※風間さんと模擬戦
「……誰にでも向き不向き、得手不得手がある。それも余裕があってこそだ。火事場の馬鹿力など結果論に過ぎない」
「一人で居続けるのは勝手だが、それなら無駄なプライドは捨てろ」
「格下が足掻くな」
「言い過ぎじゃないですか?」
「あのぐらい言わないと、動じない」「良くも悪くもムードメーカーだからな。躁鬱状態でかき回されるより、一旦思いっきり凹ましたほうが大人しくなるだろう」
「菊地原、おまえはどう思う」
「……辞めたら良いんじゃないですかね」
「どう考えても向いてないでしょ。緑川や木虎みたいな格上に囲まれて自家中毒起こすような、メンタル弱い奴」
「何事も中途半端なんですよねーー昔から、あいつには自分ってものがない」
「昔から?」
「まあ……家が近いんで」
「中学上がってからは全然ですけど」
「向いてないですよ、あいつ」
「そうか」
ムオンノクニ//13
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