34.与えること、許すこと、手放すこと
『ごめん沖田くん。俺おかしくなっちゃった』
「だから言ったでしょう。近づき過ぎるなって」
ため息しか出ない。学習しない男だ。わざわざここに罠があると忠告してやっているのに真正面からそれに突っ込んでいく。
旦那が姫に下心があるのは前々からわかっていた。ひとつ屋根の下にいて何もない訳がない。それでも敢えて泊まることを許したのは、遅かれ早かれいつかはこうなるだろうと思ったからだ。告白でもして本人からはっきりと拒否されれば大人しくなるだろうと踏んでいたのだが。
姫が電話をかけてきた時、旦那には『アイツに近づき過ぎるな』と釘を刺しておいたが全く意味がなかったらしい。高松の医者見習いの時といい、これだから男と接触させるのは嫌なんだ。
『イヤ本当にマジですんませんでした。何もしてないので許してください』
「ならなんでアイツは夜更けに一人でアンタのとこを出たんで?何もしてないならわざわざこんなことせんでしょう」
『いや本当に何もしてないんだよ、ただちょっと事故で押し倒しちゃってね?モロに姫ちゃんの胸触っちゃってそしたらなんかすげー良い匂いして頭がぼーっとしてきて思ってもないこと言っちゃってそんで』
「言い訳は聞きたくねぇでさァ。それ以上言ったらそのよく燃えそうな頭に火ィ付けやすぜ」
『姫ちゃんにも謝っといて。俺嫌われたら生きていけないからマジで』
「自分でしてくだせェ。つーか姫は旦那のことなんて微塵も気にしてないんで。じゃ」
通話を切って携帯をポケットに仕舞う。
「穏やかじゃねぇ会話が聞こえたんだが」
隣の運転席で前を見たまま土方コノヤローが言う。内容は大方聞こえていただろう。
「旦那が姫に手ェ出したらしいですぜ」
「よーし今すぐ万事屋に行ってしょっぴくぞ」
ブゥンをアクセルを踏み込むが向かっているのはそれよりも優先すべき場所だ。
「ったく、とっつあんは一体何の用で呼び出したんだか」
「近藤さんから聞くところによると『あの人』が戻って来てるらしいですぜ」
「……アイツか」
土方さんは苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。あの人とは因縁があるのだ。反りが合わないだけならまだいいが、何か悪い予感がする。
「つーか姫は大丈夫なのか」
「別に旦那にどうこうされたわけじゃないらしく多少迫られた程度でケロっとした顔して帰ってきましたぜ」
「それならいいが……残夢と接触したらしいじゃねぇか」
「…月の国で姫を殺した犯人と残夢は同一人物だと言ってやした。何度も転生して月の国まで姫を追いかけてたんでしょう。ここへ来たことで姫の力が覚醒し強くなっているとすると手に入れたいのは恐らく今。今回はその確認に接触しただけとすると…次に会った時が決戦になりまさァ」
「姫の居場所が相手に知られてるとなると今後は迂闊に一人で歩かせられねぇな」
「そうですねィ。まぁ殺す相手が一人になったことは朗報ですがね」
残夢を殺せば姫の悪夢も消える。あちらの世界で姫を殺した仕返しができるわけだ。願ってもないことだ。
*
バレンタインデー。それは恋人たちが愛を誓う日。好きな人に気持ちを伝える日でもある。
今日わたしはお妙ちゃんのおうちのキッチンを借りて神楽ちゃんとバレンタインのチョコレート作りをしている。
「あ〜甘い香りが私の胃を刺激するネ。ちょっと舐めてみてもいいアルか」
「そう言ってかなりチョコ食べちゃったわよ、神楽ちゃん。これじゃああげる分がなくなっちゃう」
「出来上がったらひとつだけ味見してみようね」
「頑張るアル!」
チョコを刻んで溶かして生クリームを入れて混ぜる。わたしとお妙ちゃんのはちょっとだけブランデーを垂らして大人風。総悟くん食べてくれるかなぁ。誰かのためにバレンタインチョコを手作りするなんて初めてだ。
「お妙ちゃんは誰にあげるの?近藤さん?」
「あげるわけないでしょうあんなゴリラストーカー野郎に。これはお店の常連のお客さんによ。姫ちゃんはどうも私とあの人をくっつけたいみたいだけど全然そんな気ないんだからね」
「そうかなぁ。近藤さん、とっても格好良くて優しくて素敵だけどなぁ……」
「姫は男を見る目ないアルからな」
「こら神楽ちゃん。神楽ちゃんは銀さんと新ちゃんに?」
「そうアル。バレンタインにチョコあげればホワイトデーに3倍になって返ってくるって聞いたネ!酢昆布大収穫作戦アル!」
「銀さんお返しなんてくれるのかしら」
銀ちゃんの名前が出てほんの少しだけ手が止まる。思い出すのは年明けに会って万事屋さんにお泊まりすることになった日の夜。あれから顔を合わせていない。勝手に出て行って怒ったかな、殴ったところもう治ったかな。神楽ちゃんに様子を聞きたかったけれど何か聞かれても説明がつかない。
「そろそろいいかな、冷蔵庫に入れよう」
チョコを冷蔵庫で冷やして固まってきたら取り出して、一口サイズに分けてもう一度冷蔵庫へ。これでガナッシュができる。一言にチョコと言っても少し手間がかかるのがトリュフだ。
「姫ちゃんは沖田さんに?」
「うん。他の隊士のみんなには帰ってから女中のおばちゃんたちとブラウニーをたくさん焼くんだよ」
「そんなに大勢にあげるなら酢昆布一年分くらいお返しが来そうアルな」
「お返しなんてなくてもいいよ、日頃の感謝の気持ちだから」
「そういえば、姫ちゃんそれ沖田さんに貰った口紅じゃない?」
「えっ、どうしてわかったの?」
そう、わたしは今日総悟くんに貰った口紅を付けていた。自分では派手かもと思ったけどこれが好評で、おばちゃん達にも褒められたから嬉しくてこの口紅を選ぶ頻度が増えている。
「とてもよく似合ってるけど姫ちゃんにしては少し明るい色だもの。それにいつもより艶っぽく見えるわ。沖田さんが好きそうだなーって」
「そんなことまでわかるの?お妙ちゃん、すごい」
夜の仕事でたくさんの人とお話してるからだろうか、さすがだ。お妙ちゃんの前で隠し事はできない気がする。
「おもしろい話があってね。男性が女性に口紅を贈るのは『返して欲しい』って意味があるんですって」
「え?口紅を返すの?男の人に?」
「そう。『キスをして返して』って意味よ。ロマンチックよねぇ」
「きす、」
彼は多分そんな話なんて知らないで買ってくれたんだろうけどその話を聞いてから彼とのキスを思い出すと恥ずかしくて堪らなくなる。わたしを見る総悟くんの、熱い瞳。
「姫真っ赤になってるアル」
「ほんと可愛いわぁ。ついからかいたくなるのよね」
「お妙ちゃんたら、からかってたの?」
「口紅の話は本当よ」
さてチョコはどうかしらとお妙ちゃんは冷蔵庫を見に行った。神楽ちゃんは丸い瞳をキラキラさせてわたしを見る。
「キスって口と口をくっ付けるんデショ。何がそんなに楽しいアルか」
「えーと….それはね、」
難しい疑問だなぁ。言葉では言い表せそうにないし、好きな人がいないうちに言ってもまだわからないだろうな。
「恋をするとね、好きな人と愛情を確かめたいと思うものなの。そのひとつの方法がキスっていうか、触れると幸せーって思うというか、大切にしたいなって気持ちになって、それで…とにかくすっごく素敵なこと…かな」
「全然わかんないネ。だったら酢昆布を毎日チューチューしてる私は酢昆布に対してキスで愛情表現してるってことアルか」
「んー…それはまた別の次元かな…」
「チョコいい感じよ〜」
お妙ちゃんが冷えたガナッシュを持ってきてくれたので作業再開。ひとつひとつのガナッシュを丸くして形を整えたら別に溶かしておいたチョコでコーティングする。他にもホワイトチョコ、ココアパウダー、粉砂糖をまぶしてラッピングしたら完成!
「できたー!箱も可愛いね」
「姫ちゃんのお陰でちゃんとしたチョコができて良かったわ」
「早く食べたいアルな!」
「それ銀ちゃんと新八くんにあげるんだよね?自分で食べちゃいそうだね」
あははと笑いながら余ったトリュフをみんなで食べて屯所に戻った。午後はおばちゃんたちとガトーショコラをたくさん焼いた。一晩寝かせると水分が馴染んでしっとりと美味しくなるから渡すのは明日だ。全身チョコの香りに包まれている。髪にも甘い香りがついたみたい。今日は一日中チョコ作ったなぁ。楽しかった。
「姫」
部屋に戻って着替えを用意しているとちょうど総悟くんが入ってきた。
「総悟くん、お疲れさまです」
ああと短く返事をして寝転がると総悟くんはわたしの手元を見た。
「着替えるのか」
「今日たくさんチョコ作って匂いついちゃったから、お風呂に入ろうと思って」
「確かに甘い匂いがすらァ」
手招きされて近づくと寝転がった総悟くんの瞳が熱くわたしを射抜く。キスしろって、言ってる。屈んで形のいい唇に自分の唇を合わせようとすると、昼間お妙ちゃんが言っていた話を思い出した。『キスをして返して』そのフレーズで動きが止まる。意識してしまう自分が恥ずかしい。
「どうした?万事屋の旦那にキスされたことでも思い出したか」
「銀ちゃんにはされてないよ…ただ、思い出しただけ」
「何をでィ」
「…女の子に口紅を贈るのは、『キスして返して欲しい』って意味があるんだって」
「へぇ、」
にやっと笑った。絶対からかう気だ。
「じゃあ返して貰うとするか」
「なにを?」
「キスして」
甘く響く声に脳が震える。ゆっくり身体を落として唇に触れた。少し離して、もう一度。その間総悟くんはずっとその様子を見ていた。ちゅ、と音を立てると口角が上がった。
「随分とかわいいキスだったな」
「…もっと?」
「お好きなように」
もっと、を求めているのはわたしの方だけどそれは言わないでおく。いつももっと深くてとろけるくらい濃厚な口づけをしてくれる彼のキスに溺れてしまっている。自分から積極的なキスなんて数えるほどしかした事がない。
「姫。その赤、返してくれるんだろ?」
「……、」
楽しそうに笑う顔が憎らしくて、愛おしい。
もう一度屈んでその唇の感触を確かめる。ハーフアップにしている髪が肩を滑って総悟くんに降りてくる。片手で髪を耳にかける動作を見て目を細めた。
「それ、好き」
もっと、と呟いてわたしの唇を求める彼に堪らなくなって薄く開いた唇に舌を這わせる。下唇を舐めて歯をなぞって、そうしてできた隙間から熱い舌に触れる。いつもより大人しいそれに、いつもより大胆なわたしの舌が絡まった。
少し口を開けて受け入れた総悟くんの指がわたしの耳に触れて、また落ちてきた髪を耳にかけた。そうして形を確かめるようにゆるゆると指が耳を撫でるからくすぐったくて身体が反応してしまう。時折、そこが性感帯になったかのようにぞわぞわと鳥肌が立つ。指先で内側をなぞられるとより一層快感にも似た感覚が走り思わず声が漏れ出る。
「っ、んん…」
「止まってるぜ」
促されて舌を動かす。絡めて、吸って、そうしていると唇の柔らかさが欲しくなって、また深く口づける。息が上がって身体が熱くなってくる。大きな手は耳から後頭部に移動して褒美だというように優しく頭を撫でていた。
「チョコ」
「、え?」
「あるんだろ」
「バレンタイン明日だけど…」
「どうせくれるんなら同じだろ」
待って、と言って包みを取り出す。昼間にお妙ちゃんと神楽ちゃんと3人で作った物だ。
「はいどうぞ」
「サンキュー」
総悟くんは起き上がって包みを開けるとトリュフを一粒取り出して、食べるのかと思ったらわたしの口に押し入れた。
「んっ?」
「うまい?」
「…うん」
毒味だろうか。外側のチョコのコーティングを噛むと中のガナッシュがとろける。キスをしていたから口の中が熱くなっていたこともあって簡単に溶けた。チョコは好きじゃなかったかな、と思っていると総悟くんの人差し指が口に入ってくる。驚いて噛みそうになりながらその指に舌を這わせた。まだ飲み込んでいないチョコがとろりと絡みつく。
しばらくして指を抜かれるとチョコのついた人差し指を見せつけるように舐めた。
「……甘ェ」
その様子はとても色っぽくて、かっと身体が熱くなるのがわかった。そんな風にされると欲しくなる。その指がもうひとつトリュフを取った。そしてまたわたしの口に入る。咀嚼しようとすると引き寄せられて口づけられる。舌が素早く入ってきて、どんどん深く、奥に。すぐ溶けてどろどろになったチョコをかき混ぜながら口腔内に塗り付けられて、それを舐めとられて、舌の上で絡まる。激しくて、甘くて、もうぐちゃぐちゃ。甘い唾液が喉を滑り落ちていく。ごくりと喉が鳴った。
「ん、ふ……あ、」
「ンな可愛い声出すと抱いちまうぞ」
「…はじめからそのつもりのくせに」
頭の隅でチョコにブランデーを入れたことを思い出した。ふわふわ、ぼーっとする。総悟くんのキスが心地良くて、甘くて、ずっとしていたい。
総悟くんが自分の口にトリュフを放り込んだ。そしてまたわたしに口づける。チョコと唾液が混ざり合う。もう口紅なんてとっくに落ちているはず。
「ふわふわする、酔いそう……」
「酔っちまえ」
「…総悟くん、」
首に腕を回して抱き寄せると後頭部と背中を支えられて押し倒された。唇はくっついたまま離れない。キスの雨に溺れながら着物が解かれて肌が曝される。首筋から鎖骨、胸へと滑り落ちる指先が冷たくて、無意識に逃げそうになる。でも唇と絡まる舌は火傷しそうなほど熱い。ーーその時、あたたかな快感と同時に襲ってきたのは刺された傷跡の痛み。
思い出したように胸の傷跡が痛む間隔が短くなってきていることは気付いている。忘れるな、もうすぐ迎えに行くと痛覚から侵されていく。息が止まりそうなほどのその痛みを感じない振りをするのにも慣れてきた。あの人の物になんて絶対にならない。わたしの大切な人たちを傷つけることは許さない。だからわたしはわたしなりに準備する。その時をただ待つだけのお姫様になんて、ならない。
総悟くんがそれに気付いているかはわからない。けれど痛みを掻き消すように耳元で名前を呼び、低く「好きだ」と囁いて熱い息を吐いた声が深く、深く身体に染み込んでいく。痛覚を麻痺させるように全身を痺れさせる。溶けていく。痛みも、なにもかも。
*
「はい銀ちゃん、義理チョコだよ。ブラウニー焼いたの。新八くんにも渡してね」
「ありがとうございます」
「…いつまで頭下げてるの?」
「旦那はテーブルの木目を数えるのが最近の趣味なんでィ。放っときな」
銀ちゃんが屯所に顔を出した。どうやら焦れた総悟くんが呼び出したらしくお茶を出したわたしも同席しろと言われて総悟くんの隣に腰を下ろすなり銀ちゃんはずっと頭を下げていた。
「酒に溺れたダメな大人の行動をどうかお許しください。僕は決して沖田くんの彼女を寝取ろうとしたわけではなくほんの出来心でしたことです」
「ねぇ銀ちゃん、こんな風になるのいや。銀ちゃんはここに来てからずっとわたしを支えてくれてたんだよ。すごく感謝してるの。確かにこの間のことは驚いたけど、今までみたいに自然にして欲しいのに……、銀ちゃんの馬鹿…」
「姫、泣くな」
総悟くんが俯いたわたしを抱き寄せて頭を撫でる。ちらりと頭を上げてそれを見た銀ちゃんは面白いくらいに慌てて大きな声を出した。
「お、おい姫!自然にするから!もうこのことはお互い忘れよう、な!俺に罪をこれ以上重ねさせないでくれ!」
だから泣くな!と叫んだ言葉を聞いてわたしと総悟くんは同時に笑い声をあげる。くく、あはは。さすが総悟くんだ。こうすれば銀ちゃんはいつも通りに接してくれるってわかってる。
「じゃあこれからもよろしくね!銀ちゃん」
「…え、なに。泣いてねーじゃん。ナニソレ、俺を騙したわけ?お前ら揃ってそういうことするとマジで洒落になんねーぞ……」
「今の旦那の顔、あそこにつけておいたカメラでバッチリ押さえてあるんで。あとで町内中に配って回りまさァ」
「オィィィ!てめーら人が真剣に謝ってんのに弄んだわけ!?こちとらひと月近く懺悔してんだぞ!毎日風呂に入る度に姫ちゃん押し倒したこと思い出して悶々としてた地獄がお前らにわかんのか!?」
「わかりやせん」
「あれ、わたし押し倒されたっけ?どっちかと言うとわたしが押し倒したような気も…」
「え……そうだっけ?いやアレは確かに俺が、」
「むしろあれは銀ちゃんだったっけ?お酒飲んだから覚えてないかも、ていうか泊まったっけ?総悟くんだったかなあぁ」
「そりゃあ俺かも知れねェな、お前の肌は毎晩見てるしな」
「ちょっと待って!?またコント!?コントだよね!?姫が絡むとマジでわかりにくいんだよ!!つーかナチュラルに惚気入れないで沖田くんん!」
「昨日はチョコプレイを楽しみやしたぜ。全身にチョコを塗ったくってドロドロになった姫が甘ったるくて暫くチョコなんて見たくもねーでさァ」
「ち、ちょっと総悟くん、そこまで言わなくても…」
「……帰っていい?なんかもう馬鹿馬鹿しくなってきたわ」
俺はコイツらになんつー時間の無駄を…と立ち上がりフラフラと出て行ってしまった。やりすぎちゃったかな?
「銀ちゃん怒っちゃったかな」
「呆れてるだけだろ。あのくらいダメージ与えておけばもう手ェ出してこねぇぞ」
廊下から銀ちゃんと土方さんが喧嘩してる声がする。気がするけど……何か変だ。土方さんの声や話し方に違和感がある。
気になって部屋を出ると、ちょうど廊下を横切って歩いていく隊服の男性が目に入った。その横顔を見た瞬間、全身の血が凍りついた。引きずられるように後を追いかけてその腕を掴もうとすると、それより早く振り向いてわたしの手を阻んだ。
「どうして……」
ここにいるの、と言いたいのに言葉が出ない。
「君は…確か……」
眼鏡の奥でわたしを捉えたその人は顔色ひとつ変えなかった。でもきっとわたしのことを知っている。
title by エナメル