Dream | ナノ

Dream

ColdStar

その他

--2015.01.15追加分--

++帰りたくない(藍音・フラン)
「帰りたくないな」
ミッション後に聞こえた藍音の呟きに驚きはしたがそれを隠して淡々と問いかけた。
「どうしたんです急に」
「アナグラに帰ったらすぐロシアに飛ばなければいけないんだ……極東から離れたくなくてな」
今まであまり関わらなかった相手ではあるが、想いの深さはフランにも伝わってきた。

++おとしもの(慧多・シエル)
ラウンジに落ちていたノートには、綺麗とは言えない字でごちゃごちゃとバレットのレシピが書き込まれていた。
「あ!シエルそれ俺の!」
駆け寄ってくる慧多は慌てた様子でノートを伏せる。
「シエルからしたら子供の遊びみたいだろこんなの」
「いえ」
彼なりの努力の結果をシエルに否定できるはずがない。

++最後まで祈る理由(怜那→エリック)
「僕たちが戦わなければ、この世界はアラガミに喰らい尽されてしまうかもしれない。だからこそ僕は華麗に戦うんだ」
「……真面目ね、エリック」
「君も神機使いになれば分かるよ、レイ」
神機使いになりたいなんて思わない。
ただ、エリックがそう言うなら彼の武運を祈り続けよう。彼が戦い続ける限り。

++ごめんね(ディート・ロミオ)
「なー、ごめんってディート」
「別に怒ってないですよ?」
ロミオに対してディートは笑顔を向ける。
「その笑い方が怖いんだって!お前絶対また何か悪戯してくるだろ!」
「さあ?」
くすくすと笑いながら、ひたすら繰り返し謝るロミオには笑顔だけを見せる。別に謝っても謝らなくても悪戯はするつもりだし。

--2014.07.03追加分--

++やっと近づいた(藍音・シュン)
ずっと悔しかった。
新型神機使いだからと特別扱いをされ、しかもその特別扱いがなんらおかしなことではないように涼しい顔をして色んなことをこなして行く藍音が。
「けど俺もちょっとはお前に近づいたぜ?」
「そうだな。あんたとはずっと対等な仲間でいたいと思ってる……改めてよろしく、シュン隊長」

++心配ないから(慧多・エミール)
アラガミに吹っ飛ばされたエミールにリンクエイドをしてやりながら慧多は心配そうな表情を浮かべる。
「あんま無理すんなよ」
「む、心配をかけてしまったな。しかしそれには及ばない!」
言い切るエミールに、慧多は苦笑いを向ける。
かつて自分を見ていた第三部隊の面々もこんな気持ちだったんだろうか。

++言えない、言わない(怜那・キグルミ)
「あたしの周りの環境はどんどん変わっていく。それでも……あたしは、変われない。これで、いいのかしら」
言い切ると同時に怜那は深くため息をついた。
「あんたなら誰にも言わないって信じてるから、つい人に言えないことまで言っちゃう」
物言わぬキグルミの瞳に映る怜那は自嘲の笑みを浮かべていた。


---2014.06.12追加分--

++まるで子供(慧多・怜那)
「こらレイ、それは俺が作ったサンドイッチだ!」
「ケイが作ったの?じゃあ要らないわ、バカが伝染りそうだもの」
ラウンジの片隅で子供のように言い争う兄妹に向けられる呆れたような視線。
「あいつらはあれで仲がいいんだろうけどな」
コウタの言葉を聞けば2人とも真っ向から否定するのだろうけれど。

++「血」をテーマにその言葉を使わない話(怜那・慧多)
ラケルから言われたことがある、ブラッドの面々は家族なのだと。
「あたしの家族って何なのかしら」
「そりゃ俺らだろ」
「パパとママとお姉ちゃんはいいわよ。でもあんたが兄だってんならブラッドの皆が家族の方がよかったわ」
随分酷い言葉だが言われた側の慧多は慣れているのかため息を吐くだけだった。

++大人の定義(藍音・リンドウ)
自分の前に座る藍音の姿に、リンドウは僅かに目を細める。
「どうしました」
「いや、青臭い奴だと思ってた藍音がすっかり大人になったな、って」
その言葉に首を傾げ、手元のグラスに口をつけて……思い当たったように呟いた。
「お酒のお相伴できるのがリンドウさんの大人の定義なんじゃないでしょうね」

++見えないサイン(藍音・コウタ)
「ほい、コーヒー」
投げ渡された缶コーヒーを受け取り、藍音は怪訝そうに視線を送る。
「どういう風の吹き回しだ」
「眠そうだなーと思って」
「隠してるつもりだったのに……コウタにも分かるんだな」
しみじみ呟くと、コウタは答える様ににぃっと笑ってみせた。
「伊達に3年も藍音の親友やってないって」

++新婚ごっこ(藍音・アリサ)
「やっぱり新婚さんって言うと……手料理作ってあげたりとか、ですかね……」
「それならもっと料理を練習しないといけないだろうな」
藍音の言葉にアリサは僅かに俯く。
その様を笑顔で見やりながら藍音は言葉を繋いだ。
「何にせよ、私はアリサにそれだけのことをしたいと思う相手が出来たことが嬉しい」

++足して割って、ちょうど(藍音・サクヤ)
「私は藍音みたいに冷静でいられなかったわ」
「でも私はサクヤさんのように素直に悲しみを表に出せませんでした」
リンドウが戻ってきた今なら言えることを思い出すように言葉にして、サクヤと藍音は笑みを交わし合う。
「足して割ったらちょうどいいんですかね」
冗談が言える位には今日の極東は平和だ。

++どうにかなってしまいそう(藍音・シオ)
「あいねー、オナカスイタ!!」
「はいはい」
用意してきた素材を出す準備をしていると、シオは満面の笑みで言葉を続ける。
「オナカすきすぎてどーにかなっちゃいそうだー」
「誰だシオにそんな言葉を教えたのは」
どうせコウタかサカキだろうが、とぼける様に体を揺らすシオには苦笑いを向けるしかない。

++最近の発作です(慧多・シュン)
なんだかジーナを見ていると胸が痛くて、苦しくて、それで。
「……それで走り出してアラガミに突撃して吹っ飛ばされて気絶、かよ。お前バカじゃねえの?」
シュンの遠慮のない言葉に、慧多は唇を尖らせる。
「最近の恋の病の発作って言ってくんない?」
「何にせよお前このミッション終わったら医務室な」

++いえない一言(慧多・カレル)
今日も今日とて、うまく言いくるめて慧多に夕食代を出させることに成功したカレルは目の前で文句を言い続ける慧多の言葉を聞くともなく聞いている。
「大体毎回俺じゃなくてこう……カレルさんも好きな人とか作りゃいいのに」
お前に何が分かる、と言う一言は何も知らない慧多に言うことはできなかった。

++手繰り寄せた糸の先(慧多・フェデリコ)
「運命って決まってるようでいて、実は自分の手で引き寄せてるんだって」
ミッションを終え、倒れたアラガミが霧散するのを見やりながらフェデリコが小さく呟く。
「その手繰り寄せた糸の先がここ、なのか」
「そう。……俺達、間違ってないんだよな」
確かめ合う2人の言葉はまだどことなく自信なさげだ。

---2014.04.07追加分--

++「無視」と言う単語を入れた「気持ち悪い」イメージの話(ギルバート・怜那)
怜那はここ数日ハルオミを無視している。それを案じたギルバートが怜那を誘い出した。
「ハルさんとなんかあったのか」
ストレートな問いかけに怜那は目を逸らし、そして一言。
「……バニーガール姿が見たいなんて流石に気持ち悪いわよ」
ハルさん、何やってんだよ。ギルバートは頭を抱えるしかなかった。

--2014.03.27追加分--

++「居眠り」と言う単語を入れた「悔しい」イメージの話(コウタ・アリサ・藍音)
エントランスのソファに座って腕を組み居眠りしている藍音の姿を視線にとらえ、コウタがぽつりと呟く。
「悔しいんだよなー、藍音って寝てばっかみたいに見えてやるべきところは全部やっちゃうんだから」
「悔しがってる暇があったら努力したらどうですか」
アリサのつれない言葉にコウタは唇を尖らせた。

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