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平和島家/俺の両親

静也くん小学校六年生

俺の家は、両親がどっちも男だ。昔からなにかしら言われてたけど、俺は偏見をもつような奴じゃないし、それに静雄も臨也もどっちもかっこいいから(まあこんなこと本人には絶対言わないけど。特に静雄には)別にイヤじゃない。けど、これは、これは、ハッキリ言って、やめてほしい。

「ねーえ、シズちゃーん」

「あー」

「今日のご飯おいしい?俺がんばったんだー」

「…ああ、うめえ」

まあ、ここまではいつものことだ。免疫がある。ダメなのはこの後だ。

「わーい、ほんとっ!?嬉しいなあ!あ、もうシズちゃんったらお米ついてるよ」

「ん、」

「はいはい」

あろうことか、静雄の頬についた米を、臨也は舐めてとった。
仲いいのはいい。いいんだ、だけどさ、

その年でその新婚っぷり見せ付けられる俺の身にもなってほしい。



今回はシズイザ夫婦出張りました。



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