです。
君は僕ではなく、彼を必要としているのだと知った日から。
Thank you... |