頂き物 | ナノ

大人になったということは、




まだまだ子供だった頃は、何が正しくて何が正しくないのかなんてこと、何もわからなかった。ただ、直感で突き進むだけだった。これが悪だと思えば悪であり、それが正義だと思ったら正義だった。その思いを持って旅をした何年かは、大変なこともあったけど、とても充実したもので、また、自分自身も凄く大人になれたと思う。間違ったこともたくさんしてしまったかもしれないけど、それは今になれば笑い飛ばせるような話。「こんなこともあったよな」って懐かしみながら語り合うことができるんだ。


「グリーンとレッドってばそんなしょうもないことで喧嘩してたのね」

「しょうもないって何だよ!その時のオレたちにとっては喧嘩するほど大事なことだったんだよ」

「ハイハイ。あなたたちが子供だったってことはよーくわかったわ」

「…なんでオレも入ってるんだ」

「あら、グリーンだって喧嘩してるんだから当たり前じゃない」


そんな懐かしい話をできるグリーンとブルー。こうやって仲間3人で集まれることが何よりも楽しく、心から楽しく笑い合えるこの関係が凄く心地いい。オレにとってはなくてはならないものになっている。
これはあの旅で得たものの一つであり、オレにとっては一番の宝となっている。

グリーンも昔はもっとムスっとしてツンツンしていたのに、今ではもう、優しく笑うようになっている( もちろんツンツンしているのに変わりはないが )ブルーも心から笑うようになっており、大人っぽくなった、というか、なんていうか…言葉には表すことができないような、とりあえず一言で言うと綺麗になった!!
そして何よりも、グリーンもブルーも幸せそうで、オレは凄く嬉しい。
グリーンといるときのブルーは一番輝いて見えるし、ブルーといるときのグリーンは普段より凄く優しい顔をしている。お互いがお互いを好きなんだな、って見て分かる。

この二人の関係も、あの旅がなければきっとありえなかったものだろうし、オレはこれも大切にしたいと思っている。


「なあ、グリーン、ブルー」
「なに?」

「結婚式はちゃんと呼んでくれよ!」


何言ってるのよ、なんて照れくさそうに怒るブルーとは裏腹に、「ああ」って冷静に応えちゃうグリーンはやっぱり凄いと思う( ブルーはそれに目を丸くして驚いていた )
「惚気るなよ!!」って一言笑って言うと、グリーンもブルーも幸せそうに笑った。






千紘様から頂きました!
第三者視点な緑青!素敵!
ナチュラルに惚気る兄さんに姉さんはメロメロだといいよ!






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