乱文倉庫
緑川くん「なにやってんの」
きよら「見りゃ分かるだろ」
緑川くん「ネイバーのはやにえ?」
きよら「木登り!!!! 他人を勝手に殺すな!!!!
緑川くん「おれの知ってる木登りはそんな先端部分まで行かない。え、なに、下りれないの?」
きよら「ガッテン」
緑川くん「ばっかじゃないの。なんで上ったの」
きよら「そこに……木があり……奈良坂先輩に叱られ……私はムシャクシャしていました」
緑川くん「あっそ。ほら、」
きよら「もっと親身になってくれよ……何、手なんか広げて。自分は手をフリーにしても奈落に落ちることはない身ですよって自慢?」
緑川くん「なにそれ。違うから……ほら、受け止めてあげるから……てーはなしなよ」
きよら「バーロー! こちとら先週より一キロ増えて48キロなんだぞ! オメー何キロだ!!!
緑川くん「えっ……47……」
きよら「ほらな!!! マイナス一キロに全てを委ねられるわけがないでしょ!! 虚無よりも奥深い暗黒めがけて落ちろっての!?」
緑川くん「たった一キロじゃん! 先週のきよらんじゃん!! いーからさっさとしないと、枝折れるよ!? 流石に枝ごとは痛そうだからやなんだけど」
きよら「この枝が折れるんなら緑川の肋骨なんかボッキボキになるわ。シオコショー症だわ……良いから、さっさとトリオン体になるかマット持ってくるか選んでよ。もしくは太刀川さん呼んで」
緑かあくん「トリガー、鞄のなかだって……なんで太刀川さん?」
きよら「太刀川さんの肋骨ならボッキボキになっても誰も怒らないだろうし……流石に太刀川さんは私より体重あるだろうし……」
緑川くん「きよらん重くないってば、だいじょーぶだよ。ちゃんと受け止めてあげるから、ねえ」
きよら「やだよ! おまえ、なんか、だってスーザンの淫行とかあるじゃん! 距離×速度÷時間みたいな物理法則あるじゃん!」
緑川くん「それは算数だよ、きよらん。あとスーザンの淫行じゃなくてニュートンの林檎じゃないの」
きよら「そうかもしんないけど早く助けて太刀川さん呼んできて」
緑川くん「だから、おれでいーじゃん! せーぜー五メートル高いぐらいなんだし、重力考えたって大したことないってば」
きよら「48に5掛けたらえらい数字になるぞ!! おまえに250キロの肉の塊を受け止める覚悟はあるのか!!!!」
緑川くん「どこの惑星の物理法則か知らないけど、ここ地球だから。ねえ、いい加減にしないと、木の幹蹴って揺り落とすよ」
きよら「やめて! 太刀川さん助けて!! 太刀川さんの馬鹿! ターザンごっこしようって約束したのに再々々々試だなんてひどい! おちる!!! 死ぬ!!!」
緑川くん「太刀川さんいないんじゃん! いないんなら、ほんとおれで良いじゃん! あーきよらん折れる折れる枝折れるっていうか幹が折れるって、なんでそんな先端部分まで上ったの? 馬鹿じゃないの? だからもう上のぼったら駄目だってバカなの? 馬鹿だから高いところが好きなの?」
きよら「もう良い。もうここに住む。ここに家立てる。緑川、行って。そして奈良坂先輩に昨日のプリント、ザリガニ釣りのどさくさで川に流しちゃいましたって言っておいて」
緑川くん「きよらん何やってんの。ほんと何やってんの。つーか何言ってんの。ほんとに中三なの」

緑川くんと馬鹿


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