お姫様、ご用件は?
「さぁ、クリス!!これを着て、シルバーをメロメロにしてくるのよ!!」
「へっ!?あ、あの、突然ですか!?ブルーさんっ!?」
ブルーさんの手には、可愛いヒラヒラのドレス。 例えるなら、アリスが着そうな感じ。
私とは無縁そうな服だった。
「いいから着る!!あたしも着てあげるから!!」
「え、あの…ブルーさんも、シルバーの為に?」
「何言ってるの?あたしは、グリーンをメロメロにしてあげるのよっ?」
「そうですか…!!」
「さっ、お着替えお着替え♪」
そんなこんなで、着替えた私達。 この後どうなっちゃうのかしら?
「じゃぁ、2人を探しに行きましょっ♪………って思ったけど、向こうから現れてくれたわね。」
「………っ///」
ブルーさんが向いている方向を見てみれば、そこには私が思いを寄せるシルバーと、グリーンさん。
なんだか急に、こんな格好をしている自分が恥ずかしくなった。
「グリーンッ!!シルバーッ!!」
そんな私をよそに、ブルーさんは2人に大きく手を振っていた。
「ブルーにクリスか…何という格好をしてるんだ。」
「可愛いでしょ?」
「…うるさい女だな。」
「ふふっ!……ねぇ、シルバー!!クリスもあたしに劣らず可愛いでしょ?」
「なっ、ブルーさんっ!!//」
チラリとシルバーを見れば、ほんのり頬を染めていた。
これって、期待しても良いのかしら…?
「俺は、…か、可愛いと、思う…//」
「………っ//」
シルバーの口から発された言葉に思わず赤面する。
「あらっ、若いわねぇ…じゃっ、あたしとグリーンは邪魔みたいだから何処かに行こうかしらね?」
「おい、ブルー…俺は何処に行くとも言って…………!?//」
「……良いから、行くのっ」
「あ、あぁ…」
私とシルバーの横で、ブルーさんはグリーンさんの唇に触れるだけの口付けをして、何処かへ行ってしまった。
去り際に、頑張ってとウインクをされたのでここは何が何でも頑張らないといけないわね…。
「……シ、シル…」
「…なんだ?」
「うー…あ、あのっ……」
「………はぁ。仕方のない奴だな。」
「…へ?何?シル…ふぅっ!?//」お姫様に捧げ、捧げられ「これが欲しかったんだろう…?」
「………〜ッ///」
狡いわ…こんなの。 梅凪様から頂きました! 水晶もお洒落すれば姉さんに負けず劣らず美人さんだと思うのです。
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