Out【R-18/親子/泉水家/3P?】

「父さん、初夢って見た?」


「初夢?」




見た目は今時の男子高校生な智希だが、料理の腕はその辺の主婦よりうまいかもしれない。
物心ついた頃から進んで料理をしていたせいか、腕並はなかなかのもので正月になるとお節料理までも作れるようになった。

皮をむいたり材料を洗うぐらいは有志もするが、ほとんどの料理は智希一人でしてしまう。


と、言っても何重箱にもなるお節料理を作れるまではいかず、数種類の一般的なお節料理が食卓に並べられる。


まぁ、男子高校生がお節料理を数種類作れるだけで十分凄いのだが。





こんな料理どっから覚えてくるんだ…。


お世辞ではなく本当においしいお節料理を食べながら、有志は智希からの問い掛けに一瞬出遅れた。



智希はすでに食べ終え食後のお茶を飲みながら食卓に肘をつき有志を見つめる。




「もう二日だろ。初夢見た?」


「んー。たぶん見てないんじゃないかな」


「そ」


「智希は?見た?」


「………見た」


「?」



なんだろう、一瞬間が合った。




「どんな夢見たんだ?」


「小さい頃の夢」


「小さい頃?」




智希はうん、と頷くと、はぁとため息をついて目を伏せる。


怒る…違うな、照れている?




「小さい俺が父さんにおんぶされてる夢」


「いい夢だ!」


「よくないっての。恥ずかしい」


「昔は智小さかったからなぁ。凄く可愛かった」


「可愛いとか言うなよ」




低く、唸るように。



「………」




今でも十分可愛いけど。

そう思ったが、言えばさらに智希の機嫌が悪くなると思い言わなかった。

目尻だけを下げる。




「いいなぁ。俺も小さい頃の智希の夢見たいなー」


「小さくなくていいじゃん。今でいいじゃん」


「今は今でかっこいいけどね」


「………」




黙り、目を背ける。
照れているのだ。




「………」



やっぱり可愛いな。




そう思ったけれど、口には出さずまた、目尻だけ下げた。
























『ピッ…ピッ…ピッ……ピピピピピピピピ』




目覚ましの電子音が部屋に鳴り響く。


有志の会社は1月5日からのため、まだお休みだ。
智希も、部活に学校は始まっていない。



だから、いつもより2時間遅く、電子音が鳴る。




「っ……んっ」



布団の中からにゅっと手が伸びて、電子音の元である時計にたどり着く。


いつもそのたどり着く手は、智希なのだが。



「……んー…んー!」



有志が先に起き、アラームを止める。
布団の中で唸りながら軽く伸びをすると、いつも隣にいる智希の顔がないことに気がついた。



「んー…ん?…とも?」



軽く擦れた声で小さく呼ぶけれど、智希は現れない。


先に起きたのかな。
そう思い布団から出ようとした瞬間、下半身がゴソリと動いた。



「へっ?!」


違う、今の動きは自分じゃない。


もしかして今、腰になんか巻き付いてる…??



じんわり伝わりはじめた腰の熱に気づき、一気に心臓が飛び跳ねた。



えええええええなになになになになに



なななななななななんかいる!!!




突然の自体に動くことができなくて、滲みはじめた額の汗がツツっと流れる。




ドッドッドッ、と重く鳴る心臓に手を当て、ゆっくり布団を引きはがした。



「……っ…!!…ん?子供?」



見ると、ぶかぶかのトレーナーを着た男の子が、有志の腰にしがみつきスヤスヤと眠っていた。




「…どこんちの子だろ…」



なんとか正体がわかり余裕が出てきたのか、肘をついて少しだけ起き上がる。
すると有志にしがみついていた少年も喉を鳴らしながらゆっくり動いた。



「あ、起こしちゃった…」



その、有志の声にも反応したのだろう、少年がゆっくり目を開ける。




「………はよ」


「…おはよう」



軽く挨拶された。
普通に。



ぶかぶかの服を着た少年は、肩を半分はだけながら目を擦り起き上がる。



あれ、ちょっと待てよ、この服……






「智希の?」


「ぁ?なに?父さん」




とっ……




「智希?」


「……なに?」







ま…さか……





「あれ、なんで僕こんな大きい服着てんの」




ぼ、ぼくーーー?!!







有志の目の前で、プツンっと音を立てて何かが途切れる音がした。












「………」

有志の目が覚めたのは、それから10分ほどたってからだった。
ゆっくり目を開けると、心配そうに覗き込む『少年の』智希がいた。



「よかった…父さんいきなりベッドに倒れたからびっくりしたよ」


「あ…あぁ」


その『少年』は、紛れもなく智希だった。

本当に心配していたのだろう、智希はベッドの淵に膝をかけて枕に手をつき、有志を見下ろしている。


その、困ったときや心配するときにやる少し首を傾げる表情、智希だ。



「…智」


「ん?」


「今日…何日」


「え、えっと…3日」


「………」


日付はあってる。
でも問題は年代だ。


まだ少しくらくらする頭を抑えながらゆっくり起き上がると、ベッドの棚に置いてある携帯を取り出した。
パカっと開き、年代を確かめる。





…2010年……




年代も、あっている。





じゃあ…俺じゃなくて智希の体がおかしくなったってこと…?



携帯を握り締めながら智希を見ると、智希は何?と目を大きくさせる。
ぶかぶかのトレーナーを時折肩に合わせる仕草がとても可愛い。


「…智…そういえばお前いくつになったっけ」


「ひどいよ!この前誕生日パーティしたのに!」


「ごめんごめん」


智希の誕生日は12月29日。
つい数日前祝ったばっかりだ。


まぁ、大人になった智希とはご飯を食べたあと熱い夜を過ごしたわけだが。




「11。息子の年齢ぐらい覚えてよ」


「…あー…そっかそっか…」



ってことは、小学5年か。








い、一番可愛かった頃じゃないか…!!






困惑しながらも、有志は心が少し躍っていることに気づいた。

お父さんお父さんと、いつも後を付いてきて、毎晩抱きしめながら一緒に眠る。
部屋を別々にする中学1年までは本当に溺愛していた。


中学に入るにつれてやはりこのままでは息子が自立しないと思い、部屋も別々に分け少し距離を置くようになった。
それが智希にとって、当たり前のように隣にいた人が急にいなくなり、その存在について深く考えてしまう要因となるわけだが。




生まれてから10歳までの智希も十分可愛い。
目に入れても本当に痛くないだろう。

でも、小学校高学年の頃は、段々自我が芽生え始め、会話も深い話ができるようになった。
毎日智希と会話をし、学校で何があった、今日どんなことを思ったか、聞くことが毎日の楽しみだった。

智希も、そんな父親に対して鬱陶しがらず素直に笑顔を振りまきたくさん話をする。
そうすると、有志も笑顔になるから。







「小さい智を見たいって言ったから…夢が叶っちゃった…」


「?なに?小さい僕?」


「なんでもないよ。さ、朝ごはんにしよう」


「うん!」




頭を撫でてやると、嬉しそうに目を細め大きく頷いた。






かっ可愛すぎる…!!





思わず智希をぎゅっと抱きしめ何度も頭を撫でた。



「っ…父さん?なに?どうしたの?」


「…智っ…」


智希は訳がわからず少し戸惑いながら有志の背中に手を回すと、そっと裾を持って引っ張った。



「…父さん…お腹空いた」


「そっそうか!ごめんな!よし、下に降りよう」


「うん」




智希だ。
この子は、智希だ。


智希の頬に手を当てじっと顔を見つめると、5年ほどまえの記憶が一気に甦る。
可愛い。

可愛い。愛おしい。



「……父さん?口、くっつきそうだよ」


「はっ」



気がつけば、智希にキスをしようとしていた。

我に返り智希から手を離すと、逃げるようにしてベッドを降りる。



そ…っか…。
11歳の頃ってことは…まだ俺のこと…。



智希が有志への思いに気づいたのは中学に入ってからだ。
この時はまだ、親子愛で止まっている。


しかし、もう、親子の愛を飛び越えてしまった有志には。




ちょっと…悲しいな。



「?父さん?」


「おいで。ちょっと寝坊したけど朝ごはんにしよう」


「うん」



智希に手を差し出すと、その手を素直に握り締める。



11歳の息子に欲情するなんて…。
本当最低…。


智希と手を繋ぎながら階段を降り、リビングに入る。

時計を見れば9時を回ったところで、外では近所の寺にお参りに行くのであろう、ザワザワと人の行きかう声が聞こえる。



朝ごはんを食べよう。そう言ったのは有志だが、ご飯を作るのは智希なわけで。


「すぐ作るね」


「いつもごめんな」


「いいよ。だって父さんが台所に立つと絶対どこかが焦げるし」


「………」


面目ない、と肩を落とすと、ははっと笑う智希の声が聞こえた。
そう、料理はいつも智希が作ってくれる。


小さい身長に台所は少し大きいから…。



「…よいしょ…っと」


そう、冷蔵庫の横に置いてある木の土台を持ってきて、その上に登り料理をする。




あぁ、可愛い。




ニヤニヤしながら智希の料理を見ていると、視線に気づいたのか智希が眉間にシワを寄せてソファに座る有志を見た。



「なんでそんなに見てるの?」


「…や、可愛いなって思って」


「…嬉しくない」


「………」



可愛いと言われてすねる表情は、昨日見た表情と全く一緒だった。



可愛い。

愛おしい。

智。俺の智希。
俺だけの智希。







「っ……」


急に胸が苦しくなった。
鷲づかみにされたような、きつい痛み。

理由は、わかっている。




「でも今の智希は…俺のことを愛してくれていない」




それが、当たり前なのに。

でも、昨日も智希と布団の中で抱き合った。



首筋に落ちる智希からのキスが心地よすぎて、最近それがないと落ち着かない。





「……小さい頃の智希に会いたいって言ったけど………やっぱ今の方が……」





「ご飯できたよー」



「…うん」




朝ごはんを呼びに来た智希は、身長150センチほどの幼い体のままだった。



ご飯を食べ終え一息をつきながら、有志は考え込んでいた。
ソファに深く座りついていないテレビをじっと見つめる。




病院?
なんていう?
息子がいきなり6歳若返りました。

いや、警察呼ばれるだろ。




「……寝たら戻るかなー」


そんなのん気なことを考えながら台所を見ると、智希は朝ごはんに使った卵パックを冷蔵庫に直しているところだった。


「……ただ冷蔵庫に卵を直しているだけなのに可愛い…」


そんな変態くさい有志の発言が聞こえたのか聞こえなかったのか、手を滑らせ床に落としてしまった。



「わっ!」


「…あー…大丈夫か?」


「…ごめんなさい、卵が全滅…」



有志はゆっくり立ち上がると、台所へ行き割れた4つの卵の前に立った。
見ると智希の足は卵で汚れ、殻がまとわりついている。


「あーあ。スリッパも汚れちゃったな」


「ごめんなさい」


「いいよ。次、気をつけような」


「…はい」



有志はスーパーの袋を持ってきて、殻を踏まないようにと取り、中に入れていく。
自分も動いて掃除をしようと思う智希だが、動くと割れた卵がさらに被害拡大しそうで動けない。

少し、プルプル震えている。
寒いのだろうか。





「………」




やばい、鼻血出てないよな。
古典的だが本当に鼻血が出そうなぐらいグラっときていた。


有志は軽く鼻をすすりながら、智希を抱きしめゆっくり持ち上げた。
いわゆる、お姫様抱っこだ。




か、軽い…!



こんなに細かったんだなーと、少し感動しながら歩き始めると、風呂場へ向かう一歩一歩が何か重く感じられた。



何を、考えているんだ、俺は。










風呂場につき智希を下ろすと、両手も汚れていたため服を脱がしてやった。
嫌がられるかな…、と思いながらもズボンに手を伸ばす。

そして一気にハーフパンツと下着をズリ下ろすと、まだ剥けていない幼い性器が目の前に現れた。



あれ、なんで全裸見られてるのに照れないんだ?





あ、そっか。





「父さんもついでに入ろうよ。お湯勿体無いし」


「……そうだな」




そういえば、小学校までは一緒に風呂入ってたんだった…。



周りからすればそれは変わっているのかもしれないが、有志にとって智希との風呂は食事の次に大事なコミュニケーションの一つ。
髪の毛を洗ってあげて、背中を洗ってもらって。

それも全て、小学校を卒業してからやっていない。



智希と思いが通じ合ってからも、風呂はゆっくり入りたいといつも別々に入っている。




「…新鮮だ」


「?なにが」


「なんでもないよ。父さんも一緒に入るよ」


「うんっ」



嬉しかったのか智希は大きく頷くと、先に風呂場へ走った。
ピっとボタンを押すと、昨日の残り湯が暖まっていく。


その間体が冷えないようにと、シャワーを取り出し全身を洗い始めた。
まずはベトベトになった、足を。


有志も全て脱ぎ終え中に入ると、湯気とともにシャワーの流れる音が聞こえてきた。
その先に智希がいて、体を洗っている。



「………」



背中だけ見える智希の姿。


「………」



背中は小さく、白い。




「………」



腕は細く、筋肉の筋はない。





「………」






ダメだ…俺…最低だ…。





有志はゴクリと喉を鳴らし必死に我に返ろうと努力したが、もう遅かった。






「…智…」


「えっ…わっ」



カコンっと風呂場に置いてある椅子が音立てて弾き飛んだ。
智希の足に当たったみたいだ。



その時有志は、






智希を後ろから抱きしめていた。







いつも10センチ以上高い智希に抱きしめられている。
でも、今は。

10センチ以上小さい智希を抱きしめている。



「え、なに?父さん?どうしたの?」



急に抱きつかれバランスを失った智希は、シャワーが飛び出る中必死に振り向こうとするのだが、有志の力が強すぎて振り返れない。
体を覆うようにして抱きつかれ、しかも耳元に有志の吐息がかかる。


とても、荒い呼吸だ。



「とも…智希…ごめん…」


「と、父さん?」





また、カコンッと風呂場に音が鳴り響いた。
今度は有志が椅子を蹴り上げたからだ。



「とうさっ…んんっ」




智希を無理矢理こちらに向かせると、無防備なその唇に自分の唇を押し付けた。



「はっあぁっあなにっはっあっ…なっとうっ…んんっ」



なにをしているのか、なにをされているのか。
よくわからないのだろう。

智希は必死にもがき有志から離れようとするが、背中に手を回しきつく抱きしめられ動けない。

ガクガクと足が震え始めた。




「やっやだっとうさっ…んんっこっ怖いっ…怖いよっ」


「ごめん…ごめん智希」


見れば智希の目尻から涙が流れていた。

怖いのだろう。
父親が突然別人に代わってしまったのだから。




しかし泣いている智希に気づいた有志は、唇を離しそっと瞼にキスを落とした。


「はっはっなに…はぁ…はっなんなんっ」


「智希…ごめん…父さん嫌いになった?」


「…いっ意味が…わかんなっ」


目に涙をたくさん浮かべて見上げるその表情に、有志はまた我を失いそうになる。



「…じゃあ…これから気持ちいいことしよう」


「っ…?」



少し震える智希の腕を掴み浴槽の淵に座らせると、ニコリと笑い足を開かせた。


「ちょっなにっ」


閉じようとしたら、有志が体を割って中に入ってきたため閉じれない。
しゃがみ目の前にある智希のソレを掴むと、きゅっと絞るように指を動かした。


「あっ!」



ビクっと体が揺れ、その振動で湯船にたまった水が跳ねた。
温まり始めた湯船は湯気をたたせている。
智希はこれからなにが起こるかわからず動けない。



「大丈夫、怖くないから。誰でも通る道だから」


「…ほんと?怖くない?」


有志の柔らかいトーンに少し落ち着いたのか、震えていた智希は涙を溜めながらも少し体が和らいだ。
すると無常にも、風呂がたけたと知らせるアラームが鳴る。




『ピピピピピ…』


「………」


「………」




その音がまるで始まり開始の合図のように。







「あっ!やっ!父さん!」


まだ毛も生えていない綺麗な下腹部を撫でると、チョンっとついたソレを口に含んだ。
智希の体がさらに震え始める。


「やっあっあっ…どこ舐めて…あっあっ」


小さいソレは生まれて初めて与えられた刺激にただ耐えるしかできない。
行き場のない智希の手は宙を浮いていて、出てくる自分の声が恥ずかしいのか口を手で覆う。

一方有志は智希のソレを口に含むと、舌で転がしながら吸い甘噛みしていく。



…大人智希のより、こっちのほうがフェラしやすい…。


大人智希はばかでかいからな。


そんなこと考えながら先端を舌先でつついていると、気持ちがいいのかそのたびに太ももが揺れ智希の高い声が漏れた。
ビクンビクンと痙攣するように飛び跳ね、必死に声を押し殺そうとしているその姿は可愛らしい。




……なんてことしてんだ…。



脳ではわかっている。
でも、止まらない。



ずっと先端を舌で転がしていると、ぺリっと皮が捲れる感触に気づいた。



「ひっ!」


これもまた初めての感覚なのだろう。智希はさらに高い声を出し喉を鳴らした。



「…智希の…出てきたよ」


「へ…なに」


見上げ、智希の顔を覗き込む。
智希は何が、と自分の下半身を見ると、厚く覆っている皮の中からピンクの本体が出てきた。
赤く充血しているようで、初めて外の空気に触れるのだろう、震えている。


「な、ななになにこれ…な…え…ぼく…僕病気になったの?」


始めて見る自分の本当の姿に、不安で何が起こっているのかわからず大粒の涙が零れていく。
その、顔を歪ませて泣く顔がまた、有志の心に火をつけるわけで。



「病気…かもね」


「えぇぇ!!」



怖いよう、と泣き叫ぶ声が風呂場に響き湯気の所為もあって体がどんどん火照ってきた。






いつもは俺が、智希に翻弄されているのに。






ゾクゾクと芯から湧き出る感覚に有志は笑みがこぼれた。
自分の下半身を見ると、ソコはもう天を仰いでいる。



両手の甲を瞼につけて嗚咽交じりの泣き声を上げる智希。
有志はそっと立ち上がり頭を撫でた。



「大丈夫…治るから」


「っく…ほんと?」


「うん。父さんがお前に嘘ついたこと、ないだろ?」


「…うん」


有志を見上げ、不安げに泣いていたというのに。
大丈夫。その有志の一言に智希はとても安堵した。



「ど、どうやったら治るの…」


「…智、後ろ向いて。浴槽に手をつけて」


「こ、こう?」



素直に頷いて後ろを向くと、溜まった湯船を見つめながら浴槽の淵に手をついた。
腰の位置より低くあるため、必然的に臀部が高くなる。


「…ごめんな、体冷えちゃったな」


「え、あ、ううん…大丈夫」



智希の透き通って柔らかい尻に手を当てると、軽く撫でながらシャワーのお湯を下半身にかけた。



「っ…!」


「あぁ、ごめん。熱かった?」


「う、ううん。ちょっといきなりでびっくりしただけ」


「…そうか」



頬を赤らめ振り返り、有志を見る。
その表情を見て、有志の喉奥がゴクリと鳴った。



「と…父さん…なにする…の?」


「ん、早くここを鎮めてあげないと、な」


「ひぃあ!」



剥き出しになったままの智希のソコを掴み軽く握りしめた。
急な刺激に耐えれず、智希の体がガクンっと崩れ落ちる。


「…ほら、ちゃんと手、ついてて」


「ご、ごめんなさい」



足を踏ん張り再び浴槽の淵に手をつけると、ゆるゆると動き始めた有志の手に必死に耐えようと歯を食いしばった。
ギリッと歯音が響く。



するとシャワーの音が止まり蛇口を閉めたんだな、と思った瞬間、冷たいナニかが智希の双丘を割って流れてきた。


「つっ冷たい!なに?」


「大丈夫、ボディソープだよ」


「?なんで?」


「これで、治るから」


ほんとに?
聞こうとしたら、にゅるっとボディソープと共に有志の人差し指が入ってきた。



「ひっ!」


そんな、入れられた事も、入れようと思ったこともない場所を、父親の指が弄っている。
グチ、グチと卑猥な音が響いてきた。

どんどん開かれ奥に進んでいく刺激に、智希はただひたすら歯を食いしばり耐えている。



「…痛い?」


「…ちょ、ちょっとだけ…」


するともっとボディソープが流し込まれた。
卑猥な音はさらに大きくなる。



「と、父さん」


「ん?」


「…ほ…んとに…僕…治る?」


「…治るよ」




ズキっと、有志の心が痛む。



「と、父さんが…言うな…ら、治る…よね」


「………」




その言葉を聞いて、有志ははっと我に返った。





俺…ナニして…
ナニしようとしてたんだ…!




「?父さん?」



ズルっと指が抜かれたことに気づき振り返ると、有志は立ちすくみ目を見開いていた。
顔に、血の気がない。



「父さんどうしたの?顔色悪いよ」


駆け寄り腕を掴むと、グラっと揺れ有志は智希を抱きしめた。


「っ…ごめん!ごめん智希!」


「…?」


「俺…父さん…こんな…」


「?なに?どうしたの?」





最低だ。
こんなことするの、人じゃない。

俺を信じてくれる智希に俺は…なんてことを…!




「………」



罪悪感で頭が混乱し始めた有志をよそに、智希は熱い吐息をかけながら有志を抱きしめ返した。



「…?智希?」


「…と…さん…早く…早く治して…さっきより…苦しいよ」



「………」


自分より一回り小さい智希が、有志の腕の中で悶えていた。



再び、有志の理性が崩れる。









「…智」



「あっ!」




立ったまま智希の尻を撫でると、大量のボディソープをつけたおかげか、スルンっと有志の中指が入る。


再びグチ、グチ、と音を響かせ、震える智希を抱きしめながら奥を掻き混ぜた。




「…智」


「ひっ…あっ、あ、なに…っく」


「…今まで、朝起きたら下着に白いベタベタしたものついてたこと、なかった?」


「…あ、あった…あっ…おとつい…起きたら…あっ」



もう、精通はしているのか。



「す、凄く怖くて…下着…ごと…捨てちゃっ…た」


「捨てたの?」


「ごっごめんなさいっ」



泣きながら有志の胸に顔を埋め謝ると、段々早くなり始めた指の動きに翻弄されながら喉を鳴らし小さく喘ぐ。


可愛いな。


有志は微笑むと、触っていなかった智希のソレに手をあてた。




「あっ!」


ビクンっと体を大きく揺らし、中をきつく締め付ける。




俺のも…いつもこんなに智希の締め付けてるのかな…。




ゾクっと背筋が凍る感覚を覚え、身震いする。



敏感な智希のソコを片手で包み、ぎゅっぎゅっと乳搾りのように揉み解していく。
ピンク色をした亀頭に人差し指でなぞると、しみたのか智希は目尻に涙を溜め大きくのけぞった。



「うぅうあ!痛い!」


「ごめんごめん。まだこの刺激は無理だな」


「こっ怖いよー…怖いよ父さん!早く治してっ」


「…智希」



智希の額にキスを落とす。
指を2本に増やしさらにきつく混ぜると、圧迫に耐えれないのかついに智希が床に崩れ落ちた。

ペタン、と座る前に、肘を掴み持ち上げる。


「はぁ…はぁ…」


「智、座ろうか」


「う、うん」



プラスチック製の椅子に腰を降ろすと、その膝の上に智希を誘導した。
智希も、何も戸惑うことなく有志に背を向け跨る。

智希の膝裏を掴みぐいっと持ち上げると、再び蕾の中に指を2本入れた。



「とっ…さん…なんで…お尻の穴に…指なんか…入れるの?」


「…こうしたら、気持ちよくない?」


「よくない」


即答だ。
初めての感覚でよくわからないのだろう。



自分も、そうだった。



「…ここ、かな」


「ひっ!」



いつも智希に刺激されて声を漏らしてしまう箇所を、指2本で刺激してみた。
どうやら、智希もソコが良いスポットらしい。


「ははっ…やっぱ俺たち…親子だね」


「なっなにっ父さんっ…今のっなに」


「気持ちよかった?」


「わっわかんないっ…これ…これが気持ちいいって…いうの?」


「じゃあ、もう一回刺激してあげるな」


「やっ…あっ…あぁっ!」



智希の足の裏が天を向ける。
のけぞり有志に持たれると、初めて知った快感に口を大きくあけ悲鳴のように叫んだ。


何度もその部分を刺激し快感を教えてやると、気づけば指が3本入るほと智希の蕾は拡張されていた。






だめだ。
これ以上はだめだ。





理性はもう、砂粒ほども残っていない。










「…智希…ちょっと…深呼吸してごらん」


「へ、へ?」


「ゆっくり、ゆっくり深呼吸して」


「う、うん」



スー、ハー。
スー、ハー。


少しぎこちない深呼吸が続けられる。
何度目かの深呼吸が終わったとき、グっと、有志の先端が智希の入り口にもぐりこんだ。



「やっなにっ…なに入れてんの…?!」


「…もう一回。ほら、深呼吸」


「ひっ…ぃっ…あっ」



突然の恐怖で体を強張らせるが、有志が智希の頭を優しく撫でてやると勘単にソコは緩んだ。


「…っく」


「あぁああ!なっなにっ!なんっ!はっ入って…くるぅ!」



先端のくびれまでが入ってしまうと、後は重力によってどんどん奥へ埋め込まれて行く。



「…智…息止めないで…呼吸続けて」


「ひっうっ…ひっ…うっ」



うまく呼吸ができないのだろう。
嗚咽交じりの涙が再び聞こえる。




「いっ…ひっ…うっうっ…いっあっ…とっ…父さんの…ちんち…ぼくの…お尻にっ…あっ」


自分の体内に収まっていく瞬間をじっと見つめ、その不思議な光景に気が付けば涙は止まっていた。

全て、収まった。



「…智…繋がった…ね」


「す…すごい…ぼくと…父さん…つながって…る」


「…父さんの…どんな感じ?」


「ど…どくどく言ってる…よ…と、時々ね、父さんのが…おっきくなる…」


「…うん…智が父さんのを締め付けるからね」


「えっあっ」



智希の太ももを掴み一突きすると、チャプンっと音をたててボディソープが智希の穴から零れ出てくる。
その感触が気持ち悪いのか、智希は眉を曲げ有志の腕を掴みぐっと喉を鳴らした。


「智希は…ココ、だよな」


「あっ!」


イイ所を、一突きする。




そう、ココ。
いつも智希が突いてくれると、頭が真っ白になって飛んでしまうところ。


「智…智希…」


「あっあっ父さんっ…あっ」







…智希…どうしよう、俺。
物足りないよ。


蕾の奥が疼き始めた有志は、腰をゆっくり振りながら切なく名前を呼ぶ。




「とも、とも…智希…ともきぃ」



気持ちいい。
でも、足りない。

もう、前だけじゃ足りなくなってる。




「智希ぃっ」











「呼んだ?」









「へ?」







切なく名前を呼んだら、背後から誰かに抱きしめられた。



「………」




この体格、匂い。なにより、この声は。






「…父さん」


「智希…」




振り返ると、高校生の智希がいた。





「えっちょっえっなにっなんでっ…じゃあこの子は…えっ?!」


「……父さん、そんな趣味あったんだ。可哀想に。チビ智希泣いてんじゃん」


「えっ」


「とっ父さぁん…お尻熱いよぅ…」




小学生の智希は、高校生の智希に気づいていないようで、下から湧き出る快感に顔を真っ赤にしながら悶えていた。



「え、なにっなにこれ…なんなのっ」



訳がわからず前を向いたり後ろを向いたりしていると、高校生の智希はふっと笑い有志の首筋にキスを落とした。




「…後ろ、もう我慢できない?」


「っ…で、出来ないっ」




いつもの、智希だ。





「…チビ智希、浴槽に座れ」


「はぁっあっ…チビって言うなぁ」




…智希が二人いる…。




可愛い智希。
かっこいい智希。





楽園じゃないか。





有志はぼーっとしていると、ズルンっと音を立てて小学生智希の蕾から有志のソレが抜かれ寂しく震えていた。
卑猥な色と液体が有志の周りを光らせている。



「あーあ。小学生犯しちゃって」


「…ご、ごめんよ智希」


「いいよ、父さんになら何されてもいいし」


「…智希…」




言われたとおり浴槽に座っている小学生智希が、つまらなそうに二人を見上げ足をばたつかせた。


「おい、智希、父さんを独り占めするなよ!最初はぼくと一緒にお風呂入ってたんだから」


「はいはい。ぼくちゃんは大人しく足開いてな」


「…こう?」


「そうそう」


「?智希?」




足を大きく開いた小学生智希の前に連れて行かれ、ソコを擦られる。


「あっあっ…擦っちゃ…出ちゃっ」


「ん、蓋、しような」


「なにっ…あっ」




有志のソレを掴むと、さっきまで入れていた小学生智希の蕾に誘導した。
すんなり奥まで入る。



「あっあぁん…父さぁん」


「っ智」


中は生暖かく気持ちいい。
ふぅ、と心を落ち着かせようと、浴槽の淵に手をつき深呼吸したら急に高校生智希に腰を掴まれた。




まさか。




「…いくよ」



「えっ嘘っそんなっ無理っ」



「っ…全然無理じゃ…ないっしょ」



「あっあっ…あぁっー!」




大きくなった智希のソレが、どんどん中に入っていく。
物足りず飢えていた有志の中は一気に潤い、喜びの悲鳴を上げて踊り狂っている。


「っ…すげ…中の収縮ハンパない…」


有志の腰を掴み乱暴に一突きすると、その律動で小学生智希の奥まで響き渡る。





「あぁっっ!!」



「はぁっん!」



甘い叫びが二つ。



「むっ無理だよこれ…ともっ…これ…あっ前からもっ…後ろかもっあっされたらっあっあっおかしく…あっ」


「もう十分、おかしいだろ」


「あぁっ!」




グルンっと奥を掻き回すように刺激されると、あまりの快感に足がガクンと崩れ落ちた。



「あっとうさっ父さんっ…あっ気持ちいっ気持ちいいょう父さぁん…父さぁん」


小学生の智希も、有志に負けず劣らず卑猥な声と表情で喘いでいる。
気づけば自分で自分のソレを掴み擦っている。

本能だろうか。




「あっ…あっ智…智希ぃっもう…もう無理ぃ!出るー!」


「あっ父さんっ父さん!なんか!なんか来た!なんかくるよぅ!」


「……じゃあ…仲良く3人でイこうか」








「あっあっ…!」







あっ…!!

































ピピピピピピピピ…





「………」



無常に鳴り響く電子音。
なんとなく、途中から気が付いていた。




「…だよ、な」


「…んー…ん?父さん先に起きたんだ」


「ん、うん」




電子音が止まった、と思ったら智希がそれを止めたようだ。
いつもは自分が起きてから有志を起こすのに、今日は先に有志が起きていることに少し驚いていた。




どうしよう…パンツん中ぐちょぐちょだ…。

夢精なんか何年ぶりだ。




はぁ、と大きく溜息をつくと、まだ起きれない有志は布団を頭まで被った。


「?起きないの?」


「あと15分だけ寝る」


「そ。じゃあ先に起きて朝飯作っとくよ」


「………」



そう言うと智希はてっぺんだけ見えている有志の頭にキスを落とし、大きなあくびをしながらベッドを降りた。




「……智希」


「ん?」


「……今日、晩御飯外で食べよう」


「え、別にいいけど…なんで?」


「……おいしいもん食わせてやるから」


「?……ありがと」


「………」






バタン、と扉が閉められた。


はぁ、とまた大きな溜息。








「ごめん智希……」







でも。




















「めちゃめちゃいい初夢だった…」





もぞもぞとこれから着替えをどうしようかと悩む、有志だった。


END

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