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僕らのウォーゲーム act.08

「たたた太一っ!」
「なに、どもってんだよ。」
「こ、これっ!」

純はテレビを指差し、叫んだ。
太一がテレビの方に目をやると、災害伝言ダイヤル171の文字。

「こ、コレだ!」

太一は早速171に電話をかけ始めた。

「もしもし、ヤマト!この伝言聞いたら、すぐ返事くれ。一大事なんだ!」

他の子どもたちにも同様に電話をかける。
空には純がかけることになったのだが。
そして、その電話を聞いていたお母さんによって、ミミがハワイにいることを知らされたのだった。

「ハワイ…じゃ繋がるはずないよね。」
「あら、おかえりなさい。」
「どうも…」

タイミングがいいのか悪いのか、ちょうど光子郎が戻ってきた。

「純さんも太一さんもどうしたんです?」

二人はただ、顔を見合わせ、苦笑いするしか出来なかった。

「ハワイ…ですか。」
「ダメだ、完璧に。」
「僕らっていまいちまとまりないですもんねー。」
「それって、私の絆の紋章の力がないってこと?!」
「い、いえ…そういうわけでは…」
「ところで光子郎。お前、どこ行ってたんだ?」

太一は話を逸らすように話題を変えた。

「衛星携帯ですよ。」
「衛星携帯ってなに?」

光子郎の話によるとNTTの交換機を使わずにインターネットを繋げるものらしかった。
しかし、ヤマトたちへの電話など、国内通話は出来ないようだ。

「ねぇ、そういえば、そろそろ171に伝言入ってるんじゃないの?」
「そうだ、忘れてた!」



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