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手記1/門臨

※死ネタかもしれない臨也が病気です





九月二十五日 晴れ
10時に起きた。
体中が痛い、固い、息苦しい。体温は三十五度二分。低いけど熱があるよりはまし。
同室のお婆さんが初めて話しかけてきた。蜜柑をもらう。酸っぱかった。


九月二十六日 晴れ
というわけで昨日からドタチンに言われて日記を始めてみた。
今日は体調がいい。散歩に行きたいな。


九月二十七日 曇り
なんだか肌寒い。窓際の花はいつの間にかドタチンによってすすきに変えられていた。

「すすき?」
「ああ。十五夜逃しちまったな。悪い。」
「ああ。十五夜のすすきね」
「三色団子買ってきた。食うか?」
「食べる。あ、」
「お隣にも、な。」
「うん」


九月二十八日 雨
微熱。
だるい。


九月二十九日 雨
目が覚めたらドタチンが手を握ってた。まだ死なないよ。

「…そうだな」
「うん」







*
門臨ブーム
切ないのを目指して
時々続きます


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