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▼ 22

くうん、とジョンが心配そうに鼻先をすりつけてきた。

「あ、ああ大丈夫さ」

ジョンには申し訳ないが、寝室から出て行ってもらう。

音を立てないように静かに鍵をしめた。


リツにかけた薄がけをそっとはぐ。

ゆっくりとベッドに体重をかければ、
キシ、と小さくスプリングがきしんだ。
アルコールの入っているせいで体が熱い。

リツの上に覆いかぶさる。

閉じられた目。
きっと泣かせてしまうだろう。
きっともう口をきいてもらえないかもしれない。

それでも。
それでもリツの体を暴きたい。この柔らかな肌と自分の肌をあわせたい。

ゆっくりとワンピースをたくし上げる。

薄く開かれた唇にまた自分の唇を押し付け舌を差し込む。

くびれたウエストをさらりと撫で、更に上へと手をすべらせる。

柔らかな膨らみ。

その膨らみを守る下着をずらし、やわやわと揉みしだく。

徐々に尖り始めた頂きを触らないようそっと円を書くようになぞる。


脚を開かせ閉じられないように自らの足を割り込ませる。タイツの上からそろりと線を書いた。

「ん……」

そろり、そろりと何度も往復させる。

「んっ……ふ…ぁ……」

甘い声がリツから漏れた。

ずくりと自らの雄が疼く。
ジーンズの前を寛げればすっかり膨れ上がり下着にシミを作っていた。

苦笑しジーンズを脱ぎ床に落とした。

もう一度リツの唇に口付ける。

気づいて欲しい。いや、気づかないで。
矛盾するその気持ちと葛藤しながら自らの膨らみをリツの太ももに擦り付ける。

「ーーっ」

下着とストッキング越しだというのに甘美な刺激に腰がしびれるような錯覚を覚える。


「リツ」

両手でリツの頬を包み、また深く口の中を激しく犯す。くちゅり、と溢れた唾液と熱い粘膜から卑猥な音が漏れる。
キスをしながら夢中で擦りつけた。


「んっ……ーー!んーっ!んん!」


起きてしまったらしい。キスから逃れようと頭を振るが、私が両手で固定しているので逃れられず、今度は胸をドンッと叩かれた。

「んんーーーっ!!」

「あ、すまない」

涙で目がうるみ、頬が紅潮している。

ーーそそる。

「き、キース、なにして……」

「見ての通り、君を抱こうとしている」

リツの着衣は乱れ、私はズボンを履いていない。
リツの視線を感じながらシャツを脱ぎ裸になる。

「ちょっ!ダメだって……ああっ」

制止の声も聞かなかったことにして尖りきった胸の頂きを口にふくむ。

軽く吸い、口を離さないままねろりと舐めあげる。舌と歯で優しく食み、更に舌を尖らせて乳頭の先端をほじくるように刺激した。

「ふ……ぅう……や、やめてよキース……」

キースの体を押しのけようとするが、邪魔だと言わんばかりに両手をリツの頭上でひとまとめにして抑え込む。

「どうしてやめなくてはいけないんだい? ここ、気持ちいいだろう」

唾液で濡れたそこに息を吹きかければ、リツはぴくりと震えた。

「やめてと言われてもやめないよ」

鼻がつきそうなくらい至近距離でイェルシーを見つめる。

「愛してるよ、リツ」

濡れて艶やかさをとり戻した唇をとらえる。舌を滑り込ませても噛まれたりはしない。

「リツ、舌、出して」

「んっダメだよこんなのっ……お願いキースぅっあ!」

胸の頂きをきゅう、とつまむ。
きゅ、きゅ、と先端のみを小さくつまみこねれば静止の声は嬌声へと変わる。

「ああっ……はぁっん…だめ」

指は肌につけたまま、つつ、とへそへとすべらせる。脇腹をかすめ骨盤の出っ張りで手を止めた。

「腰、浮かせて」

リツはいっそう泣きそうな顔になった。
待ってみても腰を上げる気配はないので強引に力づくでストッキングごと下着を引きずり下ろす。

「うわっ! ちょっ なにしてーー!」

キースは、するり、とあらわになったリツの局部をなでた。

軽く指で秘裂を割れば、そこは既に潤っていた。
リツは急いで足を閉じようとするが、割り込ませたキースの膝があるせいで閉じられない。

「キース……やめよ、だめだよこんなの……」

「やめないよ」

キースが不敵に笑って見せればリツは体をよじり逃げようとした。

「だめだよ、リツ」

足をつかみ大きく開かせる。

とろりとしたぬかるみに指を沈めた。

「やぁあああああっ!やめて!抜いて!あっーーやだ!やだぁキース!」

逃げようとする腰をつかまえ、引き寄せ顔をうずめる。

可愛らしい小さな芽を舌でつつく。

「ひぅっ! ちょっと、なめないでってばぁっ」

抗議は無視してくにゅくにゅと舌で押しつぶしたり、尿道口をくすぐったりと刺激を与える。
沈めたままの人差し指がきゅう、と締め付けられた。
もぞり、と少しだけ奥に進める。

「や……だめ……抜いてよぅ……」

どけとばかりにリツはキースの頭を押した。

どんな顔をしているのだろう。
(きっと真っ赤な顔になっていて、りんごみたいになっているのかな)

秘芽を舌でくるくると円を書くように弄ぶ。
もぞり、もぞりと指を進めて、少し硬い最奥を探る。

「っーー!」

びくりとリツの体が震えた。

「ここ、気持ちいいのかい?」

「やっ、ちがっ」

「気持ちいいのだろう? ほら、ここ」

目当てのところにまた指を伸ばす。軽くかすめた程度でまたぶるりとリツの体が震えた。

「知ってるかい、リツ。 奥で感じられる子はね、とっても敏感でもっとエッチになれる身体なんだそうだ」

「っーー!」

ぬるりと指を引き抜く。

いやらしいぬるみが指にまとわりついて糸をひいた。その指を舐めればそれを見たリツは真っ赤になった顔をそらす。

(もっと顔を見せて欲しいのに)

指を増やし、また中に埋め込む。出し入れせずに中で拡がるように動かせば可愛らしい声が好い場所をキースに教えた。

舌を平らにし、面で包み込むようにして秘芽を擦る。

「ーーっ」

リツは手で口を抑えていた。

「ねえリツ。可愛い声を聞かせて」

リツはいやいやと頭(かぶり)を振った。

「そうか……ま、いいけどね」

ぐちゅり、と指を奥まで進める。

「!」

びくり、とリツの体が震えた。

「気持ちいいかい、 奥、本当に好きなんだね」


グチュグチュと音を立てて奥を攻めたてる。

「ーーーーっ!!」

ぎゅうっとナカが収縮した。

達してもなお最奥をくりくりと指先で弄べばヒクヒクと蠢き、鼻にかかった小さな声を漏らし痙攣した。

「またいってしまった。ほんとうに感じやすいね、リツは」

くたり、とリツの足の力が抜けた。膝の裏に手を差し込み軽く持ち上げる。

「リツ、本当に嫌なら能力使って止めてくれ」

痛いくらい充血した自身をリツの秘部にあてがう。

「いや……無理っ……できないよっ……」

指を抜かれてヒクヒクと誘う蜜壷へとぐちゅりと円をかくように擦りつけた。

「いいのかい?影、動いていないようだけど」

(能力で私を拒む隙は与えた)
キースはそう自分自身に言い訳をした。

「入れてしまうよ?」

くぷ、と先端を埋める。

「できなぅっーーああっ!」

今すぐにでも打ち込みたい。全てねじ込み何度も何度も擦り、掻き混ぜたい。

「ほら、先が入ってしまった」

先端だけゆっくりと出し入れする。
膨らんだカリが引っかかり、少しの抵抗の後に抜け出る。

「んっーー待ってってばぁ!!」

リツはネクスト能力を使う気配がない。

「リツ、止めないなら……止めないのなら私は私の都合の良い方に解釈するよ?」

リツの影は動かない。
リツの腰を掴んでさらに奥まで進める。

熱い。
とても熱くて吸い付くようだ。

「は、リツ、少しキツイかな? ここ、気持ちいいだろう? 奥、すきだろ……でもリツ、わたし、もう少しだけリツのナカに入りたい」

先端は最奥に当たっている。けれども、根元までリツに包まれたい。

ゆるゆると腰を動かし何度も何度も最奥に圧をかける。もう少し。もう少しだけリツの奥に。

奥に当たる度締め付けてくる。

リツは浅く呼吸を繰り返しながら、とろりとした顔になっている。







ぐち、と根元までねじ込む。

「っぅうーー! ああっ」

リツの、蕩けきった顔が苦痛にゆがむが、それすらも愛おしい。

「愛してるよ、リツ」

リツの熱を直接、深く感じられ、高揚感と幸福感で満たされる。

ゆっくりと、大きく動く。身体が揺れるたび甘い嬌声が漏れ、よりいっそう気分が高まる。


「気持ちいいかいリツ。 痛くない?」

リツは真っ赤になった目で見つめ返してくる。

「キースの、馬鹿っ」

「なんとでも言ってくれて構わないよ」

身体中にキスを落とし、心の中でリツに謝る。
これは最低な行為だ。

自分本意に何度も何度も奥に打ち付け、子宮口を何度も刺激する。

小さな悲鳴を上げて締め付け痙攣するリツの最奥に何も言わずに熱を放った。





眠ってしまったリツを腕の中に閉じ込める。
額に唇を押し付けたまま目を閉じた。

起きた時には、泣かれるのか殴られるか。

(けれど、後悔だけはしないよリツ……)



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