乱文倉庫
 (奈良坂くんとあーだこーだなる前)

きよら「藍ちゃんが男だったら誰と付き合いたい?」
木虎「うーん(一応きよらと一緒にいるのが一番楽っていうかまあ楽しいと言って差し支えはないし、顔もふつーに可愛いと思うけど、この子の性格からして私が男だったら凄い煙たがられそうな気がしないでもないし……)」
きよら「私? 私? それとも私?
木虎ちゃん「(大体この子、太刀川さんとか当真さんには媚びてるし、米屋先輩とか出水先輩みたいなチャラいノリの男子とは仲良いけど、恋愛対象…ではないみたいだし、一緒にふざけれない男子は奈良坂先輩みたく嫌うか意識に留めないかのどっちかだから……)」
きよら「そ、そんな真面目に…」
木虎ちゃん「(ボーダーではそんなでもないのに学校の後輩たちとはなんかすごい仲良いし、優しくしてあげるし、どっちかっていうと男役に回ること多いし、可愛い女子が好きだし、私がもし男で全然可愛くなかったら歯牙に掛けられないような)……あんたって結局私の体が目的なのよね」
きよら「何がどうしてそうなったの?!?!」
木虎ちゃん「……もし私が男だったら勿論凛々しくて顔面偏差値は高いだろうけど、きっと今より可愛くはないだろうから……女好きのきよらの関心は引けないんじゃないかって思って」
きよら「他人のことさんざナルシスト云々言うけど藍ちゃんだって同じ穴の狢だよね」
木虎ちゃん「あんたよりはマシ」
きよら「てゆーかレズじゃないし! 普通に男の人好きだし、もっと言うと『私も男だったらきよらかな』『も〜藍ちゃん好き!』がしたいだけだし!!」
木虎ちゃん「脳味噌に蛆が湧いてもそんなことは言わないから、安心なさい。大体、じゃあ、あんたは男になった私を好きになるわけ?」
きよら「天地がひっくりかえっても好きにはなんないと思う
木虎ちゃん「あんたね、いい加減にしなさいよ」
きよら「え、だってだって、じゃあ藍ちゃんは男になった私のこと好きになる!?」
木虎ちゃん「チャラチャラしてるし馬鹿だし女々しいし凄く鬱陶しいと思う。一番嫌いなタイプ
きよら「でしょ! でも私は藍ちゃんのこと好きだから藍ちゃんが好きになった男の人はもれなく寝取ってホモにしてからポイだよ! 藍ちゃんが振り向くまでずっと掘り続ける!
木虎ちゃん「そこまで私のこと好きなら男になっても愛しなさいよ!! 私の好きな女を寝取ってレズにするぐらいの気概を見せて然るべきじゃないの!?」
きよら「え、うーん……男になった藍ちゃんはなんか奈良坂先輩っぽくてウザそう……っていうか学校も違うだろうし、接点なさそう……」
木虎ちゃん「やっぱりあんた、私の今の顔が好きなだけじゃない」
きよら「そんなことない!! そんなことないもん!」
木虎ちゃん「(ま、きよらが私にベタ惚れだものね。向こうがチャラチャラしてて私が真面目だから相性は良いんだろうし、きよらだってそこんとこは分かってるはずなのよ。でなきゃ、こんなに四六時中私に付き纏ったりしないだろうし、やっぱりきよらにとっての私って特別なのよね)」
きよら「藍ちゃんに叱られると凄い気持ちいいもん!」
木虎ちゃん「……」
きよら「何言ってんだこいつみたいな目で見てくるところとか、普段私の保護者名乗ってるくせにめんどくさい時は私が何してようと見て見ぬふりするとことか、他人の間違いを見下すような態度で注意してくるとことか凄い好き!! あと顔、顔十割」
木虎ちゃん「割りと今本気で気持ち悪い」
きよら「うそ……すき……」
木虎ちゃん「てゆーか、あんたの好きな異性のタイプが全然分からないんだけど」
きよら「藍ちゃんはヒモっぽい男好きだよね」
木虎ちゃん「鳥丸先輩は全然ヒモじゃないでしょうが。勤労学生よ勤労学生。すっごく真面目で気遣いに長けてて優しくて責任感強いんだからね」
きよら「あいつきらい」
木虎ちゃん「じゃ、どーゆーのが好みなわけ」
きよら「うーん」
木虎ちゃん「……真面目に答えて欲しいんだけど、ほんとーにレズじゃないわよね」
きよら「距離置かれたら素直に言えるものも言えなくならない?」
木虎ちゃん「やっぱりレズなのね」
きよら「違うってば、大体彼氏いたじゃん。マジで彼氏彼女って呼びあってただけの間柄だったけど」
木虎ちゃん「別れてから大分経つのに違う人と付き合う気配ないし……」
きよら「確かに藍ちゃんと仲良くなってから即別れたけど、別に藍ちゃんと仲良くなってからレズに目覚めたとかじゃないからね?」
木虎ちゃん「じゃあ、どんなんが好きなのよ」
きよら「そら好きになってみないと」
木虎ちゃん「端的に聞くけど、今好きな人がいるの? いないなら、どういうタイプの男子に告白されたら付き合ってもいいかなって思うの?」
きよら「え……うーん(嘘つくのなんか気が咎めるけど、でも素直に言ったら全部話すまで解放してくれなさそうだし、そしたらしろーくんにポロッとなんか言いそうだし)いない」
木虎ちゃん「何? 間があったんだけど」
きよら「いや、太刀川さんとか当真さんのことは異性として見てるのかなーって思って」
木虎ちゃん「どう考えても見てないでしょ。あんたの性格上、異性的に好きだったらあんなにベタベタ媚びれない」
きよら「そーかな」
木虎ちゃん「……好きな人、いるでしょ」
きよら「いたら、藍ちゃんに言ってるってば。ちょっと今パッとイイナーって思う人が浮かばないだけ」
木虎ちゃん「……ほんとに?」
きよら「……好きな人出来たら言うね。でも、今は藍ちゃんと一緒が一番好き」
木虎ちゃん「あっそ」

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