嫉妬も愛情の一つ。
「まーた、コーヒー飲んでるの?」
「あぁ…これが1番落ち着くからな。」
猫のように擦り寄る彼女の頭の優しく撫でながら、対応する。
彼女が俺の家にくる事はしばしば。 特に何もする事がなくてもやってくるコイツはかなりの暇人だろう。
……俺も人の事は言えないんだけどな?
「…あたしね?」
「ん、何だ?」
突然口を開いた彼女に驚いたが、平然を装いつつ返事をした。
「…あたし、コーヒー嫌い。」
「は?」
「あたし!コーヒー嫌いなの!!」
「…………。」
何を言い出すのかと思えば、自分の好みの事。
コーヒーが嫌いと言われても俺にはどうしようもない事だ。
「コーヒーなんて嫌いよ!大っっ嫌い!!」
「……何でまた…」
「だって、コーヒー飲んでるグリーンはあたしの相手してくれないんだもの!!」
「なッ……」
「だから、あたしはコーヒーが嫌いなの!!分かった!?」
何故か潤んだ瞳で訴える彼女が愛しくて、そっと抱きしめた。
「ん?グリー…ン…?」
「ブルー、お前がコーヒーごときに嫉妬するなど珍しいな?」
「だ、だって!!……ん、」
顔を林檎の様に真っ赤にさせた彼女。 そんな彼女に深々と口付けてやる。
「例え俺がコーヒーを飲んでいたとしても、俺はお前一筋だから安心しろ。な?」
「…………馬鹿。狡いわよ。」
耳元に囁けば、酔ったようにとろんとした瞳で俺を見詰める彼女がいた−…。 嫉妬なんかしなくても…今日は帰らせる訳にはいかなくなるかもな…。
少し騒がしくなった心臓の音と共に感じたのだった。 梅凪様から頂きました! 姉さんはヤキモチ焼き。素晴らしきツンデレ。 帰さなくて良いんじゃないですk(ry
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