先輩という名の後輩。
「クリス聞いてよーっ!!」
「ブ、ブルーさん!?どうしてジョウトに!?…じゃなかった、どうしたんですか?」
「ジョウトに居るのはコガネデパートに用があったからよ!!で、クリスに愚痴を聞いて貰う為にここに立ち寄ったの!!」
「愚痴…ですか……?」
「えぇ!!」
ブルーさんが言うには、最近グリーンさんの反応が冷たいらしい。 だから、嫌われたんじゃないだろうか?という愚痴ではなく相談であった。
「あたし、何がまずかったんだろう…」
「…グリーンさんに、何かしちゃったんですか?」
「特にこれといってまずい事はしてないわ?ただ、いっつも仕事ばかりなグリーンの為に料理を作ってあげたりしただけ…」
「………。」
ああ、グリーンさんが最近冷たいというのは只単に照れ隠しをしているだけだ。
金色の瞳のアイツも昔そんな事があったから。 私は心の中でそっと微笑んだ。 いつも大人の気品が溢れるブルーさんとグリーンさんが初々しく見えたから。
「ブルーさん!!」
「ん?」
「グリーンさんなら大丈夫ですよ、いつも通りです!!」
「えっ!?本当!?」
「はい!!だから、ブルーさんもいつも通り接してあげて下さい。」
そう言えば少しだけ頬を赤くして、分かったわ、と頷いた。
先輩よりも先輩。
ブルーさんがグリーンさんの気持ちに気が付く日はいつになるだろうか?
梅凪さんから頂きました! 前回頂いた話と対になってます。 ボーイズトークもガールズトークも大好物です。
prev next
|