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智希とのセックスは、ジェットコースターに似ている
「ともぉー…もう無理…」
ずっとドキドキしていて、このまま落ちたら死んでしまうんじゃないかと思うぐらいスリル
「俺まだイってないよ?」
途中で降ろすことなんかしてくれなくて
「智の…俺が出した所見て一気に大きくなった…?」
クライマックスを迎えた瞬間は頭が真っ白で何も考えられなくて
「そりゃ、俺の腹の上であんなに腰振られたら、ね」
終わるとまた、2回目にいきたくなってしまう
「……お願い…ほんともう…」
中毒性があって、危険は常に伴う
「うん…じゃあ、俺の腹の上に乗っかって、自分のと一緒に擦って?」
息が詰まって苦しいけど、やめられない
「ねぇ父さん…」
「な、なに…」
「……入れていい?」
「だ、ダメだ!今日は…入れるのは…無しって…」
両尻を揉みながら甘えるように言う息子に対して、有志は背を向けたまま手をついて力弱く首だけ振り向いた。
すると目は合わずひたすら一点、有志のその部分を見ている智希が見えて羞恥のあまり顔が真っ赤になる。
「ちょ、っと…!見過ぎだから!」
「ねぇ、ちょっとだけ。先っぽしか入れないから」
「そ、そんな事言ってこの前も結局全部入れただろ!」
「そうだっけ?」
とぼけたように話す智希に怒りを覚えた有志は、ぐっと力を込めて体を回転させ智希と向き合った。
馴染んでいた気持ちの良い尻が遠くへいってしまい名残惜しそうに眉を曲げる智希だが、説教がくる、とわかったのかこちらを向いた有志の腰を掴み引き寄せた。
「わっ、わっ!」
体勢を崩した有志は智希の胸に手をついて一呼吸置こうとした。
しかしその直前に智希は掴んだ腰をスルスルと這わせて尻に持って行くと、割れたその奥に指を突き刺した。
「あっ!」
ピン、っと有志の腰が弓なりになる。
「ほんとに、先っぽだけだから。全部入れないから。俺がイったらすぐ抜くから」
「だっ…め……明日…朝から会議があるっ…から!」
智希から離れようと精一杯胸を押して暴れるのだが、完全に腰を掴まれ身動きが取れない。
太い中指が有志の中をこね回し、ほぐれ始めたそこは簡単に2本目も受け入れる。
「い、やだ…!智希……!やめなさい…!!」
「大丈夫、大丈夫」
「っ…!!」
ガサガサと音が聞こえる。
青ざめながら音のする方に目を向けると、器用にコンドームの袋を破り自分のペニスに装着していた。
「なっ!!」
「ゴムにジェルついてるしもう、いいよね?それに結構ほぐれてるし」
「だ、ダメだダメだ!」
「はーい。腰降ろしてねー」
「とっ……あっ!!」
先端だけで済むわけがない。
先端が有志の入り口に埋まり、グチグチと中をこじ開けるように動いている。
確かに先端だけ、なのだが、あまりのじれったい快感に有志は力が抜けこの体勢を保っていられる自信がない。
しかしこのまま力尽きてしまえばきっと最奥まで押し進めてしまい、智希の思い通りだ。
それだけはなんとしても避けなければ。
「ぐっ…は、やく……ん…早く…イきなさい…」
「お、動いてくれんの?」
すぐ終わらせるためにはこれしかない。
有志は智希の胸に手をつき腰に力を入れると、円を描くようにグルグルと回し始めた。
息子に跨って、自ら腰を振って。
達したはずの有志のペニスも律動に揺れながら液を飛び散らかし天を仰いでいた。
それを見た智希は有志の腰を支えつつ器用に手を有志のペニスへ運ぶ。
「あっ!やめっ…!俺は…いいから!!」
「父さんも一緒に気持ちよくなってほしいし」
「あっ!だめっ!擦らなっ……あっ!!」
シュッ、シュッ、っと上下に擦り上げると、有志の太ももが震え始めた。
自分を支えられなくなってきているようだ。
それを見た智希はニィっと悪く笑って有志のアナルのフチをグルリと掻き混ぜた。
「あぁっ…!!」
ついに力尽きて、有志は智希の胸に崩れ落ちてしまった。
「んんーーっ!!」
その衝動で先端だけだった智希のペニスが中に進入してきて、ジェルによってすんなりと受け入れる。
「あぁああっ…!!」
ビリビリと脳天に響くような感覚に体が痺れ、快楽の地獄に喉奥が熱い。
智希は待ってましたと言わんばかりに腰を掴み持ち上げると、入り口まで引きニコっと顔を突き出した。
「ほら父さん、力入れないと。また奥までいっちゃうよ?」
「とも…とも…ほんと…もう…だめ……やめっ」
「はい、手離すよー」
「あぁっー!!」
また、最奥まで突きささる。
「父さん…気持ちいいね…」
「んっ…はっ…智…希……智希ぃ……」
有志の背中に手を回し、きつく抱きしめる。
その後は為す術なく、智希が中で果てるまで肌のぶつかる音が鳴り響いた。
「………」
気づくともう、朝だった。
「何時っ……っ!」
時計を見ようとしたら腰にだるさを感じだ。
起き上がろうと思ったが腰に力が入らず這い蹲るようにベッドを出る。
時計を見ると7時を過ぎた所だった。
重い腰を押さえゆっくり階段を降りていくと、おいしい匂いと湯気をまとった智希が見えた。
怒らないと。
怒らないと。
「あ、おはようー朝ご飯できてるよー」
「おっ……はよ…」
壁に手をついて弱々しくそう言うと、智希は何事もなかったようにご飯をよそい始めた。
言うんだ。怒るんだ。
ここで怒らないとダメだ。
智希の為にも…!!
しかし色つや良くニコニコと笑う息子を見て怒ることができなかった。
元々怒ることは得意な方ではないが、対智希に関しては誰よりも苦手だ。
はぁ…しっかりしないといけないのに…。
怠い腰を押さえながら、用意された朝ご飯の匂いにクラクラとなりながらイスに座った。
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