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ありきたりな「あいらぶゆー」




若くしてジムリーダーを勤め更に祖父の研究の手伝い。毎日がハードな仕事を今日も無事に終え、疲れきった体を休めるため自室の扉を開ければ視界一面に広がる白。その中心に見慣れた彼女がいて、疲れなど忘れてしまったかのようにその場に立ちすくす。


「あ、おかえりグリーン!」


純白のドレスに身を包んだブルーが振り返る。化粧をしたのだろうか。いつもより大きな目に、ルージュの唇が白い肌によく映える。何もかもまっさらな姿に見惚れる。単純に綺麗だと思った。


「うふふ、どう?ナナミさんがドレスを貸してくれたの!綺麗だから着ちゃった!似合う?」
「…よく喋る口だ」
「もう!どうせ見惚れてたんでしょ?素直になりなさい!」


あまり面と向かって素直に褒めることが苦手なグリーンにはこんな言葉しか相手に向けられない。確かにブルーの言う通り見惚れていた。だがそれを伝えるのはどうにも気恥ずかしく、得意の無表情で赤い頬を隠す。

しかしあの純白のドレス、ウェディングドレスを彷彿させる。花束を持ってヴァージンロードを歩くブルーと、それを迎えるのは――。


「ねえ。このドレス、ウェディングドレスみたいでしょ?」
「ん、ああ、そうだな」


自分と同じことを考えていたらしく、ブルーはその場でくるりと回りドレスを靡かせた。やはりブルーによく似合っている。とその前に、俺は先程何を考えていたんだ。ドレスを纏った彼女を迎えるのは、正装の、


「私を迎えに来てくれるのは誰かしらね、グリーン?」
「…うるさい女だ」
「照れちゃってこのー」


ブルーはわかっている。彼女を迎えるのは勿論、自分だ。俺だってそれ以外に認めない。彼女を愛しているから。


「指輪、薬指は空いてるからね。いつでも迎えにきなさいよ!」
「ああ、約束する」


妄想でしかなかった思い描いた未来は、もうすぐそこまで。









ありきたりな「あいらぶゆー」



ピエロの涙の藍里から頂いちゃったよ!
あああ何て素敵な緑青…!有難う有難う緑青書いたことないのに書かせちゃってごめんよ…!
ご馳走様!







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