(奈良坂くんと揉めてた期間の茶番)
国近ちゃん「ねーきよらちゃん、うちの隊にいれようよ〜」
太刀川さん「駄目だ。戻して来い」
きよら「いや、自力で戻れます」
国近ちゃん「A級アタッカーに育てるから〜良いじゃん〜」
太刀川さん「おまえなあ、前もそう言っておれの3Vボルトロス持ってって結局使わなかっただろ」
きよら「あ、そいつ今私のブラック2にいます」
太刀川さん「ほら見ろ。おれが暇に飽かせて厳選したボルトロスが旅パになってるじゃないか」
国近ちゃん「きよらちゃんのことは他人の4Vガブリアスとトレードしたりしないもん。ちゃんと育てるし、ご飯も食べさせるし、学校も行かせるからうちの隊で飼おうよ〜」
太刀川さん「うちの隊には役割を持てない個体を飼う余裕はない。戻してこい」
きよら「
隊員にするんじゃなくて飼うの? 飼うつもりなの?」
国近ちゃん「良いじゃん。うちの隊、スナイパーいないし空きあるし」
太刀川さん「うちの隊は火力重視の前線屋だってのは、国近も分かってるだろ。真面目な話、B級・A級以前に今後も鈴原に火力向上は見込めない。火力ゴリ押し出来ないアタッカーは、うちの隊じゃ使えないんだって。スナイパーはもっと要らない」
国近ちゃん「でも面白いし、私のこと先生って呼んで尊敬してくれるからバ可愛い……」
太刀川さん「分かった分かった。ファービー買ってやるから。な?」
国近ちゃん「ファービーはきよらちゃんより頭良いからやだ。きよらちゃんが良い!!!
三平方の定理をヘイヘイホーの営利って記憶してるきよらちゃんが良いの!! 分数で間違える中学生なんてきよらちゃん以外いないもん!」
太刀川さん「今は良いかもしれないけど、来年で高校に……
まあなんとか奇跡が起きて上手くいったらあがるかもしれないし、あがれなくても年齢は平等で高校一年生相当の年齢になる。その時『老けてきて可愛くないし、馬鹿で役に立たないの拾っちゃったな』って思うのはお前だぞ。俺は散歩も家庭教師も何も手伝わないからな」
国近ちゃん「でも、でもぉ、」
太刀川さん「鈴原が馬鹿なのも、特定の隊に入らないのもお前のせいじゃない。また四人でランク戦、頑張ってけばいい」
国近ちゃん「
太刀川さん……!」ワアッ
きよら「割とこうさっきから色々胸に来るんですけど出水先輩ちょっと」
出水くん「ナデナデシテー(笑)」
きよら「出水先輩が年上でさえなかったら思いつく限りの罵詈雑言を口にしてるのに……」
太刀川さん「兎に角、鈴原を入れてもうちの隊のデメリットが増えるだけだ。さっさと放流してこい」
国近ちゃん「……行こうきよらちゃん。ごめんね、いつか立派なA級アタッカーになって太刀川さんをぎゃふんと言わせてやるんだよ?」
きよら「如何でも良いからザリガニ釣りに行きたい……」
きよら「え、嘘でしょ……これに入れっていうの?」
国近ちゃん「約束」
きよら「いやまあ入ります。入りますけどね? でも国近ちゃん先生、この一時間近くで大分私のメンタル削ってますよ? あ〜これ、あれです。慰謝料的な何かを求めて訴訟起こされるレベルのアレですよ? それでも私に、このダン箱に入れと」
国近ちゃん「きよらちゃんが入るサイズの奴探すの大変だったよ〜!」
きよら「
あ〜んもー! 屈託のない笑み〜! ……あ、ほんと結構余裕あるわ。お花見の場所取りん時とか便利かも。しかし惨めだなこれ」
国近ちゃん「良い隊に拾ってもらうんだよ……うっ、うちの隊がもっとレベル低かったら良かったのに」
きよら「ウィッス」
国近ちゃん「気分下がるから、にゃーって言ってよ〜!」
きよら「国近ちゃんはそら他人事だから良いかもだけど、私もう14歳っすよ。ただでさえ『拾ってあげてください』なんて紙貼られたダン箱はいって、こんな知り合いだらけの場所でにゃーんとか言えないっすわ。マジ勘弁」
国近ちゃん「そういえば前に頼まれたプリント、学校のじゃなくて奈良坂くんからのだったんだって?」
きよら「
にゃーん! きよらにゃん、国近にゃんが大好きにゃん! 二人のナイショにしてにゃ〜? 二人だけのナイショを一杯つくって、もっと親密になるにゃん」
国近ちゃん「か〜わいい〜!」
きよら「へへ……幾らでも媚びますんで、どうかご容赦の程おねげえします……えへへ……」
国近ちゃん「にゃー?」
きよら「ナデナデしてほしいにゃ〜!」
国近ちゃん「きよらちゃんは頭が軽くてかわいいなあ〜!」
きよら「にゃへへ……なにとぞ、なにとぞにゃいみつにおねがいしますにゃ、お代官様」
国近ちゃん「お主も悪猫よのう」
緑川くん「(何やってんだ)」
緑川くん「なにこれ」ゲシッ
きよら「けーるーなーやー!」
緑川くん「拾ったげよっか? うちの隊で飼っていいか草壁さんに聞いてあげよーか? ほら、にゃーって媚びてみなよ」
きよら「うっせーな! 国近ちゃんだから付き合ってやっただけで、誰がお前に媚びるかよ、退け、出れないじゃん」
緑川くん「凄い似合ってるから、そのままダン箱着てなよ」
きよら「着てない! 入ってるだけだし、私出るから緑川使ってい、引っ張るなってばーあーもー!」
緑川くん「使っていいんでしょ? 紐つけて、ソリみたいにしていい?」
きよら「私が降りたらな! やめろやめろお前、階段階段あるって階段」
緑川くん「川浮かべたらこれ浮くかな」
きよら「てめー、トリオン体だからって調子乗ってんじゃねーぞ!」
木虎ちゃん「(まーたやってる)」
きよら「藍ちゃん藍ちゃん藍ちゃん助けて藍ちゃん、にゃー! 藍ちゃん! 藍ちゃん助けてにゃー!!」
嵐山さん「はは、楽しそうだな! 木虎も混じってきて良いんだぞ?」
木虎ちゃん「いえ、中三にもなって猫語で話すような馬鹿と知り合った覚えはないので遠慮しておきます」
嵐山さん「木虎は犬派か、実は俺もだ」
きよら「あ〜〜〜違う違うフォローの入れ方ちが〜〜〜う〜〜〜!!!」
緑川くん「おれにも媚びてよ。きよらん、プライドなさそうだし良いじゃん」
きよら「あるわテメーちょっとA級に上るのが早かったからって調子こいてんじゃねーぞほんっと止めてください待ってちょっと待ってやめて開発室まで連れてくのほんと止して!! 止してくださいにゃー!」
緑川くん「やっすいプライドだね、きよらん」
きよら「買い叩いたおまえに言われたくねーわ」
緑川くん「言われたくにゃい、じゃないの? ほら、早く訂正しないと鬼怒田さんとこまで連れてっちゃうよ」
きよら「あーもう良い! もう連れていきたきゃ連れていけ!!
昨日暇に飽かせて作った泥団子の全てを鬼怒田さんの車に積んできた!!」
緑川くん「
世は正に大後悔時代」
きよら「凄いツルツルなの出来たから、誰かに見て欲しくて……でももう皆帰っちゃってて……鬼怒田さんの車まだあって……ほんとちょっとアタッカーに転向した解放感でどうかしてた」
緑川くん「きよらんがどうかしてない時なんかあるの?」
きよら「じゃあ今から無知な緑川くんに自我の確立について教えてやるから止まれ。とーまーれーやぁー!」
鬼怒田「鈴原ああああああああああ!!!! 貴様、まーた騒ぎを起こしおって! 今度という今度は容赦せん!!! 緑川、そのままそのバカを連行してこい」
緑川くん「へーい」
きよら「ちょっと待って、待って、ヘイKINUTA、カームダウン……! いや、まってまって宗教上の理由で仕方のない理由がそこにはあったんです」
騒がしい奴ら
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