■最終章


「やはり関わったのはこいつら3人…
で、この情報を掴んで
実質この学園を牛耳ってたのはーーー」

連休中で空になった寮内

そこで優はとある人物の部屋へ忍び込み
数々の葵の猥褻な写真や映像フォルダ
そして妹の殺人事件の鍵を握る人物達の会話が
録音されたデータを発見した

「ふぅ……これをどう上手くまとめて
あの父親を黙らせて公開に踏み切るかだな…
いや、いっそ無許可のまま裏が取れ次第
情報公開に踏み切ってみるのもアリか…」


■Secret BAD case


そう、これからの事件に関わっていた
柳・芹沢・藍原 棗はそれぞれのツテやコネで
世間の目を欺き、互いに隠蔽し続けてきた

それがある日、学校内に盗聴器を仕掛け
学生の弱みを握り、金で強請って
日頃のストレスを解消していた人物
それこそが一ノ瀬 聖 だった

幼い頃から出来の良い姉と比較されて
聖は姉の葵に対して母の寵愛を一身に受ける
コンプレックスの塊で姉には憎しみしかない

なぜだか姉はうちの学園に入学すると言い出し
同情か知らないが、笑いが止まらなかった

どんな仕返しをしてやろうと考え出すと止まらない
棗・芹沢・柳へそれぞれ犯してやれ、と指示を下した
一生消えない写真や映像も残してやった

なのに、途中までは上手くいってたのに
まさか自分の上をいく、情報収集能力を持った
そんな学生が潜り込んでいたとは

藍原 梢の兄が転校はたまたまとばかり
聖の大きな目算違いだった

結局ネットに流れた会話のデータが世間を賑わせ
警察は一年前の女子高生殺人事件をもう一度
一から再捜査に踏み切るしかなかった

棗・芹沢・柳の3名は事情聴取の為に
警察へと連行、自宅謹慎、棗は懲戒免職となった

「…やはりお前の仕業か、優」

「自分の血を分けた子供が殺されたというのに
貴方はあっさり隠蔽しようとしましたよね
所詮僕と梢は貴方と愛人の子供で…」

「その愛人だった母親も君が殺した、優
君のその頭脳は間違いなく私譲りだよ
今回の一件で君の扱いを考えてやってもいい」

「いえ、僕はそんなことは望んでいません
貴方が僕をこんな学園へ転校を許可したのは
次男の棗兄さん共々捨て駒にすぎないのでしょう?
…それではそろそろ失礼します、”お父様”」

優と梢はかつて今の父の愛人だった実の母親に
いつも酔っ払いながら殴る蹴るが日常の
酷い虐待を受けていた

後少し助けに入るのが遅ければ幼い梢は死んでいた
そんな時に優はマンションの12階から
躊躇なく母親を突き落とし、殺害した

警察一家に生まれた父は、酔っ払いによる事故と
自分の愛人でさえも保身の為に、容易く隠蔽した

そして幼い優と梢を自宅の藍原邸へと引き取り
それは夫人や次男である棗、使用人からも
酷い差別を受けて育ってきた

その分、優は親の愛に満ちて生きてきた葵より
聖の気持ちが痛いくらいに分かってしまう

『やっぱり弟を許すことは出来ない…
でも私…鈍感でバカだから、ほんと今まで
何も気付かなかったんだ…』

葵は連休明けに学校中に衝撃が走る中
ひっそりと転校届を出した

この学園でこの寮で


ー優と過ごすのも、これが最後の夜ー


「人が優劣をつけるのは…仕方ない
お前だって弟の事を他人より大事にしてるだろ?」

『うん、…じゃあ他人は当然ってことなのかな?』

「少なくとも、俺はお前の事は気に入ってるけどな」

『え…っ?』

「いやだから2回も助けに入ってやっただろ?
日向は予想外だったし、お前もノリ気っぽかったから
なんとなく…放っておいたけど」

え?!じゃあ、あの芹沢の時の校内放送や
柳の時のメールは全部優が助けてくれたの?!
そりゃあ感謝するべきなんだろうけど
もうちょい早かったら尚嬉しかったなぁ…なんて

うーん、日向先輩との関係が
ノリ気ってのも勘違いされてるし…

『日向先輩のも半ば無理矢理よアレ
色々アドバイスくれるっつーからさ、仕方なく』

「はは、お前出世するタイプの女だな」

こっちは軽蔑されるかもって思って打ち明けたのに
軽く笑い飛ばす優、こいつの感覚が全く分からない

でも、今日で優と会うのも最後なんだと思うと悲しい

もっと優のことを知りたいし
もっと会って色んな話をしたい
妹さんの事件で傷ついた心を癒してあげたい…

『私も優のこと気に入ってるっていうかその…
気になってるよ、今後とかも色々
もうこれから会えなくなるの…ぅぐっ!』

「あーもう…素直に言う、俺は葵に惹かれた」

いきなりだった、突然ギュッと抱き締められた
目と目が見つめ合い…どちらからともなく唇を寄せた

『私、散々穢れて汚い体だけど…こんな私でいいの?』

「自分で汚い体とかいうな、お前の体は綺麗だ
それより問題は俺を満足させるだけの体力があるか
…だな」

『ああ、体力には自信あるっ!望むところだ!』

二段ベッドに仰向けで真っ裸の葵の前には
いまだきちんと制服を着込み、快感に喘ぐ
葵をじっと見つめる優がいる

小さな胸と幾度もの男の味を覚えた秘部に
太腿や足の指先まで全身の性感帯に与えられる刺激に
葵を体をヒクヒクとさせながら
優からの快楽を得ようとさらに体を揺すってしまう

「ふぅ…、もうすっかりぐちゃぐちゃになって
ナカがピンク色にぽっかりと開いてる…」

『やっ見るなっ! お願い…もういいってば…!』

気づけば明るい部屋で両手を押さえ込まれた状態で
かれこれ1時間近く優はまじまじと花弁を指で拡げたり
指を増やしながら出し入れしたりして

葵のぐちゃぐちゃになった秘部のいやらしさに
自身のイチモツをさらに固くした

「んっ…もう我慢できない…!」

『ゆうっ!…ひあっ!!んあっ!!』

そう言いながら優は腰をゆっくり前後に動かして
少しずつ葵のナカに押し込んでくる
その刺激に喘ぐ葵にたまらず、優は
腰をさらに激しく動かしながら自身を沈めていった

「はぁっ…葵のナカ締め付けて気持ちいいっ!」

『んっ!苦しっ!あっそんなぐりぐり回さないでっ!』

ぐちゅぐちゅっ! ずぶずぶずぶっ!

ぐりぐり回転させたり小刻みに動かしたり
いきなり激しく再奥まで一突きにされたり
緩急をつけながらピストンされるなんて初めてで

葵は思わずナカをきゅっと締め付けたり
合わせて緩めたりして優にも快感を与えようとする

ケモノのような交わりじゃなく
互いの顔を見つめあいながら優しくも激しく
心まで繋がっているかのような心地良いセックスに
葵は身も心も酔いしれている

ただし、そんな甘い溶けるよな時間は終息を迎え
次第に優の、精力絶倫の本性を見せ始める

『あぁぁ! イく…またイクってば…っ!』

絶頂が近くなり、葵は胸の内を明かした
それを聞いた優は、腰の動きを早くして
さらに悪戯に葵を責め立てた

「ほらっ!もっとへんになれよっ!
ここがいいんだろ? アヘ顔さらして
ヨガってイキやがれっ!」

『あああっ!そこっだめっ!あんっ!!』

「俺を感じろっ!たっぷり出してやるからなっ!! 」

『ひああああああっ!!!あついっ!!』

どぷどぷどぷ…どぷっ

すごい量の熱い精液がドクドクと胎内に流れ込んでくる

射精したのに全然萎えないペニスを軸に
優が葵の両足をぐるりと回転させると
今度は直に床の上でまんぐり返しの体勢にさせられる

「苦しいけど、俺のを奥まで突かれていいだろ?」

もっと奥まで突かれて刺激される場所も変わって
私は気持ち良いんだけど…そろそろ苦しいし
ちょっと休ませてほしいんだけど…
僅かばかりかお腹まで少し膨れてるし…

「葵のお腹、ぽっこり膨らんでかわいいなっ! 」

『ごめ…たすけてっ!いちど休憩させてっ…!』

「何言ってんだ!初めの威勢はどうしたっ?!
おし、またナカに出すからなっ!!!」

それでも優は葵を離さず
再奥に大量の精液を吐きだし続ける

ギンギンにペニスを勃起させてナカに挿れたまま
葵の秘部を弄り白濁で溢れかえるソレを
指でぐちゅぐちゅ掻き出しながら…

「…なぁ葵、キスしたい…」

ちょっと照れながら葵は優にキスを
せがまれるままに受け入れたら
胎内で優のサイズがさらにグンと膨張して
葵は一気に血の気が引いた

「…葵っっ!!」

『ふあっんっあぁっっゆ…うっ!!』

舌で口腔のナカをぐちゅぐちゅ掻き回されて
大量の唾液を流し込まれる
必死で優の唾液を飲み込むも追い付かず
葵の口端から垂れてしまう

「垂れてるぞ…ほら咥えるんだっ!」

葵の口から垂れた唾液を指で拭ってから
口のナカに四本指をずっぽりと突っ込まれる

長い指で口腔内をぐちゃぐちゃ掻き回されると
まるで口内まで犯されているかのような気分になる

『ん…んんっ…んぁっ!』

「んっ…こんな可愛い葵のナカにいるだけで…
俺のペニスが滾って止まらないっ!!」

優は自身の股間と葵の尻をぴたりとくっつけ
キツい体勢のままさらに腰を押し付けて
奥へ奥へと押し込んでくる

かと思いきや今度は正常位で真上から上下に
容赦なく律動を早めてまた射精
唇だってなかなか離してくれない

「葵の感じてる顔やばっ…俺狂っちまいそうだ…」

秘部と口の両方を責められると
だんだん視界が真っ白になってきた…

一方優は、一晩中葵を離すことなく
胎内に大量の精液を吐き出し続けた

「お前は俺の側にいていいんだよ
これからもずっと、な…」


人の温もりを忘れた、歪んだ俺を拒むことなく
初対面から受け入れてくれた葵が愛しくて…
葵の体を、より一層力強く抱き締めた



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