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  • 番外編@ girl's side 1/2

「好きよ、如月仁が好き!!」

そう告白して、二人は付き合う事になりました。
…なんて、物語だと「めでたし、めでたし」になるけど
実際はそんな甘いものでは無かった…

「相川、この書類明日までな」

「ちょ、そんな急に!!」

「急いで書類持っていかねーと気が変わるかもしんねだろ!!」

「だって、今日までに提出する書類、こんなに山になってんのよ!?」

「やれるのか、やれないのか、どっちだ」

「…やります」

甘い告白の次の日、あたし達はこんな会話から始まった。
いや、確かに仕事は仕事ですから?ちゃんとやりますよ!
言われた通り仕事しますよ!
でも、でもね!
告白される前よりも口調がひどくなっていませんか!?

優しくして欲しいとかそういうのじゃないの。
今更仕事場で甘ったるい事言われたって確かに困る。
だって、仕事と恋愛とは区別したいし、あんまり付き合ってる事を広めたくない。
でも、淡い乙女心としては、ほんのすこーしでも優しく声をかけてくれると嬉しいな…
なんて思うのは贅沢ですか!?

如月を睨みつけるように考えていたら、「なんだよ、文句あんのか?」とぼそっと呟かれた。
「ありません」って言い返したけど、大有りです。

…とは言いつつも、お互い付き合ってる事は内緒にするって事になったし
いちゃいちゃしたい訳じゃない、ペアを組んでいる以上、業務に支障が出たら
あたし達の付き合いは壊されるかもしれない。
それは嫌だ、だって、二人で商談を決めた時の喜びは、最高だから。




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