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学パロで学生男主とマルコ

2010/05/06 08:13

もうすぐ夕暮れの時間。
とっくに下校時間はむかえているってのに、おれは机にかじりついてシャーペンを握っている。
目の前には心底不機嫌そうなマルコ先生。
机の上には呪文のかかれた数枚の紙。

「マルコせんせー、何一つわかりませーん」

「よかったじゃねえか」

「はい?」

「お前が果てしなく馬鹿だってわかって」

「え、ちょ、酷くない?」

「酷くねえよい」

そう言ってため息をついたマルコ先生に、おれはむすっとふて腐れてみた。

「先生」

「はいはい」

「優しさほしいです」

「ほぉ。なら単位はいらねえか」

「いやいやいやいや。それはね、欲しいけどね」

「なら優しさ求める前に、解を求めよってことで問1からもう一度」

そう言って、マルコ先生は不機嫌そうな顔のままでおれの前の席に座った。どうやら、教えてくれるらしい。

「へへ」

「なんだよい。気色悪ィ」

「え、気色悪いとかまじ傷ついたァ〜」

「……。…帰るか」

「うそうそ!ごめん!ごめんなさい!」

「…」

「すいませんでした。教えてください、マルコ先生」

「…しかたねェ」

なにこのひっでえ教師!と思っても、それを口に出せばなんて言われるか分かったもんじゃない。

「アリガトウゴザイマス」

「ドウイタシマシテ」

まあ、ほんと意地悪で、コイツまじで教師かよって思ったりするけど…

「…マルコ先生ってさ」

「あん?」

「結局、優しいよね」

にへらっと笑ったおれに、一瞬驚いたような顔をして、けどすぐにあの意地悪な顔になった。

「いつも、優しいの間違いだろい」

「や、それはどうでしょう」

「はっ。オラ、んなこたァいいから課題やりやがれ」

「いだだだだ」

そう言っておれの頭を押さえ付けるマルコ先生は、やっぱり鬼だと思った。




唐突に学パロ。
ただ単にダラダラ課題をやってる話でした
マルコは理系でもいいけど、案外歴史とか古典の先生でもいい


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