ss | ナノ


ひかりのぶんしん

※なんか意味わからん





ちかちかと、なにかが光った。それはなんだか甘くて柔らかくて眩しい。目を閉じて触れようと手をのばす。光は指の間を通り抜け、さらさらと空気に溶けて消えていく。

「臨也」

シズちゃんは呟いて、輝くそれを纏った指で俺の髪を梳いた。ぱらぱらと髪にそれがひっかかる。

「シズちゃん、これなんだろ。このきらきら。」

掌でおわんを作るようにして、その光を集める。シズちゃんは俺の手を包むように握る。きらきらはいっそうたくさんになり、やがて体中を包み込んだ。

「…俺にはなんもみえねえけどな」

「そう…そうなんだ…。なんだかきらきらで、眩しくて、シズちゃんが、見えない。やだよ。なんで俺はきらきらじゃないんだろ。なんで俺はこんなに汚いんだろ。なんでこんなに冷たいんだろ。なんで、俺は、シズちゃんと、」

「臨也」

シズちゃんの息が俺の唇に触れた。そのままきらきらが唇を滑ってなだらかに俺の舌を転がる。甘い甘い。

「お前は綺麗だ。」

きらきらのシズちゃんが笑った気がした。





*
意味わからんはなし第二だん。自分を汚いと思ってる臨也さんとかどうかなって思って


×

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -