乱文倉庫
(奈良坂くんと付き合いだして以降)
(※※下ネタ注意※※)


太刀川さん「鈴原、奈良坂と付き合ってるんだって?」
きよら「うあ、今更っすか。太刀川さん、割と私に関心ないっすよね」
太刀川さん「そーか、付き合ってるのか……おまえが言ってこないのが悪い。春先は慌ただしかったし、現におまえだってここ数週間、俺にちょっかいださなかっただろう。米屋なら早々に気付いてたか知ってたかしてんだろうけど、奈良坂の性格を考えて、他人に広めたりもしてなさそうだしな。……いつから付き合ってるんだ?」
きよら「五か月前ぐらぃったいんれふえど」
太刀川さん「報告しろ」ホッペグイー
きよら「いや、私たち付き合いはじめました★ってか!? そんなんして二か月で別れてたら笑い種じゃないですか……太刀川さんなんか『きよらちゃん、振られて残念だったねパーティ』開いてくれそうだし……」
太刀川さん「傷つくなー」
きよら「いやだって、太刀川さん単位でヤバかったじゃないすか」
太刀川さん「可愛がってた後輩が、彼氏出来た途端に俺のこと放置で彼氏とキャッキャしてんだもんなーあー駄目だ立ち直れない……」
きよら「太刀川さんとは遊んでたじゃないですか。一月前も一緒にタイムカプセル埋めたし、四年後一緒に掘り出そうねって約束もしたじゃないですか! 太刀川さんとも十分キャッキャしてますよこれ!」
太刀川さん「そうだった、そうだった。いやーこの年になって『しょうらいのおれへ』なんて作文書くとか思わなかった」
きよら「えー。太刀川さんがどうせ埋めるならマジでタイムカプセルっぽいのが良いとかいって、作文書いて来いって言ったんじゃないですか。私、奈良坂先輩に作文添削されたんですよ……十五回も書き直した……もう四年と言わず永遠に地中深く埋まっていて欲しい。二度と読み返したくない」
太刀川さん「マジか。どんな内容なのか気になるな……というか、それこそ四年後に奈良坂と付き合ってなかったら気まずくなる奴じゃないのか?」
きよら「あー。元カレに添削されながら徹夜で書いた、心にもない将来への希望だわ……ってシンミリするかもですね」
太刀川さん「よし『きよらちゃん、透くんと一年で別れて残念だったねパーティ』が出来るな」
きよら「いちおまだ付き合ってるんでやめてくださいよ」
太刀川さん「奈良坂と別れたらいつでも言えよ。体で慰めてやるから……」
きよら「その頃までには高校卒業してて、太刀川さんが未成年者へ淫行を働いたとかなんとか騒ぎにならないと良いね……」
太刀川さん「つーか、お前らもうヤッた? まだか? 奈良坂はもう高三だし、おまえだってそんな初心ってタイプじゃないんだから、五ヶ月も付き合ってたらもうヤッたろ」
きよら「ヤッてないっす」
太刀川さん「まあボーダーに所属してる以上は別れてからも顔突き合わすだろうし、ヤんないほうがいいかもな。気まずいぞー周囲が」
きよら「太刀川さん、なんでそんな私と奈良坂先輩が別れる前提で話を進めるんすか」
太刀川さん「いや正味な話、おまえと奈良坂は相性良くないだろ」
きよら「良くないですねえ。でも、いちおボチボチやってます。その内、まあ奈良坂先輩が乗り気になったらヤるんじゃないですか」
太刀川さん「胸が大きくなったら太刀川さんと結婚するとか言ってたのにな……
きよら「よーし、太刀川さんの人間としての器が大きくなったらきよらちゃんと結婚しよーね!
太刀川さん「もう俺の人間としての器は十分すぎるから問題ない」
きよら「てゆーか、てゆかてゆか。てーか太刀川さん」
太刀川さん「おお?」
きよら「てゆか、私……お腹に」
太刀川さん「本当に俺の子なのか……?
きよら「ひどい、あなた……疑うんですか!? 二ヶ月前の、あの時の子供よ!!
太刀川さん「なんだって……よくやった! 元気な男の子を産んでくれ、タエコ!」
きよら「た、タエコ……!? アナタ、また他の女と寝たのね!? ってゆー茶番は、まーそこそこにしておいて本題に戻りますけど、私、お腹に傷あるんすよね。ケッコーでっかい。あの……萎えません?」
太刀川さん「何かと思えば、可愛いなおまえは」
きよら「なんすか、急に頭撫でても何も出ませんよ。別にもう痛いとか全然ないけど結局残っちゃったんすよね。まあきよらちゃんの持ち前の可愛さでは逆にちょっとぐらい傷があったほうが魅力的かも……?」
太刀川さん「そうだな、鈴原はかわいーから気にならない気にならない。もし奈良坂が萎えるようなら、おまえからフッとけ。そんで俺と付き合ったら良い」
きよら「いや、まー別に萎えても……奈良坂先輩スゲー些細なことで萎えそうだし、何ならヤッてる最中に警報が出ただけでも萎えそうだなって思うんで、そこらへんは凹むとかそーゆーのないと思うんすけど」
太刀川さん「ああ、まあ分かるけど……鈴原は割りと気遣い屋だよな。で、思うけど?」
きよら「なんか、こう『傷があるの……』って打ち明けてから、まあ奈良坂先輩も『気にしない』とか言うんだろうけど、いざヤリはじめて、こう、裸になるじゃないですか」
太刀川さん「なるだろうな。もし奈良坂が着エロ派だったら、その時は教えてくれ」
きよら「で、奈良坂先輩のことだから、まあ慰めてくださると思うんすよ。私が気にしてるんだろうなって考えて、とりあえずテキトーにフォロー入れてくれると思うんです」
太刀川さん「……そうか? あいつにそこまでの配慮が、まあ……まあ適当に言うだけは……?」
きよら「そんときに『章平の体と同じぐらいきれいだ……』とか言われたら私どうしたら良いんです……?
太刀川さん「幾らなんでもないだろ。あったとしても、それこそおまえ、別れれば済む話じゃないのか」
きよら「いやだって、その時彼氏に組み敷かれながら『あっ男と比べられてる』『えっ古寺くんの裸見たことあるの?』『あっまあ学校おな、いやないでしょ』『古寺くん(男)の裸を見た上で綺麗と称している奈良坂先輩(男)』『ホモ』『えっホモなの?』『古寺くんがネコ?』『古寺くん、どんな気持ちで私たちと接してたんだろう』『古寺くん……呼ぶ? 私、帰る……?』『二人の仲に、私、邪魔だったね、私……気づかなかった……』って一瞬のうちによぎるんですよ」
太刀川さん「そらー凄い。無駄な心配に心砕きすぎだぞ、鈴原……」
きよら「トラウマもんですよ……その後太刀川さんとヤるとして」
太刀川さん「おまえの十八歳の誕生日にな」
きよら「ヤるとして、まーた思い出すんですよ……もしかして太刀川さんも出水先輩とデキてるかもしれないって不安が湧いてくることになるんですよ要するに……しかも十八歳の誕生日に……」
太刀川さん「ちょっと待て、どう考えても俺は普通に女好き扱いされてるだろう。おまえだって、」
きよら「もうわかんないですよ!! 奈良坂先輩だってモテるのに古寺くん大好きだし、私なんかと付き合いだすし!!」
太刀川さん「鈴原は可愛いから奈良坂と付き合いだしても可笑しくないけど、俺と出水は絶対にない」
きよら「あーもう、まあそれは良いや。私、出水先輩はバイだと思ってるけど……」
太刀川さん「絶対によくないだろ、それは。俺の後ろの処女のためにも徹底討論するべきだろ……」
きよら「そこは二人で徹底討論して決着つけたらいいじゃないですか。それで話戻しますけど、まあ、何度か二人でいて、このままヤるかもーって、ちらっと思うことがね、何度かあったんですよ」
太刀川さん「お」
きよら「うち両親全然帰ってこないし、奈良坂先輩帰り基本的に送ってってくれるし、そんで奈良坂先輩んちもその日家族が遅くて夕食は外で食べてくるよう言われてたら、うちで食べてきます? って流れになるじゃないすか」
太刀川さん「おー」
きよら「でも私の部屋、しろーくんグッズばっかだし……奈良坂先輩、部屋入った瞬間にドン引きしちゃって」
太刀川さん「それは、奈良坂がリビングかどっかいる間に適当に仕舞っておけたろ……?」
きよら「部屋入れるつもりなかったんですよ。でもなんか、まあ面倒くさがらずしまっておけば良かったなとは自分でも思ったんで、二回目にうち来たときは仕舞っといたんです」
太刀川さん「なんだ。セックスについてはおまえのほうが積極的なのか」
きよら「いや、なんかヤるならヤるでドーンパパッと済ましちゃったほうがスッキリするし、そうでなくとも、リビングで奈良坂先輩と喋ってるってのも、どーせ大体親帰ってこないんで最悪リビングでヤッても良いんですけど、まあ色々と、私は普段から自分の部屋か台所かにしかいないし、先輩は親が帰ってくるんじゃないかみたいな感じで、どっちも落ち着かないし、まあ部屋入れるじゃないすか」
太刀川さん「そうだな」
きよら「そしたら今度はしろーくんのポスターが消えてるとか写真がないとか色々言い出して、もう私がしろーくんに懐いてるのは周知のことだし、部屋の状況も一回見ているわけだし、一々仕舞われるほうが気になるとか不機嫌になっちゃって、めんどくせーんですよ。そんでしろーくんのポスターとか写真とかぬいぐるみとか全部元に戻して解散」
太刀川さん「……鈴原は割と秘密主義だよな。菊地原と顔なじみだったことといい、奈良坂と付き合いだしたことといい。傷つくなー」
きよら「んなことないっすよ、聞かれてないからゆってないだけじゃないですか」
太刀川さん「まあ、俺は良いけどさ。鈴原が誰とどういう関係だろうと、俺との関係に影響があるわけじゃないし。でも奈良坂とセックスしたいんなら、それはあいつの家に行くほうがまだしも成功率高いんじゃないか? 彼女の家で、彼女の好きな男のポスターの前でってのはレベル高すぎだろ。俺は平気だけど」
きよら「好きだった男の子のポスターです」
太刀川さん「過去形に訂正してくるぐらいなら剥がせ」
きよら「しろーくん可愛いから、もうちょっと保留で。ていうか私、先輩とヤりたいんですかね。セックスって楽しいですか」
太刀川さん「楽しいかどうかは微妙なとこだな。気持ち良い」
きよら「あー……じゃあ、別にヤんなくっても良いかな。傷見てどんな反応するか気になるだけだし、そんなん服めくって見せたら良いだけですもんね」
太刀川さん「参考までに見せてみろ」
きよら「良いっすよ。今日は上下分かれてるのでめくりやすいし。うんと……こんな感じです。左の脇腹から、ゆるーく斜め」
太刀川さん「腰から尻のあたりにかけて、肉付きが良いのは結構エロスポイント高い
きよら「うーん! 今はそういう感想は求めてないんだけどなあ! いや、えー。でも、個人的にはお尻から太もものあたりはもうちょい落としたいんですけど……太くないですか。しろーくんも奈良坂先輩もかなり色々薄いほうだし」
太刀川さん「いや落とさないほうがいーって。男はどうしても尻周りに肉付かなくて薄っぺらくなんだから、あいつらと比べるなよ。これで、もうちょい胸育ったら完璧だわ。AVデビューするか」
きよら「うーん。そゆもんかなー……。そこはアイドルデビューにしてくださいよ。で、傷どうです?」
太刀川さん「腰周りがエロいから全然どうでもよかった。つーか傷跡って皮膚薄いから、そこんとこの感度良くなるじゃん。逆に自分の性癖やプレイの幅が広がりそうで良いと俺は思うぞ」
きよら「太刀川さんの意見は参考になんないなあ……てゆか、胸ありますよ。藍ちゃんよりかはないけど、今Cですもん」
太刀川さん「ああ、木虎はでっかいよな。あいつD? Eある?」
きよら「そこまでは知んない。……奈良坂先輩、これ見たら引くかなー」
太刀川さん「何とも言えないけど、多分彼女の部屋行ったら菊地原のポスターがデカデカ貼ってあった時よりか衝撃は薄いだろ」
きよら「そんなガッツリおっきくないですよ。A3ぐらいで……」
太刀川さん「結構なサイズだぞ、それは」
きよら「まあ別にいいんですけどね。ヤれよーと、ヤれなかろーと。でもやっぱいざヤるって時に変なことしたくないし、出来ればこっちで主導権握りたいんで、当真さんにアドレスもらって、エロ動画とか見てたんですけど」
太刀川さん「あいつは本当にいい仕事をするな……」
きよら「初めてって痛いって言うじゃないですか。血が出るって」
太刀川さん「そうらしいな」
きよら「血が出た瞬間、奈良坂先輩凄いなんか萎えそう。エロ動画はなんかみんな『生まれたときからセックスしてます!』みたいなノリだし、処女とのハメ撮りセックス漏出とかいうのも入れた瞬間からアンアン喘いでるし、全然出血しないってか下半身映らないし、結局処女がどのぐらい出血するかわかんないんすよね。なるべく奈良坂先輩の目に付かないようティッシュで拭いちゃいたいんですけど……フェチラオ? とかして紛らわせてるあいだに拭けないかな……? でも面倒くさいから奈良坂先輩とはヤんないほうがいいかな……」
太刀川さん「破瓜の血より何より、初エッチで急にフェラチオとかしてくるほうが萎えるだろ……というか、鈴原、エロ動画観ててエロい気分になったりはしないのか?」
きよら「うーん。凄い声量だなあ……とかは思う」
太刀川さん「オナニーとかは?」
きよら「一回雑誌かなんかで知った時やってみたけど、痛いだけだったんすよね。マグロなのかな」
太刀川さん「最近の女子向け雑誌は進んでるからな……マグロかどうか、確かめてみるか?」
きよら「これ、AVによくある、AV女優のインタビューみたいっすね」
太刀川さん「お、よく知ってるな。当真か?」
きよら「AVは出水先輩から二回ぐらい借りたんですよ。出水先輩って年上もの好きですよね」
太刀川さん「鈴原。おまえは顔も可愛いし、ノリがいいのも可愛いけど、もし出水がホモになったらそれは半分ぐらいおまえの責任だと思うぞ」
きよら「そうですかね? あ、太刀川さん、今度AVごっこしましょうよ。私、お父さんのハンディカム持ってくるんで、正面ロビーんとこあるソファで、太刀川さん座ってて、私ビデオ回しながら『慶ちゃんは普段どんなことして隙を潰してるのかな?』とか『週に何回ひとりえっちするのかな……?』『好きな体位は何かな?』とか質問するんで、AV女優っぽく答えてくださいよ」
太刀川さん「おお、良いなそれ。風間さんがどんな顔して通り過ぎてくかすげー気になるわ」
きよら「慶ちゃんはエッチな体してるねえ、体験人数は何人かな?」
太刀川さん「んーと、慶はーエッチしたことあるのはー三人でーす☆ 挿入手前も入れて良いなら五人」
きよら「生々しい人数っすね」
太刀川さん「嘘言ってもおもんないからな。あと、鈴原」
きよら「うん?」
太刀川さん「言い忘れてたけど、出水からAV二回ぐらい借りて〜のあたりに、奈良坂がすごい勢いでカフェテリア入ってきてからずっとこっち睨んでるから、いい加減気づいてやれ」
きよら「……出入り口塞がれてます? 隊服です? 制服です?」
太刀川さん「まあ、奈良坂の座ってる席のが入口に近いなあ。トリオン体だから、多分雑誌かなんかで知った時〜のあたりから聞こえてただろ。今の俺の台詞も聞こえてるだろうし」
きよら「ヒュー! 窓からにげ」
奈良坂くん「きよら、そこから一歩でも動いたら承知しないからな」
きよら「窓からニゲラの花が見えてとっても綺麗!
太刀川さん「よう、奈良坂。もっと早く混ざってきたら良かったのに、引っ込み思案だなー」
奈良坂くん「……」
太刀川さん「じょーだんだって。こんなとこで、五歳も年下の子供相手に変なことするわけないだろう。な、鈴原も俺と話してるときみたいにホットなジョークを言ってやれ」
きよら「と、透ちゃんは……体験人数は何人かな……?」
奈良坂くん「ゼロだ。満足したら、こんな茶番は終わりにして行くぞ。さっさと立て」

太刀川さんと猥談


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