迎え

◎奥様、ダイアゴン横丁にてナルシッサとお買い物

「ああ、もう、本当に大荷物になってしまったわ」
「良かったじゃないですか、欲しいものが見つかって」
「まあ、何度も来る手間は省けたから・・・」
「私も、こんなに買い物するつもりはなかったのですが」
「いいんじゃない?最後に決めたあの服、素敵だったわ」
「そうですか?」
「ええ、でも良かったの?梟便で送ってもらえば良かったのに」
「欲しいものは欲しい時にそばに置きたくて。タイムラグが惜しいですから」
「せっかちねえ。重くない?」
「これくらい平気ですわ」

「久しぶりに一緒に買い物できてよかったわ」
「こちらこそ。ナルシッサはセンスがありますから、助言いただけて助かります」
「そろそろ帰らないと・・・って、あら」

ドラコとルシウスを発見。

「愛されてますねぇ」
「心配性なのよ。ドラコ!ルシウス!」


「家まで送ろうか?」
「いえ、大丈夫ですよルシウス様。ロンドンを通っていかなきゃいけないの」
「何故?」
「暖炉が故障中でフル―パウダーが使えないんです。マグルの中を歩くのはいやでしょう?」
「けれど、一人で帰らせるのは…」
「(いつまで子供扱いする気でしょうか)」
「あら?ルシウス、あれセブルスじゃないの?」
「え?」

「おやおや、あんな仏頂面では誰も近寄りたがらないな」
「ふふ、迎えに来てくれたのよ。お行きなさいな」
「ええ、失礼します。セブルスも、挨拶くらいすればいいのに…」
「私が揶揄(からか)い倒すと踏んでいるのだろう。気にしないさ」


「…来たか」
「ご挨拶くらいすればいいのに」
「余計な面倒はごめんなものでね。しかしまあ、」
「?」
「随分な荷物だな」
「ナルシッサに色々と見繕ってもらいました」
「そうか」

「あっ、いいです。自分で…」
「ただでさえ慣れない町を歩くのに、負担が増える」
「ロンドン、散歩していきます?」
「家に帰る。お前、今日はラザニア作ると張り切ってなかったか?」
「あ!!(食材忘れていた)」
「やれやれ」


「寄り道しても?」
「夕食抜きは御免だからな」


お迎えに来てくれる教授。
荷物も全部持ってくれるはず。たぶん。


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