▼平和島家/俺の両親 静也くん小学校六年生 俺の家は、両親がどっちも男だ。昔からなにかしら言われてたけど、俺は偏見をもつような奴じゃないし、それに静雄も臨也もどっちもかっこいいから(まあこんなこと本人には絶対言わないけど。特に静雄には)別にイヤじゃない。けど、これは、これは、ハッキリ言って、やめてほしい。 「ねーえ、シズちゃーん」 「あー」 「今日のご飯おいしい?俺がんばったんだー」 「…ああ、うめえ」 まあ、ここまではいつものことだ。免疫がある。ダメなのはこの後だ。 「わーい、ほんとっ!?嬉しいなあ!あ、もうシズちゃんったらお米ついてるよ」 「ん、」 「はいはい」 あろうことか、静雄の頬についた米を、臨也は舐めてとった。 仲いいのはいい。いいんだ、だけどさ、 その年でその新婚っぷり見せ付けられる俺の身にもなってほしい。 今回はシズイザ夫婦出張りました。 |