▼アクアリウムワールドにアクセス ※なんか暗い 地球が滅亡するらしい。なんでも、大きい地震がおきるらしい。地割れに俺達は落ちて、死ぬ。人がゴミのようだ!なんちゃって。 「シズちゃん、今何時?」 隣の金髪は最後だと言うのにスパスパ煙草をふかしてやがる。まあどうせ死ぬんだし何も言わないけど。 「…3時21分」 どうりで眠いわけだ。俺は空を仰ぎ見る。月だ。綺麗。あんまりじっくりみたことなかったけど、いいね。きれい。 「…でっかい」 「…俺のとどっちが、」 「それ以上言ったらぶっ飛ばす。」 ちんけなものだ。俺が散々遊んで散々壊した池袋は、今まさに終末を迎えようとしている。あ、そういえば、もうないけど明日日曜日。週末じゃん。あーあ、プリキュア録画してないし。 「シズちゃん、ご飯食べる?何がいい?」 「…あー…お前?」 「…品のない冗談だけど、まあいいよ。つうか、どっちかって言うと俺が喰う側だよね。物質的に。」 「…てめえのが下品だろそれ…」 そう?まあいいや。なんだかシズちゃんやる気だし。 金髪が首筋を掠める。くすぐったい。シズちゃんの髪、嫌いじゃない。露わになった背中は熱くて、脈うってる。嫌いじゃない。 「…ん、シズちゃ、」 この声にもなれっこだ。初めはイヤだったけど。だってキモイじゃん。シズちゃんは好きだって言うけど、イヤなもんはイヤ。 「…臨也、何見てる」 シズちゃんがこっちを見る。シズちゃんって案外イケメンだ。俺には負けるけどね。 「シズちゃん」 「あ?」 「月が綺麗だね」 意味、解ったかな。 シズちゃんはおかしな顔をして、それで俺にキスをした。 「…死んでもいいぜ」 死ぬじゃん、とは言わなかった。代わりに、俺も、と言った。 # なんかこんな感じの気分だった。 |