Sunday【R-18/親子/泉水家/お仕置き】(1)

「待っ…智!」


「待たない」


「くっ来るから!来ちゃうから!」


「……そもそも折角の日曜日なのになんで家に呼ぶんだ」


「だって色々迷惑かけたし…」


「……ダメ、直前まで黙ってた罰。ヤる」


「とーもー!」






日曜日。
仕事も学校もない二人にとって一日中一緒にいれる貴重な日だ。


しかし有志は今日、ある人を家に招いた。

当日の朝それを聞いた智希はムスっと顔を歪ませ有志に抱き着く。

まだ起きたばかり、と言ってももう12時前。
腹が空いているせいもあってか機嫌が悪い。

コンビニへ行くときのようなラフな格好の二人はリビングのソファで取っ組み合いをしていた。

半無理矢理有志をソファに押し倒すと、薄手のTシャツの中に手を入れ腹に手を這わせる。


人の体温は心地好い。
それが愛おしい人の体温ならさらに良い。


有志は智希の重みを感じながらぐっと唇を噛み締め、肌に吸い付くような智希の動きを封じる為腕を掴んだ。


しかし、止めてくれなくて。



「とーもー!来るから!12時過ぎに来るって約束したから!」


「やだ」


「とっ…んんっ」






口を塞がれた。

ダメだ、抵抗しないと。





でも。






気持ちいい…。






智希の舌が優しく有志の口の中を犯す。
唾液音が響き脳にまで伝わってくる。


だめだだめだだめだ!
このままだと勃つ!

自分より一回り大きくなった息子の胸を力一杯押すと、少し出来たソファとの空間に無理矢理体をねじ込ませる。

智希に背中を見せながらゴロンと勢い良く回転し床に着地…いや、転げ落ちた。



「いでっ!」


「何ゴロゴロしてんの」


ソファの上で呆れながら有志を見下ろし溜息をつく。


折角智希の腕から離れたというのにまた簡単に捕まってしまった。



「わっ!」


智希に腕を掴まれヒョイっと持ち上げられると、ソファに座る智希の膝の上に座る体勢になった。

まずい。
この体勢は非常にまずい。



「智っ!だめ!だめだ!」


「だめじゃない」


「とっ!」



ぎゅっと後ろから抱きしめられた。






ああああ
ほんとダメだって
来ちゃうから
絶対やばい
ああああ
でもでも
でもでもでも
ああああああああ





もっときつく抱きしめてほしい。





「あ、勘弁した?」


「っ…してない!」



一瞬緩んだ有志の体に気づき後ろから肩口に顔を出すと、有志は足をバタつかせ必死にもがいた。
バタンバタンと、まるで駄々をこねている子供のようだ。

しかしこれぐらい本気に抵抗しないと、勝てないのだ。
いや、きっとこれから一生力では勝てない気がする。



「とーもー!」


「……わかった」


「はっ離してくれる?」


首を後ろに回すと、まだ智希の顔は冴えずムスっとひねくれていた。


「離す…けど、直前まで言わなかった父さんはひどい」


「だっだって言ったら何か仮病でも使って来れなくするだろ!」


「………」



図星だ。





「な、昼飯。昼飯一緒に食べるだけだから。な?」


「…その昼飯作るの誰だよ」


「……寿司取る」


「ダメ」


「………」



働いているのは有志だが、実際家計をやりくりしているのは智希なのだ。

簡単に寿司でも取ろうものなら一時間近く説教される。




「…ほんとに…ごめん智希…直前まで黙ってたのは謝る…。でも今日だけだから。お願い」


「………」



困った表情で見上げる有志。
少し目も潤んでいる。

その表情はあまりにも刺激が強すぎて今にでも襲ってしまいそうな智希だが、ぐっと喉を鳴らし堪え一つ咳払いをした。



「じゃあ、一つだけ俺の頼み聞いてくれる?」


「…いやだ」


「まだ何も言ってないじゃん」


「怖い」


今度は身を縮こまらせ智希を見上げ怪しそうに見つめる。
その直感はあながち間違ってないわけで。



「別にいいよ。聞いてくれないならこのまま進めるし」


「まっ…あっ!」



ぎゅっと有志の股間を掴むと、手のひらでヤワヤワと揉み始めた。
首筋には熱い吐息。背中には熱い心臓の音。


「あっあっダメっ…揉んじゃ…だめっ…だっ!」


必死に智希の腕を掴み離そうとするが、びくりともしないということはすでに経験済み。
でも一応力を込めて抵抗するけれど、段々感じてきた快楽のせいもあって全く動きもしない。



ほっほんとにこのままだったらヤられる…!
しかもさっき新聞取りに行ったとき、玄関の鍵閉めてない気がする…!
やばい!あいつなら勝手に中に入ってきそうだ…!




「……智…」


「ん?」


有志の股間を揉む手は全く緩めない。
揉んだまま顔を覗き込むと、薄っすら高揚した頬と潤んだ目を智希に向けていた。


ゴクリ、と智希の喉が鳴る。








「きっ…聞くから…お願い…やめてくれ…」


「…了解」



智希は余裕あるように笑ったつもりだが、理性を保つので精一杯だった。
今すぐにでも押し倒したい。
今すぐにでも服を全部脱がしたい。
今すぐにでも奥へ突き挿したい。



ふぅ、と深呼吸をすると有志のソレを掴む手を離した。
その瞬間有志の体もホっと体が緩む。



「…ちょっと俺、部屋行ってくるから。約束、守ってね」


「…ん」


チュっと触れるだけのキスを有志に落とすと、いつもの穏やかな笑顔でリビングを去った。



「…はぁ…。ちょっと勃っちゃった…」


ズボンの上から少しわかる膨張した自分のソレを見下ろし情けなく溜息をついた。









智希は5分ほどでリビングに戻ってきた。
手を後ろに組んでニコニコ笑っている。

何か、隠し持っているようだ。




「……智…あの…」


「逃げちゃ、ダメだよ」


「…っ」



笑顔が怖い。
笑っているけど怖い。



「…じゃあ父さん、ズボンと下着脱いで」


「えっ」


「早く。来るよ」


「えっあっえっあ、うん」





訳がわからないと混乱しているというのに智希はいたって冷静だ。
時間もない。


有志は言われた通りズボンと下着を脱ぎ始めた。




俺なんで簡単に言うこと聞いてんの…。




有志は情けなくなりながらもズボンと下着を取りソファの上にポンっと置く。
少し長めのTシャツで前を引っ張り隠すと、智希はニコニコ笑いながら有志を後ろに向かせた。


「ソファに手、ついて」


「あ、うん…」


またも簡単に言われたとおりソファの背に手をついた。
尻を突き出す体勢だ。



は、恥ずかしい…。



「と、智希なに、なにすんの」


「大丈夫大丈夫」


「なっ…なにっ…いっ!」



突然尻を撫でられると、すぐにヌルっとした棒みたいなものが有志の蕾に入った。

智希の中指だ。
しかもこのヌルヌルは、ローションだ。


「とっともっきぃ!」


「ん、もうちょいほぐすね」


「あぁっ!だっだめ!入れたら…だめ!」


「俺のは入れないよ」


「あぁっ!!」



腰がいやらしくくねる。

智希の中指が中でクチクチと動き有志の快楽にピンポイントで刺激していく。
そのにはもう、痛みなんてない。



「はっ…あっ…」


熱のある吐息を吐き出す有志を後ろから眺め、ニィ、と笑った。



「…ちょっと、きついかも」


「なに、あっあっーーーーー!」





ナニか、入った。






「なっなに?なにこれ?なにこっ…智希ぃ!」


「ん、もう一個」


「んんーーーっ!」




丸い、ナニか。





はぁ…熱い…どんどん入ってくる…
熱い…
あまり滑らない…
なにこれ…
ゴム?




「…智…なに…何入れたんだ」


「…へへ、スーパーボール」


「スッ?!…あっ!!」


「あぁダメだよ力緩めたら、出てくるだろ」


「っ……」




ボトン、と音を立てて中に入っていた二つの丸いナニかが有志の蕾から落ちた。

スーパーボール。
なるほど。落ちた丸いナニかが勢いよく飛び跳ねている。



「なっなんっそっはっ」


「この前の文化祭で使ったやつ。なんか捨てれなくて鞄の中にずっと入ってたんだ」


「はぁっ…はぁ…」



ソファの背もたれに手をつきゆっくり振り返ると、直径3センチほどの大きなスーパーボールが智希の手の中にたくさん溢れていた。
色とりどりで綺麗だ。



あ、あれが俺の中に…?


ドクン、と芯が疼く。






「ほら、今度はちゃんと力入れててよ」


「待っ…んんっ!」




一つ、入れられた。


ローションで滑りやすくしているとはいえ、ゴムだ。段々滑りにくくなってくる。
入り口はすんなり入り滑るのだが、奥に進むにつれて内壁が擦れひっかかってしまう。


それが、有志の快感を誘う。


「はっ…もう…やめて…やめて智希」


「まだ入りそうだよ。ほら、4個目」


「んんっっ!!」



ソファを掴む指が白くなるほど力が込められる。




あぁ、ダメだ。
奥が…奥が当たって…。
ダメ…。
どんどん奥に入ってくるよぅ…。
あぁ、気持ちいい…。



もっと、と、言葉が出そうになり必死に飲み込んだ。





「凄いよ父さん、5個も入った」


「う…そ」


「ほんと。ほら、お腹触ったらわかるだろ」


「あっやめっ!押さないで!」


お腹をぎゅっと押すと、逆流していくのかビクビクと体を震わせ額いっぱいに汗をかいた。
前は完全とまではいかないが、硬度を増してきている。



「…と…も」


足をフラつかせ智希の胸に崩れ落ちると、はぁ、と肩で息をしながら体を震わせた。


「ん、今日これ入れたままお客さん出迎えてよ」


「むっ無理っ」


「大丈夫。父さんならできるよ。ほら、下着履いて」


「…ん」



フラつく有志を支えながら下着を履かせると、ついでに先ほど脱いだジーパンも着せた。
ピッタリデザインのものではないのだが、股間の所は苦しそうだ。


「と…とも…痛い…前痛い」


「…俺、前は触ってないよ?触ってないのに勃起させた父さんがやらしいだけだよ」


「ひっひどっ」



『ピンポーン』




無常にも、チャイムが。

客が来たようだ。




「じゃあ、俺出てあげるね」


「とっ…」




最後に肩を優しく撫でてくれたが、その表情は怖い笑顔のままだった。







…やっぱ智希に嘘つくのは一生やめよう…。



擦れる股間と奥に悶えながらゆっくりソファに座った。

























「お邪魔しまーす」


「おぉ、いらっしゃい」



平常心平常心。






片手にケーキ屋の箱を持って現れたのは有志の同僚、重里だった。


「わぁ、泉水さんちに入らせてもらうの初めてですけど…綺麗にしてますねー」


リビングであまり動くまいとソファに座っていた有志を見つけると、落ち着かない子供のように中をキョロキョロし始めた。

いつもの有志なら部下に向かって
これだからお前は落ち着きが無いって課長に怒られるんだ、
と一言二言言うのだが。

そんな元気今全くない。





「掃除は智希くんがしてるの?」


「あーどうだろ。父さんが多いかな。ね?」


「…う、うん」



首元が少し開いたシャツに薄手のジーンズ。
重里にむける笑顔の智希。


見ているだけで体の奥が疼き刺激を求めている。




「あれ、泉水さんめっちゃ汗かいてないですか?」


「そ?さっきまで洗濯物干してたからかな」


「そうなんだ。あ、これよかったらどうぞー」


「あ、すみません」


「いえいえ」


「じゃあこれ冷蔵庫に入れてきますね。昼飯の後に一緒に食べましょう」



重里が差し出したケーキの箱を智希が受け取ると、ニコリと笑って台所へ消えていく。

その、今まで何もなかったかのようにできる姿は見ていて尊敬する。
と、有志は心の中で思った。


しかもちゃんとローションとか全部片付けてるし…。

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