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The Hunter.01


中年猟師×王子
童話パロディ/青姦レイプ







「さぁて、随分と梃子摺らせてくれたじゃねぇか」

 薄汚れた茶褐色の外套を叩いていかにも億劫げに立ち上がると、ずば抜けて大柄な中年猟師ーーロベルト・ベラールは碌に櫛を通したこともない蓬髪の下、無精髭の生えた浅黒い顔に嗜虐的な笑みを湛えた。

 実にいい狩猟日和だった。

 噎せ返るほど濃厚に新緑の生い茂った森奥に人気はなく、枝葉の隙間から差し込んだ午後の木漏れ日だけが光の妖精の如く舞い躍っている。

 森林特有の青臭さが混じった清涼な空気を肺に吸い込んでから、中年狩人は最前、仕留めたばかりの獲物を見下ろした。

 だが、後ろ手に両手足首を縛られているのは、明らかに鳥獣の類ではない。

 仕立てのいい腰丈の外套を身に纏い、中年男の足元に転がされている獲物(モノ)。

 それは……

「……一体どういうつもりだ、ロベルト」

 まだ年若い青年だった。

 シラユキ・ド・カデンツァ第一王子ーーここカデンツァ王国唯一の王位継承者である貴人はやや癖のある黒髪の下、東国の美姫であった今は亡き母譲りの透けるように白い美貌に険を刷いて、静かに猟師を睨めつけた。

 声音こそ低く抑えられているものの、若葉を思わせる翡翠色の瞳には、明らかに憤怒の光が瞬いている。

 不自由な肘を突いて半身を起こすと、美貌の第一王子は詰問した。

「私にこんな真似をして、無事に済むと思っているのか? 一体、どうしてこんなことをーー」

「恨むんなら御自身のお綺麗な面と継母殿を恨んで下せえや、白雪殿下。世界中、何でも見通しちまうお妃様秘蔵の魔法の鏡がね、この世で一番美しいのはあんただと言ったそうだ。気位の高い女王様にゃ、それが許せないんだとよ……あんたを森に連れ出して、心臓を抉り出して来いってさ」

「!」

 無様に転がされて尚、気品を失わずにいた王子の麗貌から血の気が失せた。

 腰の上に馬乗りになった中年猟師が、腰間から引き抜いた短剣を鞘走らせたのだ。

 身動きすらままならぬ王子の外套が胸の悪くなるような音を立ててブラウスごと切り裂かれ、一度も陽光を浴びたことがないような白い胸が露になる。

「ああ、あんた、本当に綺麗だなァ……このまま殺して死体にしちまうのは勿体ねえや……」

「ッ………!」

 うっとりと溜め息をついて、ロベルトは緊張に尖った王子の乳頭を、短剣の刃先で優しくなぞり上げた。

 名工が技巧を凝らして彫り上げた彫像の如く均整の取れた青年の肉体には、思わずむしゃぶりつきたくなるような凄絶な色香が漂っている。

 この美しい王子をどう扱おうとも、咎める者はいないのだ。

 ならばーー

「!?」

 次の瞬間、王子の翠瞳が大きく見開かれた。

 獣のように鼻息を荒げた中年猟師が片手に握っていた短剣を傍らの樹幹に突き立てるや、浅黒い両手で露になった薄桃色の両乳首を千切れんばかりに揉みしだいてきたのだ。

 皮の厚い太い指に、凝った乳首が乳輪ごと摘まみ上げられて痛いほど捏ね回された後、白く霜の張った猟師の舌に激しく舐めしゃぶられる。

「な、何をして……や、やめーー!」

 惑乱する王子のズボンが乱暴に膝下まで引き摺り下された。

 その次の瞬間には、俯せに抑え込まれた王子の艶かしい白い臀部は猟師の両手に鷲掴まれ、瑞々しい弾力を尻たぶが捲れ上がるほど手荒に揉み回されている。

 否、それだけではない。

 若い尻を荒っぽく揉みしだきながら、大きく左右に臀部を割り開くや、中年猟師がそこへ顔を突っ込んだではないか。

「……よ、止せ、やめろ、ロベルト!」

 無惨に殺されるのだとばかり思っていたのに、自分は一体何をされているのか!?

 嫌悪と恐慌の混じった悲鳴を上げながら、王子は必死に逃れようと不自由な肢体で藻掻き狂った。

 だが、四肢を拘束された王室育ちの貴人が猟師の腕力に敵うべくもない。

 これ見よがしに下品なリップ音を立てて尻肉がきつく吸われ、唾液で滑る肉厚の舌が執拗に白い臀部を這い回るーー

「っひ……!」

 男にしては赤みを帯びた王子の唇から、引き攣ったような息が漏れたのはそのときだった。

 尻の谷間を唾液塗れにして中年猟師の舌が、硬く窄んだ王子の肛門に捻じ込まれたのだ。

 よりきつく窄まろうとする肉襞に、軟体動物の如く蠢く中年男の舌が突き挿れられ、生温い唾が大量に流し入れられる。




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