テストが終わったらこうなります

【テストが終わったらこうなります】
智希×有志

10年前(智希7歳)

「今日の漢字テストね、お父さんが昨日教えてくれた字がたくさん出たんだ」

「おぉーやったな!ちゃんと書けた?」

「うん。でもね、最後の漢字が書けなくて100点取れなかったんだ…」

「そっか。じゃあ次は書けるように頑張ろうな」

「うん!あのね、また漢字教えてほしいんだけど…」

「もちろんいいよ」

「漢字ドリル持ってくる!」


現在(智希17歳)

「と、とも??!ほんと??ほんとにこんなこと、今の子達は普通にするのか?!!」

「うん。あ、ちょっと逃げないでよ。テストで全教科80点以上ならご褒美くれるって約束したじゃん」

「で、でも、も、もも、、」

「なに?」

「ま、まま、前見えないんだけど…!」

「目隠ししてるからね」

「こ、こういうのってアブノーマルって言うんじゃ…」

「こんなの全然アブノーマルじゃないよ。ノーマルノーマル」

「ほんと??ほんとに????ほんとにコレ普通????」

「普通だって。父さんはこういう事に無知過ぎるんだって。全然みんなしてるよ。はい、じゃあ腕縛るよー」

「腕縛るのも普通?!?!!??」



有志は性に関してはほぼ無知です。
智希は今時の子なのでネットなり先輩からの情報なりなんなりで色んなネタを仕入れては初々しい有志相手に毎晩楽しんでます。

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清野×姫川


「先輩!ほら!約束!」

「やくそくー?一日中ヤリまくるだっけ?」

「ちがう!!テスト終わったら一日中バスケの練習相手してくれるって約束!」

「あー…。いーじゃん明日でー今日は久しぶりの部活無い日なんだし寝ようー」

「寝ちゃダメ!まだ昼の2時だよ??先輩絶対夜まで起きないでしょ!!起きて!バスケしに行こう!!」

「1時間だけ」

「ダメ!起きて!!」

「………」

「先輩!先輩!!おーきーて!!起きろ!!!起きろーーーー!!!」

「………」

「っ…と……最低っ!!」


清野は気分屋なので結構ひどいです。
そしてまた一週間口をきいてくれない日が続くわけです。

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佐倉×日夜


「聞いてヒヨさん!平均点が10点も上がった!」

「おーすごいやん」

「ヒヨさんのおかげ!」

「べつになんもしてへんし」

「お礼したいんで、なんでもやりたい事とか言ってください!」

「え、ええって。別にやり方教えただけやから。佐倉が頑張ったんやし…」

「なんでもいいから!ね、一つ!」

「えー……じゃ、じゃあ……」

「うん。なになに?」

「………お、弟になってほしい」

「え、近親相姦ごっこ?」

「ちゃうわ!俺一人っ子やからその…兄弟ずっと欲しくて…」

「あ、そういうこと?いいよー。俺もお兄ちゃん欲しかったし」

「じゃあ、俺のことアニキって呼んでや!」

「えーアニキはダサいよ。はるにぃとか?」

「!!」

「あ、気に入った?いい感じ?じゃあ……はるにーちゃん。お腹空いたからなんか作って食べよっか。何食べたい?」

「なんでも…いいよ。て、てて照が食べたいのでいいよ」

(なんで標準語になってんの)「どうかした?はるにぃはお腹空いてない?」

「………あかん」

「ん?」

「あかん……佐倉…俺お兄ちゃんあかんわ…………弟の前で勃ってもうた…」

「………」

ヒヨさんは結構イメクラとかにはまるタイプだと思います。
想定外の事ばかりしてくるヒヨさんに佐倉は常に息絶え絶えです。

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大谷×陸

「…………70点」

「…で、でもね!凄いんだよ!俺今までテストで50点以上取ったことなかったんだから!」

「陸、あのな。テストっていうのは普通に授業出てたら50点は取れるように出来てるんだよ。それも取れないってのはお前が授業出てないのと同じってことだ」

「っ………」

……今まであの女に怒られたこととか無いんだろうな

「だ、だってサッカーがいつも夜遅くまであるから…」

「俺もバスケしてるけど?」

「ぅ………」

怒られ慣れていないから今にも泣きそうじゃん

「お、俺と兄ちゃんの頭は生まれつき出来が違うんだよ…」

「それ本気で言ってんの?折角教えてやったのに?………もういい。お前には失望した」

「うぅっ……」

「もしかしてさ、泣いたら許すとかバカなこと思ってないよな?」

「な、泣いてない!」

「あっそ。まぁどうでもいいわ。言い訳しか言わない奴と話したくない」

「あっ…」

「触るな」

「っ……ご、ごめっ……な…さ」

「何に対して謝ってんの」

「うっ…うぅっ」

「………陸、おいで」

「っ……」

「俺は70点に怒ってんじゃないよ。嘘とか、言い訳とかが嫌いなだけ」

「う、うん…」

もうちょっと、俺に依存させたいなー

「次のサッカーの試合とテスト、頑張ったら一日行きたい所連れてってやるよ」

「ほんと??」

「あぁ」


蟻地獄。


END

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