5. あなたは何を思いますか


「拘束具か…面倒だけど途中で暴れだしてもな…」

翔央はそう吐き捨てながら
自分の着ていたシャツを脱ぎ剥ぎ
手際よく花音の両手を後ろで一括りに縛ると
壁際へと追い詰めて花音の逃げ場を無くした

花音は数時間前までの記憶がうっすら消えている
かろうじて身体に刻み込まれているのは
激しい下腹部の痛みと、赤く腫れた陰部からの出血
誰に何をされたかも思い出せない

「お前は俺が拾ったんだ、俺の所有物だ!
お前を徹底的に調教してやるつもりだったのに…
他の男奴になんか…っ!」

ドスッドスッ

『がはっ』

「ははっ痛いか?いいぞ…もっと苦しめ!」

腹部を何度も何度も殴られる
本当に内蔵が破裂しそうなくらい

「もしお前がアイツらのガキでも孕んでやがったら…
俺が腹の中のガキ共々ブッ殺してやるからな!」

ドスッ

鈍い音が鳴り響く、今までで一番強い一撃が入った

人より辛うじて丈夫な身体のお陰で
今生きてるのが奇跡なくらい…

「どうした?足蹴り返してこいよ!」

ドスッドカッ

「女のくせに…力技持ってやがるくせに!」

『っはっ、これ以上は…ほんとに…』

「あぁ、うるせーな!黙れよ
玩具の分際で口答えすんな!」

彼は狂っている、目を見ればすぐに分かる
ふとした瞬間瞳の奥に暗い影がチラついて
破壊的な衝動を抑えられないんだろう

腹部を押さえうずくまっている花音の頭を
かまわず床へと押さえつける
まるで犬のような格好の四つん這いにさせられて
緩慢な動きでゆっくりと、肘で腹部を支えている状態

「お前まで裏切りやがって…!」


ーーー朔夜や薫に少しは遊んではいいとは言った
俺は花音を連れ戻した後すぐに親へ呼ばれ
某TV局やら接待やらで深夜まで銀座を連れ回された

確かにここの”玩具”は共有するルールだ

だけど、花音は昨日限りで俺専用の玩具であり
生中出し種付けはもちろん、陰部への挿入は
絶対に禁止だとあれほど言いつけたのに
少し目を離した隙にこれだ…

深夜2時、地下牢の錠を開けるとそこには
全身精液にまみれて冷たくボロボロになった
花音が横たわっていた…

問いただすと「何も覚えてない」「何もされてない」と
壊れた機械のようにただ繰り返すだけ

アイツらを庇ってかそんな態度の花音に
痺れを切らして、腹部を何度も殴る蹴るで
半殺し状態にまでさせてしまった
死なせなくて本当によかった…

まるで生死を彷徨いながら
目がうつろになっている花音を見つめてるだけで
背筋がゾクゾクとしてくる

こんな時でも欲情して抑えがきかない俺は
本当にぶっ壊れてると思う

『ねぇ…もう、ホントに、死んじゃふぅ…』

翔央の巨根が花音の陰部にあてがわれ
大きく膨れた亀頭が入り口に触れると
花音はようやくそれに気付いた

花音は命の限界を訴えて
全身で翔央を拒む拒絶を示すと
苛立ちをぶつけるかのような
いきり勃った巨根を根元まで突き立てられた

「骨の髄までしゃぶりついてやる
お前は逃がさねぇからな…!」

『…ぁぁ…ひ…ヒィ…っ!』

花音の身体は限界を大きく超えて
もはや痛覚か快感かさえも分からず
ただ揺さぶられる波に飲み込まれていく

ヒクヒクと全身の痙攣がひたすら収まらず
常に絶頂を迎えている状態なのだろうか

そんな花音の体の異変さえも翔央は笑みを浮かべ
自分が快楽を与え生気を取り戻している、と
ばかりに大きく勘違い

「はぁ…花音…気持ち良さそうにイキ狂ってるな
それにしても…すげえイキ方…
なんか人間じゃないみてーだぞ…っ!
ピクピク跳ねまくって…そんなに悦いかぁっ…?」

翔央は嬉しそうに花音の全身を撫で回し
酸素を求める花音の口元を唇で塞いで蓋をする

さらに苦しくなり顔を真っ赤にさせる花音を見て
翔央はそのまま愛しそうに舌を絡ませキスを続けた

乱暴に一方的に犯される事は覚悟している
せめて休ませて欲しいと願う花音の視線を
自分へと熱く迸る視線なのだと

またおめでたい頭で翔は勘違いして、理解できない


ーきっと二人の思いは平行線のままだろうー


「ほら…花音、俺らの結合部はっきり見えるか?
少しまだ狭いが、ようやくハマるようになったな…」

「なんだ、胸の痙攣が収まらないのか?
一旦休みつつ、ゆっくり挿入させるとするか
ちょっと疲れただろ?」

翔央はゴポッと音を立てて自らの巨根を
一旦引き抜くと、花音の愛液で
ヌラヌラに光っている自身に笑みを浮かべた

すると眉を顰めて体をぶるりと震わせて
再びペニスを秘部へブスリと押し込んだ

「あっ…出したくなっちゃった」

既に精液で飽和状態だったナカで
翔央のツンと臭う尿が勢いよく放たれた

排尿が終わればズルリとペニスを抜いて
尿がゴポゴポと溢れるソコのフチを指で
恍惚の表情で満足そうに撫で回す

「あーごめん!予想外なモノが出ちまったわ…
ナカに突っ込んだまま我慢出来なくなっちまった!」

揺さぶられている人形のままの花音には
拒絶を示す反応さえできない

特殊な性癖の持ち主といっていい翔央は
動かない本来あるべき姿ではない従順な人形も
可愛いと思ってしまう、異常な性的嗜好者である

「いいよな?花音は…俺の何でも
受け入れてくれるって言ったよな?」

はたからみれば虚言妄言癖ともとられかねない
一心不乱に、男が女の形をした愛玩具に問いかけながら
意のままに揺さぶっている異様な光景

力任せに胸元を鷲掴み、余った手で乳首や肉芽に
グリグリとただ強い刺激を与えようとする

翔央自身は相手を満たしてやってるつもりなのだが
そうは見えない

何故なら今までまともに女を抱いたことがないから

「返事がないな……呼吸はあるが意識がないのか?
よし、シャワー室にこい
ナカを綺麗に洗ってやるから」

『…ひっはぁっ!ちょっ、無理…あぁ!んっくぅ!』

「無理なわけないだろ?アイツらのモノを
その淫らな穴に受け入れて、一緒に愉しんでたくせに…」

しばらく経つと湯気の籠もるシャワー室から
木霊する女の甲高い声が鳴り響く

翔央は浴槽に腰を掛けながら花音を支えつつ
尻を突き出させている
笑みを零しながら泡まみれのシャワーヘッドを
花音のナカへと勢いよく押し当た

花音の唇に軽くチュッと口づけをした後
右手で蛇口を捻った

『あっい゛っあ゛あー!ひいっああっ!』

花音は自分のナカに流れ込む冷水に
驚きと痛みに背中を反らし
下腹部が僅かばかりに膨らんできたのを確認すると
翔央は更に蛇口を捻り上げて
苦痛に歪む花音の顔に興奮が昂ぶった

もっともっと苛めたくなる衝動が止まらない

とりあえずアナルは薫によって開発済で
流水の勢いのまま指を突っ込んではみたが
蕾は浸入を拒むかのようにきゅっと窄まっている

それでも食らいつくように泡のついた指で
激しく蹂躙しながら、徐々にフチを押し拡げていくと
やがて細身のシャワーヘッドの入り口が
グイッと力を込めた蕾の中へと押し入った

『うああ…!ぁあああ…いたい…痛いよぉっ!!』

「…よし、前は俺のモノで清めてやるからな!」

あまりの圧迫感に泣き叫ぶ花音を
無理矢理に押さえつけて
翔央は前から巨根の自身を突き刺し、後ろは
細身のシャワーヘッドを入れたまま串刺しにした

両方の穴を圧倒的な質量で責められた花音は
一段とガクンと大きな痙攣を起こし
白目を剥いて絶頂した

同時に涙が頬へと伝っていき
押し殺すような声でヒクヒク泣きながら
やがて湧き出る羞恥心に絶叫へと変わっていく

『…ぅっひっく…ぅっうっひぁっ!あっあっ
いゃあああああっ!…出るっ!!!』

その瞬間、花音の股の間からシャー…
という流れ出る音がした
生理現象は自分の意思とは無関係に
その排泄物は尿道から吹き出てしまう

翔央はペニスを掴んで花音の尿のついた自身の手を
自らの口元へ、ねっとりと舌を這わせソレを味わった

「はぁ…花音もおしっこ出ちゃったか…
ほんと可愛いなぁ」

『…ハァ…ハァ…ハァ…ァ…』

花音は肩で息をしながら
翔央の信じられない行動に目を丸くするも
自身の排泄物が排水溝に流れていくのを
空っぽになって呆然と見つめていた

一方シャワーヘッドから花音のアナルに
冷水は絶え間なく流れ出たままで
下腹部はもうパンパンに膨らんでいる

そんな花音の姿を見て惚けている翔央は
腹部を愛おしむようにゆっくりと摩った

「そろそろ腹の方も限界か…
妊婦さんみたいで可愛いよ…花音
シャワー抜くから、ほら、腰上げて
ほどほどにしとかないとな…
ほんとに花音を壊しちまったら
もう、どうしていいか分かんねぇ…」

翔央は花音の可愛い泣き顔を存分に堪能すると
ゆっくりとシャワーヘッドを抜き取り
温かいお湯を花音の身体中に浴びせた

そして用意してあったフカフカのバスロープを
花音へかぶせると、最後の後始末をした

タバコで一息つくと、ある人物へ一本の電話をかけた

「よっと…」

花音を大事そうに抱き抱えながら
階段を一段一段と上っていく翔央

ごめん、こんな壊すみたいな抱き方しか知らなくて
人を愛することも知らないバカで…


「花音、お前を最後に抱けて良かった…」



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