▼ sept(3)
「んっ……、んんっ……」
下着の上から、くに、とアナルをいじられる。布ごと指をなかに押し込むようにぐぐっとそこを押されて、脚がビクビクッとこわばった。もっと奥に指を突っ込んで欲しかったが、もちろん布がそれを邪魔してしまう。結局、きゅんきゅんと疼いているソコはぎゅっと白柳さんの指を締め付けて、そのまま指を外に押し出してしまった。
「ん、ふ、……ん、ん、」
白柳さんさんは何度も何度も、俺のアナルをいじくってきた。くちゅくちゅと音を立てながらそこをいじりまわされると、切なくて切なくてたまらない。もっと奥まで挿れて欲しいのに、いりぐちのあたりだけをしつこくいじられて、つらい。おなかのあたりが熱くて、くるしい。
「し、白柳さ、……も、……やだぁ、……じらさないで……」
「ん〜? 焦らされたのは、俺のほうなんだけどな」
「白柳さ、ん、……はぅ……」
たまらず懇願すると、白柳さんはにっと笑って自らのベルトを外し始めた。ほ、と頬が火照ってきて、俺はそのまま白柳さんがズボンを脱ぐところを見ていた。
白柳さんは堅くなったそれを、下着を穿いたままの俺の股間に擦り付ける。
うそ、と言いたくなった。
白柳さんはそのまま、さっき布越しに指でアナルをいじってきたように、また、布越しに勃起したそれの先端でアナルをいじってきたのだ。てっきりそれで突いてくれると期待ばかりしていた俺は、泣きそうになった。
「い、やぁ……はやく、いれて、……いれてください……やだ……もう、いや……」
「んー、どうしようかな」
「だいて、くれるんじゃ、……なかったの……白柳さん……俺、……おれ、……白柳さんと、したい、のに……いじわるしないで……」
「うん、俺も抱きたいんだけどね、」
白柳さんの熱いものが、ずりずりと股間を往復する。びちょびちょのそこは、擦られるたびにぬるぬるして蕩けそうになる。俺が俺じゃないみたいで、こわくなるくらい。
「あぁ、あ……!」
「はあ、まいったな、俺のものにしたいな、ここも、おまえのなにもかも」
「へ、……」
ぐん、ぐん、と何度もそれを半端に押し込まれて、まるでセックスしているように体が揺さぶられる。先っぽだけは布ごと挿入ってきているからセックスしているといえばしているのかもしれないが、奥まで欲しい。もどかしい。
ギシギシとベッドをきしませながら白柳さんが俺を抱き込む。「なあ」と囁かれながら、ぐりっと思い切り布が限界までのびるほどに押し込まれて、俺は少しだけ、イってしまう。
「あ、あっ……」
「セラ、おまえさ、俺だけのものにはなれないの?」
「え、……あ、っ……や、……あ、あ、だめっ……」
脚を掴まれて、ぐぐっと体を折りたたまれた。あそこを曝け出すような恰好をさせられて恥ずかしくて、つい両手で顔を隠してしまう。顔が、熱い。涙が出てくる。
泣きそうになっているのが、羞恥心なのか、快楽からなのか、それとも別の何かなのか。それがわからない。ただただ、ぽろりと雫が目じりからこぼれ出て、止められなかった。
「あっ――、ひ、いっ……、いっ……いく、……いくっ……」
白柳さんは体重をかけるように重いピストンを繰り返してきた。ぐっちょぐっちょとそこは激しく音をたてていて、布が吸いきれなかった俺の漏らした色んな液体がとろとろと太ももを伝い落ちてくる。
「セフレ、いるんだろ。悪いな、実は俺も嫉妬するんだよね」
「んっ……うぅっ――……!」
「なあ、やっぱり縛っちゃだめ? 俺だけのものになってよ」
「あ、ぁあ……あ、……あ……」
強く押し込まれたせいで、下着がずるりと脱げていく。そうすると、張りがゆるくなったのか、白柳さんのものが少し奥の方まではいってきて、あまりの快感に俺の内臓が痙攣した。
「セラ……」
「あ、あぁ……、ああ、あ……あ……ぁ、あ……」
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