その頃、現実世界では至る所からクラモンが出現していた。
「こいつらをどうにかしねぇと!」
大輔は子どもたちと連絡を取り合い、作戦を練った。
巨大テロップには
“クラモンたちへ告ぐ!東京湾にて待つ。選ばれし子供たち”
の文字。
クラモンたちはその文字を見ると、一斉に東京湾へと移動した。
「なんで東京湾なんだ?!」
「こんな街中じゃ戦えねぇだろ?!インペリアルドラモンに乗っていけばすぐに…」
そんな中、ワームモンとブイモンはクラモンたちの波に流されていた。
「大輔ぇ!」
「賢ちゃーん!」
必死の叫びも虚しく、ブイモンたちは大輔と賢より先に東京湾へと向かうことになってしまったのだった。
「ブイモン…」
「ワームモン…」
JRでは電車の運行を見合わせており、大輔たちは東京湾まで自分の足で行くしかなかった。
その頃、光子郎はミミと合流していた。
緊張感のないミミに光子郎はため息をついたが、ミミに現状を説明し始めた。
ディアボロモンがクラモンを現実世界に送りつけたのは自分が倒されても、その後をクラモンたちに託すための保険ということ。
京が太一たちのために開けたゲートが結果的に大量のクラモンを現実世界に送り込んでしまったということ。
「そのクラモンたちが現実世界に出てきてしまったら、手の打ちようがありません。」
「そんな...!!」
光子郎のその絶望的な発言にミミは驚きを隠せなかった。
bkm