禁句ワード
◎奥さん先生のお説教
「穢れた血、とはまた古めかしい言葉ですね」
「!!」
「あまり気分の良い言葉ではありませんわ」
「けどっ」
「第一、女の子を泣かせるのは紳士のすることではないとおもいますが?ミスター」
「・・・・っ先生だって、旧家出身なら分かるはずですっ」
「自分の家を誇ることは大切なことです」
「・・・先生」
「ですが、私だったらたとえ純血の魔法族だとしても、異性に礼を欠くような愚か者に払う敬意などありません」
「先生!」
「スリザリン、10点減点です」
「そんな!!どうしてですか!?」
「大人になりなさい、ミスター。貴方は血の優劣を説くには若すぎます」
「理解してからなら許されると?」
「貴方が心から『人間』というものを理解したならば、先ほどの言葉の重さを理解できると私は思いますよ。女性の涙は胸に刺さるものですよ」
「と、いうわけで貴方の寮生には減点と罰則を与えましたわ」
「・・・ドラコが報告に来た」
「あら、そうですか」
「お前が減点するのは珍しい、と慌てていたぞ」
「なかなかにデリケートな問題ですからね」
「・・・・穢れた血、か。そんなに気に障ったか?」
「いいえ」
「は?」
「あんな可愛らしい女の子を泣かせるのが許せない、という気持ちが先走りまして」
「・・・・男子だったらよかったのかね」
「男だったら?喧嘩両成敗じゃないでしょうか?」
「ある意味依怙贔屓だな。・・・罰則の方は?」
「相手の女子生徒が許してくれるまで反省文でもなんでも届けさせましょうかと」
「長くかかりそうだ」
「そうでもないですわよ?好きな子ほど苛めたい、ってやつですから」
「相手はどこの?」
「グリフィンドール」
「・・・・。」
「春ですわねぇ、私恋のキューピットですかね」
「お前の妄言ではあるまいな?」
「まさか。いつの時代も男性はプライドばかり高くて困りますわ」
「どこぞの野良犬に聞かせてやりたい言葉だな」
奥様は基本女の子贔屓。
そして中傷をうけるシリウス。
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