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▼ バレンタインおまけ

「ほら、口を開けて」

「ほ、ほんとにやるのスカイハイ」

「やるとも。さあ!さあ!」

ネクストの影響下にある彼女は自らの手で食事をしようとするとすべてチョコレートの味になってしまう。

それを回避するため、彼女に食べさせる役をかってでた。
まさに役得。下心はないとも。決してないとも。

フォークで刺したポテトを柔らかそうな唇にくっつける。
躊躇いつつもパクリと食べる。

「大丈夫かい?」

「うん。ちゃんとポテトの味」

ソテーされた人参も口の中に消える。もぐもぐと動く形の良い唇を見
いたずら心がむくりとかま首をもたげる。

一口大に切ったハンバーグをソースに絡め口元に運ぶ。

てろりと唇にソースが垂れた。

「あ」

彼女がナプキンに手を伸ばす。が、その前に私の指でソースを拭う。

そのままぺろりと舐め取る。

「す、スカイハイ?」

「本当だ。触れたものはチョコレート味になるんだね」

彼女の真っ赤な顔。
次は直接舐めたらどんな反応をするだろうか。

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