8
「え、…え?」
有志はわけがわからずとりあえず起き上がると、まだ完全に勃っていない智希のペニスが目に飛び込んできてしまい顔が赤くなった。
「……やーらし」
「べ、べつに!」
智希もわかったのかニヤニヤと笑うと、膨れる有志の頬を撫でる。
有志はその行為に目をうっとりと下げ自分の手を智希の手に重ねスリスリとその熱を感じた。
「……そんなに言うならさ、こっから先、父さんがリードしてよ」
「……俺が智希に触るってこと?」
「そう。年上なんだから、ちょっとはリードしてみせてよ」
ニヤリ、とまた意地悪な笑い。
有志はその笑いにカチンときた。
お、俺だってやればできるし!
智希作ったの俺だし!
有志はフン、と鼻息を荒らげると、寝ころぶ智希に跨り早速唇を落とした。
「んっ…ふっ」
そういえばいつも智希にシてもらってたからな…
こいつ、悔しいけど、俺より数十倍うまいんだもんな…
舌を絡ませ、先ほど智希にされたように何度も角度を変えて舌を吸い上げる。
つ、疲れる…。
すでに顎の力がなくなってきてしまい、早々に唇を離すと名残惜しい唾液の糸が有志の口端から零れ智希の口の中に入った。
「っ……」
その光景だけで、有志の下半身が大きく飛び跳ねた。
なんてエロい高校生だ…
本当に俺と沙希の子か…
智希の母親である沙希も美人ではあったが妖艶という言葉とは程多かった。
有志に至っては妖艶のよの字もない。
「………」
「…はぁ…はぁ… 」
「………」
「…はぁ…はぁ…」
「………」
「…はぁ…はぁ…」
「……終わり?」
「!ちがう!!」
ムキになってしまい思わず声が半音上がってしまった。
また、クスクスと下から笑い声が聞こえる。
有志は頭を振って覚醒させると、厚く固い智希の胸に顔を埋めた。
「……また…体大きくなった?」
「まぁね…。監督にはもっとプロテインとか飲めって言われてるけど」
「えーそんなことしなくていいよー」
「父さんはごつい俺は嫌い?」
「嫌いじゃないけど……」
これより体も作られてかっこよくなったらもっと嫉妬するじゃん。
言わないけど。
「じゃないけど…?」
「……俺がさ、攻めるってことはこことか舐めていい?」
そっと、智希の胸の突起を人差し指で撫でた。
「…どうぞ…?父さんの好きにしていいよ」
「え、いいの??」
ダメだと怒られると思っていたため、うれしさで笑みがこぼれた。
じゃ、じゃあ…遠慮無く…
「んっ……」
「くっ…はっ!ははっ!!あははっ!あははは!」
「ちょ、ムード全然ないんだけど!」
「だってそんな…そんな弱く吸われたら気持ち良いよりくすぐったいのほうが勝るって」
「……智希は…ここ舐められた事ある?」
「あー…。そういうの好きな子もいたね」
「………」
「嫉妬した?」
「人並みに」
「人並みにかー」
また声を出して笑う智希。
さっきのムードはどこへやら。
有志が上に乗ってから智希はずっと笑っている。
悔しくて、智希を喘がそうと有志は再び胸の突起を舐め始めた。
「っ……そう…強くね……俺がいつも父さんにしてるの思い出して?」
「んぐっ……」
「思い出して切なくなっちゃった?」
「ぐぐんっ……」
胸の突起を咥えながらジロっと見上げると、まだまだ余裕たっぷりの智希と目があった。
絶対喘がす…!
有志は左胸の突起を口に含み何度も甘噛みや吸い上げてきつく刺激した。
開いた右胸の突起は親指で転がしては押しつぶしてを繰り返す。
全て、智希にやってもらっている事を思い出しながら。
やばい…ほんと…切なくなってきた…
下半身の奥がズンっと重くなって、気がつけば腰が小さく揺れていた。
さりげなく智希のペニスを見ると、さほどさっきと大きさが変わっていなかった。
く、…くそう!
「終わり?」
「まだ!」
意地でも智希を喘がそうと必死に奮闘するけれど、肝心の智希はずっと有志の頭を撫で余裕の表情だ。
くやしい…
なんでだ…!!
経験が物語っている。
「……じゃあさ、下、舐めてよ」
「へっ」
口の周りを自分の唾液でべとべとにさせながら顔を起こす。
その顔を見て智希は笑いながら引き寄せ唾液を舐め取った。
「胸だけで勃たそうと思ってんなら何日かかるか…」
「あ、あとちょっとだけ!」
「もう12時になるよ?明日も仕事だろ?」
「ぐっ…」
これはもう、負けを認めると同じ事。
「……わかった」
「じゃあ上に乗っかったまま俺の舐めて」
「ん……」
有志は体をずらし智希の下半身に顔を埋めようとした、その時。
「そうじゃなくて、こう、ね」
「えっ」
突然腕を掴まれると、グイっと強く引き寄せられクルリと体を回転させられた。
ある。
確かにある。
目の前に智希のそれは、ある。
しかしこの体勢は…
「おー絶景ー」
有志は智希の顔に跨り、息子より反応を始めている自分のペニスを智希に押しつける格好となった。
いわゆる、69だ。
「こ、これいやだ!これはだめだ!!智希!恥ずかしいって!」
「そう?すんごい絶景だよ。父さんの全部見えてる」
「ばっ…!」
「ほら、早く俺の舐めてよ」
「あっ!ばか!やめっ!」
ヒクヒクと動く有志のアナルに、自分の唾液をつけた人差し指を押しつけた。
中には入れず、ユルユルと周りをほぐすように愛撫する。
その行為に力が抜けた有志はまるで智希のペニスにしがみつくような格好になった。
何もかもが恥ずかしい。
「ほら、早く。はーやーくー」
「うぅっ…」
ズ、ズ、とイタズラに有志のアナルに指を押し込んでは抜いて刺激する。
「ココ、結構使ってるけど綺麗だよねー」
「ばっ…!変な事言うな…!!」
「お尻もー弾力あってさいこー」
「あっ!」
二つの尻をガシリと掴み、鼻先をアナルに押し当て舌を這わす。
ペロっと舌を出して震える有志のペニス裏側を舐めてやると、さっきまで意気込んでいた意志は簡単に崩れ落ち喉の奥が鳴り始める。
有志は動くことができなくて、まだ何もできずただ尻を高く持ち上げその快感に酔っていた。
ダメだ…早く…智の……大きくさせないと…
震える肘を一生懸命持ち上げベッドに手をつくと、少し勃起した智希のペニスを口に含んだ。
たっぷり唾液を溢れさせ、喉奥にそれを押しつける。
まだ完全に勃起していないとはいえ、すでに口の中いっぱいになる智希のペニスをおいしそうに何度も喉を鳴らし愛撫した。
「…それもほんと…うまくなったよね」
「んぅ…んっ」
喉で返事をすると、口から一旦離し大きく手で擦り何度も先端にキスを落とした。
「……父さんも…気持ちよくしてあげるから」
「んっ…あぁっ!」
尻を強く掴まれたまま、智希の舌が中に入ってきた。
にゅるっと、生物が混入してしまったかと思うその動きは入り口でビチビチと跳ねている。
「あっ…あっ…」
有志はさらに腰を突き出し智希への愛撫を止めてしまった。
だらしなく足をガクガクと震わせ智希の腹の上にペタリと息絶える。
「もうギブ?」
「ちょ、っと…まっ…だってそれ…きもちっ…」
「父さん入り口好きだもんね」
「あっ…だめっ…!入り口っ…指で…中…掻き混ぜっなっ!」
ビクンっと腰が跳ね、舌の次は再び指が入ってきてさらに頭が真っ白になる。
第一関節をカクンカクンと折り曲げ有志のキモチイイ所を何度も何度も刺激した。
「だめっ…智希っ…だめっ!」
「ごめんごめん、前、全然触ってなかったね」
「だめっ…だ、って…あっ…あぁっー!!」
震えて白濁の液を垂らしていた有志のペニスを一擦りすると、有志はさらに体を大きく震わせ腰を打ち付ける仕草を取りながら射精した。
「あっ…あぁ……あっ…あぁ…」
「へー。そんな感じに出るんだ。父さんの精子が俺の腹めがけて勢いよく出てったよ」
「うっ…っ……」
わざと卑猥に声を低くうねらせて言う。
その声も有志の下半身に響いてしまって、出した直後の浮遊感と離脱感で頭が朦朧とした。
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