うちの受けが怒ったら
【うちの受けが怒ったら】
智希×有志
10年前(智希7歳)
「智希!こんな夜遅くまでどこ行ってたんだ!」
「………」
「門限は6時って言ってるだろ!なのになんで父さんより帰るのが遅いんだ!心配したんだからな!」
「………」
「智希、理由を言いなさい」
「………」
「智希!」
「………」
「と、……」
「………」
「………明日からはちゃんと6時までに帰ってなさい」
「はい」
現在
「とーもー!!また父さんに内緒でバイトしてただろ!」
「…たった1日じゃん」
「それでも父さんに一言言いなさい!」
「繁忙期だから頼まれただけ。急だったし言うの忘れてたの」
「理由がなんであれちゃんと言うって約束しただろ!」
「………」
「智希!」
「………」
「と、……」
「………」
「………次はちゃんと相談しなさい」
「はーい」
結局怒りきれない父親と、怒られると黙る息子。
-----
清野×姫川
「俺…前に嫌いって言いましたよね…」
「ごめんって、お前がここまでゾンビ嫌いって思わなくてさ」
「……お菓子の館って言うから入ったのに…」
「(あのボロボロ館見てそう思ったお前もお前だけど)騙して悪かったって、な?」
「二度と先輩とは遊園地行かない」
「ごめんて。な?でもさ、ほら。普段外で全然イチャツケないだろ?でもめっちゃ俺に抱きついたり手ぇ繋いだりして恋人みたいな事できたじゃん?な?な?」
「まじでちびるかと思ったんだからなーーーー!!!」
「え、ちびったの?トイレで着替える?」
「っ!!!!!!先輩のばかああああああああああああ!!」
あまりデリカシーのない清野。
このあと1週間口を聞いてもらえず、1ヶ月デートしてもらえませんでした。
-----
佐倉×日夜
「いやや。お前と帰れへん。帰るなら1人で帰れば?」
「そんな我儘言わないで。ほら、もうすぐ電車きますから」
「だから、俺は帰らへんって言うてるやん。俺なんかと帰らんとさっき声かけられてた女の子と一緒に帰れば?」
「向こうがいきなり声かけてきたんだから、俺なんも悪くないじゃないですか」
「楽しそうに喋ってた」
「愛想笑いですよ」
「………」
「もーヒヨさーん。俺こんな事で喧嘩とかしたくないですよ……久しぶりのデートなんですからー」
「………」
「…………はぁ。ほんとに、ほんとに帰りますからね」
「………」
「ヒヨさん置いて帰りますからね!」
「………」
「あ、電車来た。乗りますからね!」
「………」
「…………さようなら」
「……………っゃ」
「…え?」
「いややーーーいややーーー!!」
「もう!泣くなら最初からあんな事言わないでくださいよ!」
「だってだって!おまえっ…いややー嫌いにならんでーいややー」
「わ、わかったから、わかったから!人いっぱい見てますから!」
「おれっ…おれっ……佐倉しか無理やもんっ……でも佐倉はモテるから…可愛い女の子のほうがやっぱ………いややーー!!」
「と、とりあえずどっか公園でも行きましょう!」
「行くーーー」
ヒヨさんは1人でプンプン怒って1人で号泣してるタイプ。
-----
大谷×陸
「兄ちゃん!俺怒ってるんだけど!」
「?……そう」
「!!!俺!本当に!怒って!る!の!!」
「わかったわかった。雑誌読んでるからまた今度な」
「!!!!!もう兄ちゃんの事嫌いになるからな!」
「そうか。それは残念だ」
「えっ…いや?」
「うん」
「兄ちゃん……俺に嫌われるの……いや?」
「うん」
「………じゃ、じゃあ許してあげる」
「アリガトー」
5分後大谷は陸に話しかけられた事も忘れています。
END
[ 116/121 ][*prev] [next#]
[novel]