〜SID Voice of mind〜 足を大きく一歩前に出す度にギリギリと胃が切り裂かれていく気がした。 俺はあいつ等を見捨てた。 いや、見捨てたわけじゃない。俺は……逃げたんだ。 俺を捕らえて離さないあの“目”から。 気がつけば足を止めていた。進めなくなっていた。 なぁ タケルあの女もお前と同じ運命を辿るのか? 俺のせいで……。