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僕らのウォーゲーム act.07

「大丈夫か、アグモン…」
「ごめん、太一ぃ。」
「ロップモン、テリアモン…」
「純、ごめんね。」
「僕たち…」
「テントモン…」
「あいつ、とんでもない奴や。」

三人は肩を落とした。
次の作戦が決まるまではアグモンたちを休ませることにした。

「あ、オーストラリアの男の子からメール来てますよ。」
「え、なんだって?」

“さっきのデジタルモンスターというんですか?はじめて見ました。トム”

「こっちはシンガポールからです。」

“こちらが4体で相手が1体なのに負けるなんて、彼ら弱いんじゃない?ジェーン”

「私、ちょっと今からシンガポール行ってくる。」
「バカ!落ち着けよ!」
「太一さん、純さん。クラゲからメールです。」

“もしもしもしもしもしもしもしもしもしもしもし…”

メールにはただ、もしもしと繰り返されているだけだった。

「もしもしもしもし?なんだこりゃ。」
「これ、送信アドレスがNTTになってる…」
「奴は今、NTTにいるんですよ!早くみんなに連絡を!」

太一は慌てて子どもたちに連絡を試みるが、やはり誰も捕まらない。
実際、電話が繋がったのはヒカリだけで、ミミ、丈、ヤマトとタケル、空は話し中で繋がらない。
突然、電話のコール音が鳴り、電話に出てみると、
「もしもしもしもし。」
の声が延々と聞こえてきていた。
もちろん、子どもたちの声ではない。

「やべぇ、どうなってんだよ?」
「奴が交換機に潜り込んで、電話をかけまくってるんですよ。回線をパンクさせる気なんです。」
「そ、そんなことされたら、誰とも連絡が取れなくなる!」
「インターネットだって!」
「あぁ!!」

光子郎が気まずそうに振り向くと、

「切れちゃった…」

今、一番起こって欲しくないことが起こってしまった、と報告されたのであった。
光子郎は慌てて八神家を飛び出して行く。
太一と純は打つ手がなくなり、ただ足の向くままリビングへ向かうのだった。

「母さーん。もうだめかもー。」
「どうしたらいいかわかんないよー。」
「二人とも、なに言ってるの?」

なにが起こっているか知らない太一のお母さんはキョトン、としていた。

その頃、ヤマトは八神家に折り返しの電話をかけていたが、繋がるはずがなかった。



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