Sunday【18禁/親子/泉水家/お仕置き】(2)




「どこ座ったらいいですか?」


「どこでもいいよ。こっち…ソファ座る?」


「あ、地べたでいいっす」


「いいよ、客なんだから」


「あ、すみません」



有志は重い腰を持ち上げ立ち上がろうとした、その時。



「…あっっっ!」


「へっ?!」


「………」





なっ中でゴムが動くっ…!


5つのスーパーボールがランダムに動き有志の中で暴れている。
思わず声が出てしまい必死に手で口を隠したが重里はその声をはっきり聞いてしまった。



やばっ…!



「父さん虫でも踏んだ?」


「へっ」


「ええ虫ーっ!わっわっまじですか?!」


「あ、うん…そうみたい…」




どうやら重里は虫が苦手なようだ。
さっと有志から離れ顔を強張らせている。


なんとか誤魔化せたようだ。
ほっと溜息をつき智希を見ると、ニコっと笑っていた。



くそぅ…。



悔しい。

絶対ボロださずに過ごしてやる!



有志の戦いが始まった。




とりあえず意識しなかったらいいんだ。
重里と話しをしていたらきっと大丈夫だ。


「じゃあ父さん、俺は昼飯作ってくるから」


「あぁ。よろしく」


普通の顔で答えた。


「………」


その表情を見た智希は少し不服そうだった。











「それにしてもほんと智希くんって凄いですね」


「どこが」



父親の大事な穴にスーパーボールなんか突っ込んでニヤニヤしているような息子ですが。


ムスっと顔を歪めたが、重里は全く気にする様子なくソファに座りだされたお茶をゆっくり飲む。



「料理できて…しかも成績もいいんでしょ?」


「どうだろ?赤点とかは取ったことないみたいだけど」


「俺なんか高校のとき赤点ばっかでいつも居残りさせられてましたもんー」


「それはお前がバカなんだろ」


「ひでっ」



「できたよーこっち来てー」


「はーい」


「………」


「あれ、泉水さん行かないんですか?」


「行くよ。先行ってて」


「?はい」




台所の扉の隙間から智希が見えた。
ニヤっと口端を緩んでこちらを見ている。



あいつ…俺が動いて悶えるの見る気だな…。

絶対顔に出さずキッチン行ってやる…!




ぐっと膝に手を置き力を込めて立ち上がる。


「っ……」



中が擦れる。

気持ちいい。



だめだ。
違うこと考えるんだ…!



「っ……」




一歩歩くたびに中のスーパーボール同士が弾き合い中で暴れている。
今までに味わったことのない動きと感覚だ。
気持ち良過ぎて前を触らず後ろだけでイってしまいそうだ。




平常心平常心平常心平常心。


ぶつぶつ唱えていると、すでに座っている重里に箸を渡す智希にぶつかりそうになった。



「…大丈夫?」


「なにが?」




平常心平常心平常心。

智希のクスクス笑う声が後ろから聞こえた。




「いただきます!」


「どうぞ。あんま材料なかったから全然たいしたもんじゃないんですけど」


「いやいや!俺なんか一人暮らし8年してるのに未だに味噌汁作れないし!」


「威張るな」


「でも父さんも威張れないよね」


「うっ…」


たいしたものじゃない、と言いながらも主婦顔負けなチャーハンを出す智希。
確かに具はあまり入っていないが、米と卵の絡み具合、味付け、絶品だ。


そんな智希にサラリと言われ肩を落とす有志だが、負けじと攻撃に出る。


「やろうと思ってもできないんだ。ほんと料理は相性が悪い」


「そうだね。昔インスタントラーメン作ろうとしてボヤ騒ぎ起きたもんね」


「えぇインスタントは料理に入らないっすよ!」


「そうそう。父さんは火を使うセンスが全くないってことで、その日以来台所に立つこと禁止してんの」


「………」


「あっはははは」




情けない。
だが本当のことだ。


やっぱりこいつには勝てない。


俺お父さんなのに…。








重里のいるおかげで会話は弾み、さほど中のことは気にせず昼食を食べ終えれた。

皿を全て片付けると、すぐ冷蔵庫から重里の持ってきたケーキを取り出しテーブルの上に並べる。



「わーうまそうー」


「泉水さん甘いの好きですよね?」


「す、好きってほどじゃないけど…嫌いじゃない」


「………」



クスっと笑う智希。
わかっているからだろう。
本当は有志は甘い物が好物なのだ。

しかし部下に甘いもの好きと思われるのがなんとも恥ずかしく思わず嘘をついてしまった。


智希には全てお見通しなわけで。




綺麗に一つ一つ包装されたショートケーキ、チーズケーキ、チョコケーキをそれぞれ取り出し、皿に移していく。
ちなみにショートケーキが重里、チーズケーキが智希、チョコケーキが有志だ。


「おおうまい」


「でしょ、俺んちの近くにあるケーキ屋さんなんですけど、小さいのにいつも列ができるぐらい繁盛してるんですよー。でもちょっと並ぶのに時間かかっちゃって…遅くなってすみませんでした」


「いや、その、べつに、大丈夫、だけど」


「………」


クスクスクス、と智希の肩で笑う声が小さく聞こえる。


むしろもし重里が早く来ていたらスーパーボールを穴に入れている最中だったかもしれない。
ゾクっと有志の背筋が凍る。



「いいなー。俺ちょっと一時お菓子職人にも憧れたんだよなー」


「へぇ……」


「でも智希君なら器用だからなんでも出来そうだよね〜」



なんでも話してくれていると思っていたため、お菓子職人になりたいと思っていたことを知り少しショックだった。

やっぱ俺頼りないから将来の相談とか全然されないもんな…。




「でもなんでお菓子職人に?そんな甘いもの好きじゃないんでしょ?」


「あ、はい。でも父さんが甘いもの好きだから」


「………」


「もしかしてお父さんに甘いものいっぱい食べさせてあげたいからとか?」


「はい」


「………」



しれっと答える智希。

体が熱くなり始める有志。



「凄い単純だねぇ〜」


「おれ、単純っすよ」


「………」



ケラケラ笑う重里をよそに、有志と智希は目が合った。
フォークを口に咥えニィっと笑う智希。

有志は胸が苦しくなりすぐ目をそらした。




だめだ。

めちゃめちゃうれしい




ドクンっ。




「っ……」




奥が、疼く。




俺の体が、智希に抱かれることを望んでる…。



さっきまで穏やかだった中がまだ疼き始めた。
キュっと下唇を噛む。





「あれ、でもさっき泉水さん、それほど甘いもの好きじゃないって…」


「っ好き」


「え?」


「凄く…好きなんだ…本当は…」


「………」


「やっぱ親子ですねぇ。なんでもわかってるんですねぇ」



ざわつく奥を感じながら智希を見ると、テーブルに肘をついて穏やかに笑い有志を見つめていた。














「じゃ、お邪魔しました〜」


「またいつでも遊びに来いよ」


「………」


智希が黙り込む。
後ろから冷気が…。


「そうですね〜次も酔った泉水さんを運びに来るんじゃなくて、普通に遊びに来たいですね〜」


「その…えっと…その節は…本当に…すまなかった」


「いいですって。その代わりいつも仕事でお世話になってますから」


「お前はもうちょっと落ち着いたらましになるんだけどな」


「はぁい」


「ケーキ、ありがとうございました。おいしかったです」


「いえいえこちらこそチャーハンうまかったよ〜」


「ありがとうございます」




夕方6時にもなれば、子供連れの親子が家の前をよく通る。
車は滅多に通らないがざわつく町並みに少し声を大きくする3人。
 
泉水家の前で立ち話をする彼らにたまたま前を通った老人が挨拶する。



「なんかいい町ですね」


「穏やかだろ」


「なんか泉水さんの地元って感じ」


「それいい意味?」


「もちろん」


ハハハ、と笑うと、重里は時計を見て軽く会釈した。


「じゃ、お邪魔しました」


「あぁ、また明日な」


「さようなら」


「あ、そうだ智希くん」


「はい?」



正直、早く帰ってほしいんだけど。

智希の腹の中は当たり前だが聞こえていない。




「泉水さんさ、最近彼女できた?」


「なっ?!」


「…どうしてですか?」


有志は慌てているようだが、智希はいたって冷静だ。
なぜ?と首を傾げて問う。




「最近全然飲み会来ないしさ〜。仕事終わったら即行帰るし。課長達と噂してるんだけど、本人は全然教えてくれなくて〜」


「…どうなの?」


「なっ!」




お前が聞くかそれを!!


有志は顔を真っ赤にさせ怒りか照れかわからない感情がこみ上げてきた。



「知りたい〜教えてくださいよ泉水さん〜」


「俺も知りたい」


「………」



智希のやつ!ニヤニヤしやがって!



「………」



有志はゴクン、と喉を鳴らし目を閉じると、ゆっくり開けて重里を見つめた。




「…いるよ、大事な人が」


「………」


「やっぱり!!え、やっぱ再婚とか考えてるんですか?」


「………」


「それは無いよ」


「………」


「なんでですかー」


「………」


「結婚とか…将来のこととか…そういうの…どうでもいいんだ」


「………」


「……不倫とか?」


「違うよ。ただ、一緒にいたらそれでいいんだ。向こうもきっと、同じ気持ちだから」


「………」


「うーん、よくわかんないっす」


「…べつに誰かにわかってもらいたくて、その人を好きになったわけじゃないからな」


「………」


「そうですか…まぁ、わかりました。今度どんな人か見せてくださいね!」


「いやだよ」


「………」


「じゃ、今度こそ!お邪魔しました〜」


「気をつけてなー」


「………」









元気良くブンブン腕を振る重里が背中を見せ歩き始めると、有志たちもはぁ、と小さく溜息をつきながら家の中に入った。


智希が、言葉を発しない。



ドアが閉まり鍵をかけた瞬間、ぎゅっと後ろから抱きしめられた。




「…すげ、嬉しかった」


「…ん」



暖かく大きな腕は有志を包み込み、首筋に一つのキスを落とした。




「…智…」


「ん?」


「それより早く…」


「?早く?」





「…早く中の…取って」




「………」






忘れていた。
ゴクリと智希の喉が鳴る。



「…智希の部屋、行こ?」


「うん」












「あっ…あぅ」


「まだ2個…残ってるよ」


「あっ…そんなっ奥ぅあっ」



中を掻き出すようにスーパーボールを取っていく智希。

有志はベッドの上で四つん這いになりなんとも情けない格好。



「はっあぁっ…!!」


「取れた…っと。…あーでも最後の1個は流石に指じゃ届かないかなー」


「えっ」


「父さん、ちょっと力入れて自分で出してみて」


「なっ」


「ほら、ここ、グっと」


「あぁっ!」



有志のヘソ辺りをぐっと押すと、プルプル震え我慢していた精子が勢い良く飛び散ってしまった。

ポタポタとベッドを汚していく。



「…アーア、イっちゃった」


「はぁ…はぁ…も、…無理っ」



足をガクガク震わせベッドに崩れ落ちると、肩で息をしながら顔を枕に押し付けた。


「まだもう1個…」


「あっ!」



しかし再び中を掻き回されまたビクンっと尻を高く上げてしまう。
トロトロとローションと共に一番奥に入っていたモノが出口に引き寄せられていく。



「んーっ…んっんっん…んーっ!」


ポンっと空気音と共に最後の一つが取り除かれベッドに転げ落ちた。

やっと、全部取れた。


中は今まであった圧迫感が消えパクパク動いているのが自分でもわかる。





「…じゃあ父さん…今日日曜だけど…」


「あ、うん…早く…早く智希のっ…」


「っ…やらしい、っ…ねっ」


「ああっ!!」




自ら蕾を指で開き腰を浮かせて智希を招くと、待ってましたと言わんばかりに張り詰めたソレが中に入ってきた。



「あっあっあっ…あーっ!」


「っすげ…どんどん奥に入ってく…」



すでに拡張されていた有志の穴は智希のソレを簡単に飲み込み、さらに奥へと誘導していく。
まるで中の形も変わったかのようにグニグニと動いている。


「すっ…げ…中うねってて…めちゃ…気持ちいっ」


「あっあっ!俺もあっ…俺も智希のが…一番っ…あっ!!」


「っ…明日…仕事だしなるべく抑えるつもりだけどっ…きつかったら言って」


「いっいいから!…そんなのいいか…ら…智希の好きに…してっ」


「っ…すげ、今の」


「あっ!あぁっ!!」




繰り返すピストン運動。
肌のぶつかる音と二つの荒い息遣い。

熱気に閉じ込められたこの空間はもう、二人だけの世界。





「あっ智っ智希ぃ…智希ぃー!」


「…んっ…父さん…父さん好き…」


「俺も…俺も…!」





二人は確かめ合うように、お互いの体をぶつけあった。































「でも正直、気持ちよかったでしょ?」


「………」


ベッドの中、二人。
有志は智希に背を向け答えない。



「…今度さ、大人のおもちゃとか買ってみる?」


「ばっ…!!そんなの買ったら口聞かないからな!」


「えーでも父さんすげー気持ち良さそうだったじゃんー」


「知らん!寝る!」


「じゃあ俺も寝るー」





智希は有志を後ろから抱きしめ目を閉じると、モソモソと布団の中で有志が動いた。



「ん?」






背中を向けていた有志はゆっくり体勢を変えて智希に抱きついた。
ぎゅっと胸に顔を埋める。






「…おやすみ」


「おやすみ」






智希はクスっと笑うと、満足そうに笑顔のまま再び目を閉じ有志を大きく包み込んで抱きしめた。



END

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