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※なんか暗い






地球が滅亡するらしい。なんでも、大きい地震がおきるらしい。地割れに俺達は落ちて、死ぬ。人がゴミのようだ!なんちゃって。

「シズちゃん、今何時?」

隣の金髪は最後だと言うのにスパスパ煙草をふかしてやがる。まあどうせ死ぬんだし何も言わないけど。

「…3時21分」

どうりで眠いわけだ。俺は空を仰ぎ見る。月だ。綺麗。あんまりじっくりみたことなかったけど、いいね。きれい。

「…でっかい」

「…俺のとどっちが、」

「それ以上言ったらぶっ飛ばす。」

ちんけなものだ。俺が散々遊んで散々壊した池袋は、今まさに終末を迎えようとしている。あ、そういえば、もうないけど明日日曜日。週末じゃん。あーあ、プリキュア録画してないし。

「シズちゃん、ご飯食べる?何がいい?」

「…あー…お前?」

「…品のない冗談だけど、まあいいよ。つうか、どっちかって言うと俺が喰う側だよね。物質的に。」

「…てめえのが下品だろそれ…」

そう?まあいいや。なんだかシズちゃんやる気だし。
金髪が首筋を掠める。くすぐったい。シズちゃんの髪、嫌いじゃない。露わになった背中は熱くて、脈うってる。嫌いじゃない。

「…ん、シズちゃ、」

この声にもなれっこだ。初めはイヤだったけど。だってキモイじゃん。シズちゃんは好きだって言うけど、イヤなもんはイヤ。

「…臨也、何見てる」

シズちゃんがこっちを見る。シズちゃんって案外イケメンだ。俺には負けるけどね。

「シズちゃん」

「あ?」

「月が綺麗だね」

意味、解ったかな。
シズちゃんはおかしな顔をして、それで俺にキスをした。

「…死んでもいいぜ」

死ぬじゃん、とは言わなかった。代わりに、俺も、と言った。







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なんかこんな感じの気分だった。


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