乱文倉庫
[--] ようこそいらっしゃいました。お2人とも、今日はよろしくお願いします。
「よろしくおねがいします!」
「……まあ、よろしくお願いします」

[01] お名前をひとりずつお願いします。
「鈴原きよら、十四才のピチピチのJCです!!」
「木虎藍です」

[02] お2人の関係と、出会いを教えてください。
「親ゆっ」
「じゃないです。単なるクラスメイト兼調教対象です」
「でも三年間同じクラスだし、お昼ご飯とかいつも一緒だし、休みの日とか二人で遊びにいったりするし、親友って言っても可笑しくないよね? 駄目じゃないよね? 良いよね? だめ? いや?」
「三年間ずっと同じクラスだったのは、互いにボーダー隊員だったからでしょ。あんたのそういうところが重たい」
「……ごめんね」
「まあ、他人から見たらそーみえるかもだし? 別に良いけど」
「へへっ/// で、初対面っていつだったっけ」
「入学式」
「あれ、そうだっけ? でも直接喋ったのって……」
「五月初旬あたり。消しゴムくれた」
「あー。そーそー。そうだったね。藍ちゃんって記憶力良いよね」
「あんたが全ての物事に注意を払ってなさすぎなのよ」

[03] お2人はいつごろから親友なのでしょうか?
「お弁当とか一緒に食べるようになったのは、一年の学園祭の後あたりだよね?」
「多分ね」
「なんか懐かしいね……!」
「一々鬱陶しく絡んでくるなら帰るからね」
「ごめんなさい」

[04] 初めて出会った時の第一印象は、お互いどう言うものでしたか?
「うーん。藍ちゃん、入学式で新入生代表やってたから、私はそんとき『頭良くて顔も良いんだー』って思ったかな。高嶺の花って感じ」
「……私だって、一応入学式の時からあんたのことは認識してたわよ」
「えっ! なんでなんで? 嬉しい! あっでも藍ちゃんだもんね! クラスメイト全員ぱっと覚えちゃったとか?」
「入学初日だってのに、周囲に馴れ馴れしく話しかけて騒いでれば目立つでしょ」
「え、あ、はい」

[05] 1番始めに相手のことを尊敬した、もしくはいい人だなと思ったことはどんなことですか?
「ありません」
「ありすぎて言い切れません///」

[06] 相手の長所と短所を教えてください。
「長所も短所も、バカなとこ」
「……」
「なによ、気持ち悪い」
「えっ……藍ちゃんに全肯定されてるぅ……って思ったら、感動しちゃって」
「そういう前向きに馬鹿なところは短所だからさっさと直しなさいよ」

[07] ケンカをすることはありますか?
「あんまり?」
「そうね。そこまでの仲じゃないし」
「ふーん?」
「……そもそも、基本的にきよらがさっさと折れちゃうんだから喧嘩になりようがないでしょ」

[08] 相手に何かがあった時、真っ先に駆けつける自信はありますか?
「ない」
「ないの」
「え、藍ちゃんだってないでしょ?」
「ないけど」
「お互いにボーダー隊員だし、上の指示に従うのが第一って時に私的感情でチームワーク乱してたら馬鹿みたいじゃん。ね?」
「そりゃそうだけど、何も近界民関連のことでなく、ボーダー隊員だとか関係なしに、私が事故ったとか、あんたが……まあ行かないけど」
「何かあったらラインで呼ぶから来てね……?」
「死ぬほど暇だったらね」

[09] お互い、言いたいことは全て言い尽くしている?
「言ってます!!!」
「今現在も全く言いたいことが言えないので不愉快極まりないです」
「打ち明けてくれていいのに!!」
「じゃあ言うけど、五月蠅い」
「ごめんね」ボソボソ
「あんたって、如何してそう極端なの」

[10] お互いの「喜怒哀楽」の表情は全てみましたか?
「藍ちゃん、いっつも怒ってる」
「あんたが私を怒らせるようなことをしてるんだって自覚はないの?」
「割合、藍ちゃんって喜怒哀楽分かりやすいよね。そういうところ好き」
「そう? あんたのほうが分かりやすいでしょ」
「好き? そういうところ好き? 喜怒哀楽の分かりやすいきよらちゃんのことが……?!」
「鬱陶しい」
「えっ」
「……ま、私に叱られてキョドってるのはそこそこ面白いんじゃない?」

[11] お2人にまつわる思い出があれば聞かせてください。
「うーん?」
「二年近くも親友してきて、なによそれ」
「取り立てて……パッと浮かぶようなドラマチックな思い出はないじゃん?」
「そーね。そうよね。思い出とかあるわけないわよね」
「なんか……藍ちゃん機嫌悪いね? そんなに私の親友枠が嫌だった?」
「別に」

[12] お2人は普段、どこで何をしてることが多いですか?
「同じ教室で授業受けたり、ご飯食べたり、あとはボーダー本部基地まで一緒したり? 結構一緒にいるよね」
「その代わり、本部基地ではあんまり顔合わせないけどね」

[13] 2人で何をしている時が一番楽しいですか?
「藍ちゃんと一緒にいるだけで楽しい」
「そういうの、もう良いから。きよらはセンスが良いから、一緒に買いもの行くと楽しいです」
「ほんと? また一緒に行こうね?」
「はいはい。で、あんたは“ちゃんとした”回答はないわけ」
「……んーと、まあ……やっぱり一緒に学校出て、本部基地向かってる時が、なんか、一番楽しいかな?」
「あっそ」
「照れてるぅ〜!」
「何の面白味もないあんたの回答の、どこに照れる要素があるの?」
「いや、ちょっと言ってみたかっただけです」

[14] 昔と今で変わった所はありますか?
「ある?」
「特には……あ、でも藍ちゃんちょっと雰囲気丸くなった? 嵐山さんたちに可愛がられてるし」
「そりゃ一番年下だけど、佐鳥先輩や時枝先輩と一歳違うだけだし特別可愛がられてないわよ」
「そっかな。佐鳥くんもとっきー先輩も藍ちゃんのこと可愛い可愛いしてると思うんだけどなー?」
「時枝先輩は兎も角、佐鳥先輩とか殆ど同い年みたいなもんじゃない……あんたは、なんか疲れてきてるわよね」
「そこまで老けてないから」
「肌年齢調べてみたら?」

[15] 「本当に親友なの?」と、相手を疑いそうになったことはありますか?
「今まさに疑ってます」
「そもそも藍ちゃんのほうから“親友じゃないから”とか“単なるクラスメイト”って連呼されてるしね?」
「……何よ、気にしてるの」
「いや、別に。親友でもクラスメイトでも、構ってくれるならどっちでも良いし」
「あんたのそういうところ嫌い」
「ねえ、ちょ、そこは『私たち親友だからね』みたくデレてよ!?」
「なんでこの私が、意図的にデレなきゃいけないのよ」

[16] お2人の武勇伝をひとつお願いします。
「二人の武勇伝は特に……?」
「きよら単体だと、試験の度に馬鹿武勇伝生み出してるわよね。一年からはツチノコハンターとか呼ばれてるし」
「えへへ」
「えへへじゃないでしょ。ほんっとに、二度と馬鹿げた作文書くんじゃないわよ。卒業文集は提出前に私が添削するからね」
「それ奈良坂先輩からも同じこと言われた」
「奈良坂先輩のおかげで、調教の手間が省けて助かるわ。でも私も目を通すから、期日より早めに仕上げなさいよ」
「ええ……まあ、えー三日ぐらい早め……?」
「何言ってるの。添削いれて、それから改稿ってなると一週間は早く仕上げるに決まってるでしょ。私だけでなく、奈良坂先輩も添削いれるんだから」
「藍ちゃんに見せるから良いって言ったのに」
「ふーん。ま、そうよね。あんたと奈良坂先輩とか絶対合うはずないわよね。精々見放されないように頑張りなさい」
「先輩に見放されても藍ちゃんがいるし、別にどーでも良い!」
「それじゃ、私に見放されないように気を配ることね」

[17] 周りに自分たちはどう思われていると思いますか?
「腐れ縁」
「友達」
「ああ、まー学校の子とかはね?」
「四六時中一緒にいて同じ学校の同じ教室に三年通ってるんだから、誰だって友達とか親友同士だって思ってるに決まってるでしょ」
「でも太刀川さんとか“鈴原の先代調教師”って呼んでるよ。藍ちゃんのこと」
「先代? 現役でしょ。っていうか、それって結局私があんたのことやたら構ってるって揶揄じゃない。もっとしっかりしなさいよね」
「うーい」

[18] 「親友」と言う文字の他に自分たちを表すとしたら、どんな文字が似合いそうですか?
「調教」
「もうそれは良いから、もっと真面目に考えなさいよ」
「うーん。クラスメイト? 腐れ縁? 介護? 介助? お荷物?」
「……腐れ縁でいいから、あんた、私に迷惑かけてる自覚があるなら、これからは私のプラスになるよう生きて頂戴」
「努力はします」

[19] これから先もずっと親友でい続けられそうですか?
「腐れ縁らしいから、付き合いは続くでしょ」
「ぼちぼちねー」

[20] 最後に、お2人でメッセージを交わしてください。
「なんで最後のほう、あんたのほうがテンション下がってきてるのよ。他人をこんなことに付きあわせておいて」
「初っ端から騒ぎ過ぎたなってのと、藍ちゃん五月蠅いって言ったじゃん!!」
「そうだけど! 急にローテンションになられても困るでしょ?!」
「ごめんごめん」
「ほんっとに……もう二度とこんなこと付き合わないから。今度はあんたがデレデレしてる小南先輩か、仲良しの国近先輩にでも頼んだら」
「えーこんなの付き合ってくれるの藍ちゃんだけだよー? 小南ちゃんは私のこときょーみないし、国近ちゃんとは友達ってか先輩後輩だし」
「……あっそ。なら、仕方ないわね」

[--] お疲れ様でした。
「死ぬほどくたびれました」
「私は藍ちゃんと一緒で楽しかったです!」

質問配布元:あなぐら


 ★誰もいないところで相手の長所と短所を聞いてみた。

「きよらとか短所の塊だから、改めてリストアップするのって手間なのよね。短所も長所もバカって言葉でふんわり纏めておくのが一番無難だけど、敢えて言うとしたら……短所はすぐに茶化すところで、長所は、他人のことよく見てるとこかしら。馬鹿のくせに、私が消しゴム忘れてきたとか、足捻ったとか一番に気付くのよね。まあ私相手じゃなくても他人の変化に敏感なあたりが気持ち悪いっていうか、情が浅く広いっていうか、そりゃ誰彼かまわず手出しするタイプじゃないけど、馬鹿のくせに、そういうの、ほんと腹が立つわ」

「藍ちゃんの長所は色々あって言い切れないけど、まー短所はアレだよね。プライド高すぎ。強がり。素直じゃない。自分に対して求めるものが高すぎるし、ある程度スペック高いから余計に妥協点見つけらんなくて意固地になりがち。そういう、要領良さそうな癖に不器用な生き方しかできないとこ結構好き」

親友2人に20の質問


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