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02




 じゅくっ、ちゅばっ……

 最後に一際、念入りに肛門の襞を舌で舐めねぶってから、中年猟師はようやく顔を上げた。

 どうやら卑しい身分の男に、不浄以外の何物でもない、あらぬ部位を舐め回されて、半ば自失してしまったらしい。

 呆然と翠瞳を見開いたまま、きつく太腿を擦り合わせて浅く息を零している半裸の王子のを舐めるように見下ろすと、ロベルトは再び染みひとつない臀部を片手で鷲掴んだ。

 手荒に尻肉を捲り上げられて露になった肛門にゆっくりとーーしかし、情け容赦なく節くれ立った中年男の人差し指がずっぽりと嵌め込まれる。

「ぃ、ア……! あ……あ……ッ」

「ああ、最高によく締まる尻穴じゃねえか、王子様……尻に指突っ込まれて男に弄り回されるなんざ初めてだろう、ええ?」

 ますます太腿を擦り合わせ、背筋を仰け反らせて身悶える王子の尻穴を、浅黒く太い男の指が激しく出挿りした。

 およそ排泄器官とは思えぬほど淫靡な薄桃色の肉襞に容赦なく手指が銜え込まされ、引き締まった尻の谷間を抉り回されている様は、ただ眺めているだけでも涎が垂れそうなほど厭らしい。

 尻に銜え込まされた男の手指から逃れようと盛んに白い臀部が上下左右に振られているが、それが一層、卑猥な光景に拍車を掛けている。

 そして視覚的にもさることながら、まるでしゃぶりついてでもいるかのようにひくついて、男の指を喰い締めている肛門の締まり具合も実にいいーー大きく舌舐めずりしながら、ロベルトはひくつく肛門に二本目の指を押し挿れた。

「どうだい? 尻(ケツ)でしゃぶる男の指の味は……ちんぽの先から涎が垂れちまうくらい旨いだろう? 今からここに、もっとでかくて旨いもんをぶち込んでやるからな……!」

「ぁう! っあ、あ……は、んん……っ」

 王子の白い臀部がびくびくとのたうつや、聞くに堪えぬ卑猥な音が連続した。

 肉孔の具合にいよいよ性的興奮が昂ぶってきたらしい中年猟師が、夥しい男の唾液を含まされた王子の尻穴を、二本の太い指で激しく指姦したのだ。

 突き破らんばかりに指の股まで容赦なく手指が突き挿れられ、唾液塗れにされた直腸がぐちゃぐちゃに掻き回される。

「ぃ……ぁあ! ア、ど、うして……っこんな……っ」

「どうして≠セって?」

 どうやらこの世間知らずの麗しい王子様は、この後に及んでまだ自分の置かれた状態が理解出来ていないらしい。

 もっとも、国王に溺愛された箱入りの王太子とあっては無理もないーー喉の奥から迸りそうになる笑いの衝動を噛み殺しながら、ロベルトは分厚い唇を動かした。

「お妃様にはあんたを殺せと言われたが、その綺麗な面を見たら気が変わったんだ。あの恐ろしい女王様には、俺が猪の心臓を差し出して嘘をついておいてやる。確かに王子は殺した∞これが証拠の心臓だ≠チてな……だが、その代わりーー」

「んぁ……っ」

 散々嬲り尽くされた肛門から勢いよく手指が引き抜かれたのはそのときだった。

 荒々しく指姦され続けていた白い尻は、銜え込まされていたものが抜かれてからも尚、弄ばれた衝撃でひくついている。

 その様子をじっくりと目で愉しみつつズボンの前を寛げると、ロベルトはぞっとするほど甘く優しい声音で第一王子の運命を告げてやった。

「王子様、あんたにはこれから先、王冠も宝石も、上等な衣装も必要ねえ……ここで命を助けてやる代わりに、森の奥底の木樵小屋に全裸で家畜みてえに繋がれて、この俺のちんぽ奴隷になるんだよ。尻にも口にも毎日突っ込んで、善がり狂うほどたっぷり可愛がってやるからな」



 *     *     *




「あっ、ぁ、ア、っあ……ゃ、ぁあーー……!」

 樹草深い森林の奥で、肌と肌が打ち合わされる乾いた音が高く鳴り響いていた。

 幾重にも鬱蒼と葉を繁らせている苔生した大樹の下ーー丁度、頭上に突き出た逞しい枝に両手首を縛られて、黒髪の青年が一回り大柄な中年男に、背後から凌辱されていた。

 刃物でほとんど切り裂かれてしまったのだろう。

 絹のブラウスはかろうじて袖が残っている程度でもはや襤褸と化しており、下穿きもろとも膝下までズボンを引き摺り下ろされて剥き出しになった白く若々しい臀部の谷間で、赤黒く勃起したペニスが激しい抽挿を繰り返している。

「っはぁ、はぁ、はぁ……ああ、畜生、こんなにイイ尻は初めてだ! おら、王子様、お上品振ってねえでもっと啼きな! 雌≠ネらこういうとき、涎垂らして善がるもんなんだよ!」

「……ぁん! っや、あぅん……ッ」

 突き破らんばかりに一気に突き挿れた肉竿を根元の根元まで容赦なく直腸に嵌め込んだまま、中年男ーーロベルトは荒々しく腰を回した。

 びくびくと痙攣して逃げを打とうとする王子の腰骨を浅黒い両手で掴み据えるや、自ら捧げるような格好突き出させた白い尻に、獣めいた猛烈な勢いで腰を打ちつける。

「や、ァっあっあ、ああーー……!」

 尻を突き上げる強烈な男性器の一突きごとに唇からか細い悲鳴を漏らす以外、もはや王子に為す術は残されていなかった。

 むっちりと勃起した極太の生殖器が、濡れた腸壁と肛門の肉襞を擦り切れんばかりに幹で擦り上げながら、尻の中を激しく前後する。

 幾度となく鰓の張った亀頭が直腸の奥の奥まで突き挿れられ、あまりにも凄まじい凌辱に絶えず痙攣を繰り返していた肛門が、一際きつく窄まったーーその瞬間。

「んーー……っ!」

「…………!」

 陰毛の繁みが尻の割れ目に擦りつくほど、直腸の奥底まで深くペニスを嵌め込んだまま、中年猟師はぶるりと巨体を震わせた。

 荒げた息の合間からいかにも充足感に満ちた溜め息を吐き出すと、未だ凌辱のショックで痙攣を続けている尻の穴から、ことさらゆっくりと濡れそぼった肉竿を引き抜いてゆく。




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